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第18話 考えてもわからない

部屋に戻ると、

湯の気配が、ゆっくり体から抜けていった。


ベッドに腰を下ろして、天井を見る。

木の影が、静かに揺れている。


この世界に来て、まだ二日目。

それなのに、

湯屋があって、

店があって、

仕事があって、

名前を呼ばれる人がいる。


一日が、ちゃんと終わる。

でも――


じゃあ、ここは何なんだろう。


考えても、答えは出ない。

異世界、という言葉を当てはめるには、

どこかが違う。


言葉も、文字も、

食べ物も、道具も。

全部、知っている。


ただ――

小さい。


多分、

世界が大きくなったわけじゃない。

(笑)


もしそうじゃないなら、

自分が小さくなったってことになる。


それに。

ここには、ちゃんと歴史がある。


建物も、

人の動きも、

暮らしの段取りも。

思いつきで作られた感じがしない。


ってことは、

けっこう昔から、ここは存在してる。


……じゃあ、私は、

どこに来たんだ。


そこまで考えて、

流花はふっと息を吐いた。


「考えても、わかんないか」

今日は、二日目だ。

答えを出すには、

まだ早い。


「……寝よ」

小さく呟いて、

布を引き寄せる。


灯りを落とすと、

部屋はすぐに静かになった。


少しだけ、この世界について考える夜でした。

答えは出ませんが、

「違和感」があること自体が、

今の流花には大切なのかもしれません。

次は、朝。

日常は続いていきます。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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