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第4話 呪いの真相

「司祭がいる部屋は?」


俺は地下の部屋から地上に戻り、レファナに問いかける。


「祭壇の後ろにあります。ただ何時も鍵を掛けていまして、私たちが呼びかけても返事はありますが出てこないんです。」


なるほど。恐らくだが司祭もこうなるとは思っていなかったのだろう。

ただ今は会って事情を説明して貰わなければならない。


「とにかく向かおう。原因が分かった今全て話してもらわなければな。」

「そうですね。行きましょう!」


俺とレファナは頷き合い先を急ぐ。ちょうど中庭に差し掛かった時、何か魔力の揺らぎを感じレファナに止まるように喋りかける。


「待て!」

「何かありましたか?」


俺の声に反応し、心配そうにレファナは俺の横に向かって来る。


「どうやら結界に閉じ込められたようだな。」

「結界ですか?一体誰が?」

「魔族だろうな。真相を知った俺達の事を許せないらしい。まぁ探す手間が省けたがな。」


その時、空間が裂けその中から魔族が姿を表す。


「ほぉ。俺様を目の前にして恐怖しない人間がいるとは驚きだ!」


「まぁ俺も少しは腕が立つし何より色々な所を流れて来たからな。それより何故こんな事をする?人間と魔族は龍族の仲介で不可侵のはずだが?」

「はっ!我々魔族を一方的に悪と決めつけ排除しようとしてきたのは人間だろう!中には人間と仲良くしようとする軟弱な魔族もいるが、魔王様の子供が誕生すれば我々は人間を滅ぼすと決めたのだ!!」


魔族との戦争は終わっていたはずだが、このような魔族がいるということは、もしかすると魔族は旧魔族派の敵対魔族と穏健派の魔族に分かれているのかもしれない。


「魔王の子供だと!?」

「そうだ!まぁどんな復活の仕方かは分からないがな。もしかして人間の子供の中に魂が宿ってるかもしれないしなぁ。」

「それで子供達に呪いをかけたのか!」

「そうだ!魔王様の子供ならば呪いなど効かないからな!」

「そんな。では司祭様を騙したのも?」

「俺様だ!見てて愉快だったぞ!さてそろそろ死んで貰うぞ!まだ俺様はやる事があるからなぁ!」


そう言うと魔族は掌に魔力を貯め始める。俺一人ではなんとかなるが、レファナが危ない。


「来ます!レファナさんは安全な所に!」

「はい!」


俺はBOX(ボックス)から愛刀を取り出し、魔族に疾走し素早く斬りかかる。しかし、ダメージがない。


「なるほど。流石に言うだけあるが俺様には効かないなぁ。」


そして魔族は魔力を込めた拳でユウに殴り掛かろうとする。


「くっ!」


その拳を間一髪でかわし距離をとる。

初めて魔族と闘うが、これ程とは思っていなかったな。


「どうした?もしかして魔族と闘うのは初めてか?俺様に普通の武器は効かないぞ!」


そうなのだ。魔族には聖なる魔力を帯びた武器で初めて倒す事ができる。俺の愛刀もそれなりには魔力を帯びてるが足りないのか。


「仕方がないか。」


俺は魔族の攻撃をかわしながら、愛刀に聖なる魔力を込め始める。

それを見た魔族が次第に焦り始めた。それはそうだろう。一般的に聖魔法は教会に属する人しか使えないとされているし、武器に直接魔力を込める事なんて聞いた事がないからだ。

その一瞬に隙が生まれた。俺はそれを見逃さず技を放つ。


黒魔光神流(こくまこうじんりゅう)剣閃舞(けんせんぶ)!!」


刹那の3連撃。流石にこれはどうだと顔を上げる。


「ぐぎぁぁぁぁ!!俺様が死ぬなんて貴様は何者なんだ!」

「ただの自由な旅人だよ。」


魔族を見ると段々と身体が溶け始めていた。

それを見届けてからレファナが駆け寄って来た。


「大丈夫ですか?すいません、私何も出来なくて。」

「いや、大丈夫ですよ。急に魔族との戦闘になってしまったし。それよりもこれで子供達の呪いが解けてるでしょう」

「あぁそうでした、シスター達を集めて見てみます。」

「それがいい。俺は斡旋所に行って事件の全容を報告して来ます。司祭の件も斡旋所から町長の方に連絡が行くから、何とかなるでしょう。」

「そうですね。流石に私たちも司祭様の事はどうしようもありませんから。」

「では俺は斡旋所に行きますから、何かあったら斡旋所に来てください。」

「はい。この度は本当にありがとうございました。」


いつの間にか空は茜色に染まっていた。俺は疲れた身体を引きずって斡旋所に向かって歩き出す。

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