19・辻斬り
(ほう!やはり春代さんが連れ合いになったか!)
志村さんから事の顛末?の手紙が来た。
(うん、でこっちは・・・?吉間さんと西の守護様の娘さんと結婚!?、それの招待状か!何か2人とも第三の人生凄い事になってるなぁ)
結婚式は1ヶ月後と言う事だったが、ここで休暇をもらったのでゆっくり旅をしながら向かうことにした。
こっちの世界の街道や町は結構整備されているので、持つべき物は少ない。
国に出入りするための身分証と身の回りのちょっとした荷物くらいだ。
小さいリュックに入ってしまう。
あとは刀ぐらいだ。
油紙で作った袋に刀を入れる。
刀の手入れは油だけリュックに入れ、刀と一緒に背負う。
旧東の国から周り北の国で、志村さんと合流して一緒に西の国に入る予定だ。
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旧東の国に入った。
こっち側は南の国になったので関所も撤去された。
敗戦国とは言えさすがに街道沿いは人の往来があり活気がある。
小腹が空いたので茶屋に入る。
季節限定のよもぎ団子が始まったそうなので6本頼む。
この若い身体になり3倍食べるようになった。
「はい、団子6本お待ち!侍さん旅ですかい?」
店の女将さんが八代に声を掛ける。
「あぁ、北周りで西の国に行く予定だよ」
「あら、それじゃ北の境あたり気をつけてよ」
「何を?」
「あれだよ、辻斬りってやつかね?物騒な世の中だよ」
店の親父も話に入ってきた。
「東の落武者とか言う噂もあるし、刀の試し斬りって噂もあるよ」
「もっと見回りして欲しいぐらいだけどね」
「夜、戸締りしてうろつかないようにするようだね」
「それが旦那、昼出るんですわ」
「は?それで捕まら無いのかい?」
「滅法強いそうですさぁ」
「お侍さんも命あっての何とやらだ、気をつけて下さいよ」
「ああ、ありがとう。ところでその辻斬りの風貌は?」
「右頬に十字傷で人斬り抜刀斎とか呼ばれているらしいです」
(ああ、吉間さんのところの抜刀術の竹山若宗家か・・・かなりおかしな人か?)
さすがにコレはあちらの人間である我々の役目だ。
今日はここらに泊まろうと思ったが、もう少し先に進む事にした。
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最近、抜刀斎が現れる大きな川沿いの街道に宿を取った。
辻斬りの噂で、ここに泊まる者も無く閑散としている。
宿に荷物を置き刀を持って屋台に行く。
山菜の佃煮と大きな寿司を頼んだ。
店の親父に抜刀斎の噂を聞いてみる。
「抜刀斎は出てるのかい?」
「お侍さん!やめといた方が良い!」
「滅法強いらしいですぜ!」
周りの客も反応する。
「昨日も取り押さえようとした3人のお侍が、やられたばっかりだよ、ひでぇもんだよ切り刻んで血だらけだよ」
「ナマスにされちまうよ!」
(?・・・何度も刀で切っていると言う事は・・・下手か??)
「ありがとうわかったよ、そこには近づかないようにしたいから、危なそうな場所を教えてくれ無いか?」
竹山が出そうな場所を何ヶ所か教えてもらった。
(さて、アニファン男を探しに行くか!)




