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18・不二山2

(ん?身体が軽いぞ)

周りを見ると志村さんが春代さんに抱き起こされてる。

周りの者が何か驚いた顔をしている。

ん????

「吉間さん若返ってるのか!?、いや、志村さんもか!?」

「八代さんもだよ!」

吉間さんがこっちを向いて笑っている。


身体を起こす。

(軽い・・・)

肉体のピークだった20代後半あたりだろうか?


横で転がっている松岡を見る。傷は塞がり少し若返っているようだ。

ただ息していない。

志村さんを呼び確認してもらう。

間違いなく事切れている。

臨終との事だ。


見ていた兵士達によると光石は弾け飛んだらしい。

一応確認のため吉間さん達が光石を探したがやはり砕けたらしい。

っと言う事はこれから先は渡来人が渡って来ないと言う事になる。が、そもそもこの一方通行の道は

、何の為のものなのか?誰が作ったのか?


焚き火を囲み夜飯を食いながら志村さん吉間さんにも聞いたが、その件に疑問に思わなかったらしい。

向こうの世界に未練も無いし、第三の人生が始まるとワクワクしたそうだ…

(まぁ、俺もそうだが)


その件は春代と兵士達が教えてくれた。

最初の渡来人?が黒の3メートルほどある球状の乗り物で空から現れた。

その渡来人何年かかってここを作り、「決して触ってはならない!これを壊すと世界も壊れるぞ!」っと言い残し帰って行ったそうだ。

“かぐや姫”と呼ばれているとの事だ。


「帰れるのか!?一方通行じゃないのか!」

「いやいや、吉間さんそれ絶対地球人じゃないぞ?そんな科学力?無いだろ?」

「で、これが動いていて、我々の世界にとっては迷惑な物?になっていた訳か?」

「もう無いけど」

「もう、我々はこの世界で生きて行くしか無いな」

志村さんがため息をつく、横に座る春代は嬉しそうだ。

(志村さんに押しかけ女房が出来そうだな)


とりあえず明日南の国に帰り報告した。

三国同盟は東の国に攻め入った。

人間で言うと頭が無い状態だったので簡単に崩壊した。

東の国は西の国が距離の理由から、統治保有を拒否したので北と南の国が金を払う事になった。

北の国は元々小さかったのて、東の国の3分の2の土地を取る事になった。

その分、西の国に払う額は多めになった。


志村さんの薬や医療関係で外貨も貯まっているので大丈夫であろう。

(医療の道具を西の鍛治師達がかなり関わっているので、分割でも良いと言ってくれてるしな)


一旦落ち着いたので我々渡来人は各国に帰国する事になった。

ただもう一人の渡来人の過信流抜刀術・竹山宗家が行方不明になっているのが気になっている。


各国を繋ぐ街道に似顔絵を貼っているが、こう言う世の中なのでなかなか情報が遅く上がって来ない。

(そのうち何かやらかして噂になるだろうがな)


************


[北の国]

「長村、いや志村殿ご苦労様であった。それにしても忍びより聞いていたが本当に若返るとは・・・」

「いやいや、参りましたよ。人生の整理に入るところだったのが、またこれから始める事になってしまうとは何とも・・・」

「そうじゃ!それなら願いがある!」

「は?何ですか?」

「薬師長面をあげ!」

「はい」

控えていた春代が顔を上げる。

「お主、いかず何とかじゃな?」

「・・・守護様、“いかず後家”っとはっきりおっしゃって頂いてもよろしゅうございます。変な気をまわされるのは白々しいですよ」

春代の顔が怖い・・・


「いゃ!まぁなんだ、志村殿そう言う訳だよろしく頼んだぞ!」

「はい?」

「だから、春代と末永く仲良くな!良いな薬師長殿!」

「はい!」

春代が志村の方を向き、三つ指をつく。

「不束者でございますが末永くお願い致します」

「へぇぇぇーー!!」

「嫌何ですか!」

「いやそんな事は・・・」

「良かったです!」

「いやぁーー!これはめでたい!!」


************


[西の国]

「単芸殿ご苦労様であったの」

(吉間とは呼んでくれんのお、もう単芸にするか?)

「守護様も一安心ですね」

「うむ、何より北と南の繋がりが強くなったのは嬉しい限りじゃ・・・あぁ、わかったわかった」

守護様の着物の裾を横にいる夕子殿が引っ張っている。


「ところで単芸殿、わしも驚くほど若くなったのだかどうする?」

「どうするとは?このまま鍛治師になりますが?あぁ、剣術の件ですか?」

「おう!それも凄まじいらしいの!忍びから連絡があったぞ!我が国一の剣士、間違い無しらしいな!おぉぅ!わかったわかった!」

夕子殿がますます強く裾を引っ張っている。


「丹下殿」

「あの、吉間でお願い出来ますか?刀匠名を単芸にするので」

「わかった、では改めて、吉間殿」

「はい?」

「この夕子を嫁にしてくれ」

「はい???」

夕子の方を見て目が合うと、真っ赤な顔をして下を向いた。

「・・・もう吉間様の元にしかお嫁に行けません」

「なぜ????」

「コロリの時看病してくれましたよね?」

「ああ」

「見ましたよね?」

「へ?」

「み・ま・し・たよね!」

「あぁ・・・でも・・」

「お慕いしております、末永くよろしくお願いします」

「いやぁ!めでたい!」

「守護様、各国に婚礼の儀の招待状を出します!」

「直ぐに頼むぞ!」


吉間は唖然としている。

(突然嫁が出来てしまったぞ!)
















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