14・森
我が東の国の動きを見て、西・北・南が同盟を組みやがった。
最近来た各国の渡来人が動いたらしい。
そいつらが集団戦を教えたらしく、三国同盟軍は手強くなった。
名は尾上・単芸・長村。
年齢は不明だ。
単芸は日本刀の作り方を指導出来るぐらいだから、そっちの関係者か?
聞いた事が無い名なので、刀匠になりたてなのかも知れない。
武器系の人間は戦力なのでこっちに引き込みたかったのだが、どんな条件を出してもなびかなかった。
単芸には何故だか知らないが頑なに拒まれた。
(それにしてもしつこいな)
虹と狼の部隊を出したら全滅させられた。
よく訓練された忍び共だ。
全く虹と狼は情け無い。
自衛官1年目で学生気分が抜けて居ないから殺られるのだ。
軍の訓練を教官が厳しくするのはこういう事なのだ。
自分が死ぬのだ。
死なせたく無いから、身体が覚え無意識に動けるように厳しく叩き込むのだ。
それが最近の奴らは分かっていない。
パワハラだなんのと騒ぎだす。
それを聞きつけバカな左のマスコミはここぞとばかりに批判する。
そういう生ぬるい奴らは戦いを経験させた方が良い。
バカだから話せば分かるとか言いながら敵の前に出ていくのだろう。
で、脳みそや内蔵をぶちまけて終了だけどなwww
まぁ、虹と狼の馬鹿も敵を炙り出すのには役立ったから良いか。
あと20人ぐらいか?
馬鹿が10人ぐらい始末したから全部で30人ってとこか。
残り自衛官は散開し敵を削る事にした。
こっちは4人だから単純に1人5人づつぐらいか?まぁ大丈夫だろう。
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森に入ってすぐに2人の渡来人は始末したが、こっちもまさかの10人程度やられた。
それから3日経っている。
部隊は先に進んだが、4人の渡来人の姿が見えない。
この森の何処かに居るはずだが・・・
「グッ・・・」
首筋に痛みが走り意識が遠くなっていく・・・
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3日か・・・
動かずに体力を温存しているたまに身体をほぐす。
その他は周りの音に集中している。
野鳩の声が止まった。
(来たか・・・)
足音から4人か。
目の前を通り過ぎる4人の忍びの首をナイフで一瞬で切る。
そのまま大岩に飛び乗り周りを確認する。
仲間の3人がこっちに歩いて来た。
「何人か逃げました」
2、3人逃げたようだ。
その戦力ではこの森で戦うのは無理なので、去ったと読んでも良いだろう。
「よし、此処での戦闘は中止し先に行く本隊と合流する」
「了解!」
森を抜け本隊を目指した。
先にある小川の手間で待つように指示はしている。
3時間ほど走ると合流した。
兵達はテントを張り休んでいる。
俺たちも汚れきった服を脱ぎ川に入り3日ぶんの垢を落とす。
「風呂に入りたいですね」
「こっちには天然温泉はあるのか?」
「さあ?今度、兵達に聞いてみましょう」
新しい軍服に着替え中央の大きなテントに向かう。
各部隊長が集まっていた。
3日分の報告を聞く為だ。
「お前達は先に飯にしとけ」
光・聖・月と名乗る自衛官に指示をする。
「はっ!ではお先に頂きます」
ここで変に気を遣って「我々もご一緒します」とは言ってもはいけない。
会社では無いし会社の上司でも無い。
食える時に食うのは兵士として当たり前なのだ。
1時間ほど経ちほぼ報告が終わった時、テントに兵士が何か叫びながら飛び込んで来た。
「何事だ!」
飛び込んで来た男は跪いた。
「夜様!たっ、大変でごさいます!光・聖・月様が食事中倒れました!」
(しまった!毒か!)
3人の元に向かった。
奥の少し豪華なテントに人集りが出来ている。
「道をあけろ!」
テントに入ると真っ黒い顔をした3人がベットに横たわっていた。
「・・・これはちょっと何の毒だがわかりません」
苦しいのか?胸を掻きむしって足をバタバタさせている。
俺は刀を抜きベットに仰向けに横たわる3人の首を切ってあの世におくった。
苦しい思いをして死んでいくのはかわいそうだ。
仲間としてとても耐えられ無い。
血だらけのテントを出て、群がっている者を見渡す。
一瞬出口を伺った者がいたのでそいつに腰のナイフを投げた。
腹に刺さり崩れ落ちる。
「ぐっ、良く分かったな・・・」
「よくも仲間をやってくれたな!」
「は?殺したのはお前だろう!」
確かにとどめをさしたのは俺だが?
「良いかよく聞け!その3人に飲ませたのはただの痺れキノコだ!痺れて動けなくなったところを顔に色を付けただけだ!この仲間殺しが!」
テントの中に入り自分が切った仲間の首をとり顔をテーブルクロスで拭く。
(色が落ちた・・・くそっ、まんまとハメられた!)
自ら戦力を削いでしまった。)
自分もそうだが所詮戦争の無い国の兵士だ、どうしても緊張が緩み危険アンテナが反応しなくなってしまう。
そんな自分が本当に腹ただしい。
戦闘証明されていないのだ。
腹から血を出し地面に横になって笑っている敵の腹に唐辛子をかけ、木に縛りつけといた。
ウザく笑っていたので、イチモツを切り口に突っ込んで猿轡をしておいた。




