10・本物の刀
素晴らしい!素晴らしいぞ!
黄金が素晴らしい!この重量感も素晴らしい!
燃えるような刃文も素晴らしい!
ゲームや漫画の主人公が持つような刀だ!俺はこういうのを求めていたのだ!
あっちの世界で刀匠に注文したら鼻で笑いやがった。
何が人間国宝だ、お高くとまりやがって。
すぐ折れてしまう屑鉄刀を作るってるくせに!
「金はあるぞ!全部で100万でつくれ!」って言ったら目を丸くしやがった!
あまりの高額に驚いたようだったな。
”作らん!”じゃなくて“作れません”だろうが、馬鹿者が!
本当は金が欲しかったクセに痩せ我慢しやがって。
それにしてもこっちの刀匠は優秀だ、梅田副会長も竹山事務長も弟子達も喜んでいる。
我々の鬼兵隊の連中からも羨望の眼差しだ。
何故かって言うと、この剛刀はこっちの人間には振れないのだ。
重力の関係なのか?
我々の筋力はこちらの人間の3倍ぐらいありそうな事に気が付いたのだ。
こっちで体力のある者は普通の人の倍近い速さで動ける。まぁ言ってみると一流アスリートと一般人ぐらいな感じだ。
我々はそのこっちの世界のアスリートクラスの身体能力よりさらに上なのだ。
一般人の3倍、アスリートの倍近い感じで身体が使える。
我々が強くなったのでは無くて、こっちの人間が弱いのだ。
あぁ、それにしてもこの愛刀の試し斬りがしたい。
奴隷にした女どもで、言う事を聞かないやつが10人ほど居る。
「よし!やるか!」
そいつらを試し斬りする事にした。
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裸に剥いた10人の生意気な女を柱を大の字にし、左右に2本立て腕と足首を縛る。
市民達は縛られた元支配階級の女たちを見て笑っている。
そしてその前に置いておいた細い竹の棒で叩いている。
「ほんとに憎たらしいわね!お高くとまりやがって!」
「黙れ!下郎!この高貴な身体に触れるな!」
「黙れ誰が触るか!このタレ乳が!」
会場のボルテージは最高潮だ。
「皆の者聞け!この天王神松岡と我狼神梅田と黒龍神竹山と弟子の夜・光・聖・月・虹・狼がか奴らを成敗してくれる!しかと見よ!」
(この名は全員で話し合って付けたのだ。なかなかかっこよく我々にピッタリの名だと思った。
さて、いよいよ待ちに待ったショーがはじまる!
刀の使い方を知らない9人だ。腕以外は斬れる訳は無い。
結局、刺して留めをしていた。
だが、血まみれの我々を見て観客は興奮している。
「どうした竹山事務長?」
「おっ、俺に残りの1人を殺らしてくれ!」
「構わないぞ」
「ありがたい!がぁーーーー!」
竹山は残りの1人をめちゃめちゃに斬っている。
(これで俺は本物の人斬りになったぞ!人斬り黒龍神竹山だ!かっこいい・・・めちゃかっけえ!)
竹山は興奮で射精し恍惚とした顔をしていた。
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「酷いな・・・」
遠くから一連の事柄を見ていた志村と吉間は
呟いた。




