13・練兵
集団戦は陣形が大事だ。
とりあえず基本型の前衛に長槍、その後ろに剣、その後ろに弓。
長槍部隊の者の背中には日本では見られない、やや大型の盾を担がせた。
訓練は弓は一斉に同じエリアに着弾する様に訓練した。
前衛で囲み敵をまとめ、そこに撃ち込むと言う基本的なパターンだ。
あと弓は滑車を付けコンパウンドボウにした事により、今までのリカーブボウより命中率が上がった。
これは滑車がつく事により弦をフルドローした時にガクッと軽くなるのだ。
これによりゆっくり狙いを定められる。
リリースも圧倒的なパワーとスピードになる。矢も速く重力影響受けにくいので直線的に飛ぶため、的に狙いが付けすい。
ただリカーブボウと違い、矢を無しで空撃ちするとそのパワーから弓が壊れてしまうので、絶対に空撃ち禁止である。
槍と剣は後方に抜けさせないように壁を作る。
槍を抜けた敵の場合は中衛で間合近いの剣が対応する。
それと別動隊の忍び部隊、十勇士を2組に分け特別遊撃隊とした。
とにかく槍と剣で壁を作り、まとまった敵を弓で攻撃し少しでも人数を削る。これでこっちの死者をかなり減らせる。
その後は戦局によりだが、弱いポイントを全員で集中攻撃し突破する。
この戦法で行く。
これはジジイの俺たちが好きだった戦国時代シミュレーションゲームの基本的勝ちパターンだ。
30年ぐらい前に人伝堂DSと言うゲーム機が発売され色々なゲームが出た。
その時に吉間さんのところに出入りしていた研師の若いのにすすめられプレイしてみたら、これはボケ防止に良いかも知れん!っと刀を取りに行った志村さんにすすめ、これなかなか面白いぞ!って言う事で志村さんから俺に伝わり3人とも結構ハマっていた。
あんなのがまさか役に立つとは・・・
(色々、やっておくもんだ)
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3週ほど経ち一通りの練兵を終えた頃、西・北・南の代表者と会合しながら食事会が開かれた。
正式に名前は八代・志村・吉間としてもらった。
尾上・長村・単芸はあだ名と言う事にしておいた。
やはりあのまま偽名を使うのは痛すぎる。
厨二だ。
(呼ばれるたびに精神攻撃を受けてしまうからなw)
「ところで志村さんと吉間さんに聞きたい事があるんだが?」
「何かな?」
「こっちの世界の人より身体能力が高いような気がするんだが?」
「あぁ、そのようだね。それも昔から言われているらしいよ?」
「こっちの普通の人の3倍以上の能力はあるね」
「東に9人も居たらまずいんじゃ無いのか?」
「西も北も出来るだけ、少しでも削って行きたいとの事だ」
「今は北東の小国を攻めているらしいね」
その言葉に十勇士が反応した。
「東の渡来人の若い6人が采配してるとの事です。なかなか戦慣れしてるようです」
「むっ、あいつらか・・・」
「志村さん?あいつらとは?」
「常と言う名のレンジャーが率いる陸自組だ」
「ほう、陸自ですか?」
「東の平民を使った集団戦を教えたのは多分あいつらだな」
「なるほど、隊の訓練も取り入れられますな」
「なかなか手強そうだな」
「大丈夫です、西・北・南の忍びが北東の森で罠を張っています。6人とも森を出る頃にはあの世行きです」
「それはダメだ!」
「まずいですな」
「相談してくれれば止めましたね」
「は?何故でごさいます?あの森はこちらの方が地の利がありますが?」
「それがあってもさすがに3倍の身体能力は侮れないし、そもそもレンジャーはそういう場での戦闘を得意としているからなぁ」
「アンブッシュなぞお手のものだしね」
「そんなでごさいますか!?」
「地の利があっても難しいな。何人を当てている?」
「各国10人づつ30の手の者を配置しましたが?」
「正直、全員を倒すのは無理だろうな・・・」
「御三方でも無理でございますか?」
「森では無理!」
「絶対勝てない」
「自殺行為だ」
「忍び共は大丈夫でしょうか・・・」
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