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この世界は、小さく静かでちょうどいい~小さな体ではじまる異世界転移〜  作者: ウラン
第2章《小さな世界の仮住まい》

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第38話 お宅訪問

しばらく歩くと、

街の外れまでやってきた。


「このあたりだよ」

ナギが言う。


「ここ、流花と最初に会ったとこの近く」


言われてみれば、

なんとなく見覚えのある景色だった。


道の曲がり角。

風の通り方。

少し開けた空。


あのときは、

周りを見る余裕なんてなかったけれど。


角を曲がると、

大きな門が現れた。


「……おっきい」

思わず声が出る。


黒ずんだ木の門は、

長い時間をここで過ごしてきたような佇まいで、

どこか懐かしい、日本家屋の雰囲気があった。


「この町では、一番古い家なんだ」


ナギが言う。


門を開けると、

中には広い庭が広がっていた。

手入れの行き届いた植え込み。

砂利の音。

静かな空気。

庭の端で、

誰かが作業をしている。


「じいちゃん、連れてきたよー」

ナギが声を張る。


顔を上げたその人は、

ゆっくりこちらを見て、にっと笑った。


「おー」 「流花ちゃんだね」

近づいてきて、

穏やかな声で言う。


「はじめまして」

「は、はじめまして」

流花は、少し緊張しながら頭を下げた。


「よく来てくれたね」

「暑くなかったかい?」

その気遣いに、

少しだけ肩の力が抜ける。


重厚な玄関をくぐり、

家の中へ案内される。


廊下は広く、

床はよく磨かれていて、

歩くたびに、かすかに音がした。


通された居間は、

外の庭がよく見える、落ち着いた空間だった。


「まあ、座って」

言われるまま、

流花はソファーに腰を掛ける。


ナギと、

ナギのおじいさんが向かいに座る。


一瞬、

静かな間が流れた。


おじいさんは、流花をまっすぐ見て、

ゆっくりと口を開く。


「さて」

「流花ちゃんの話を、聞いてもいいかな」

その言葉に、

流花は小さく息を吸った。


ナギのおじいさん、登場です。

この家で語られる話は、流花だけでなく、

この世界そのものにもつながっていきます。

次回は、いよいよ会議についてわかります。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます

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