1.ノエル王子との邂逅と彼女の価値観
鼻先を撫でる風は心地良く、ちょっとだけ涼しい。踏みしめた芝生から、緑と土の匂いがぷんと漂ってきた。ご機嫌で弾むように歩けば、黄色いひまわり柄のドレスがひらひらと揺れ、風に吹かれてゆく。今日はアルフレッド様にお会いする前に、王宮の中庭を散歩しようと思って、アーサーにお願いしてみたんだけど、正解だった! 風も気持ち良いし、気分が晴ればれする。
(でも、ドレスを汚さないようにしなくちゃ。お散歩だけ、お散歩だけ~)
私がさっき、陽射しに照らされて輝く芝生を見て「お散歩! ちょっとだけお散歩してきてもいいですか!?」と言いつつ、ぽんっとウサギ姿に変身した時、すごく顔が怖くなった。黒髪をきっちり整えたアーサーが、青い瞳をすうと細め、冷たく見下ろしてくる。
『シャーロット様。……お散歩なさるのは一向に構いません。ですが、この間のように泥遊びをなさるようでしたら、』
『しっ、しません! もう! 贈って貰ったドレスを泥んこにいたしません!』
『次、泥遊びをしたらおやつ抜きにしますからね?』
『ふぉっ!? し、しません。もう絶対に……』
アーサーの実家は王都でも有名なパティスリーで、乳製品が苦手な獣人向けに、植物性のクリームを使ったケーキやスコーンも売り出している。しかも私にといって、特別に作られた美味しいアップルパイや人参のスコーンが送られてくるんだけど、アーサーが実権を握っているので、逆らったらおやつが貰えなくなってしまう……。私が落ち込んでうつむいていると、頭上でくすりと笑った。それから、目の前でひざまずいて、目線を合わせてくれる。
『約束ですよ、シャーロット様』
『はい……』
ふわふわと、大きな手が私の頭を撫でていった。顔を見てみると、もう怖い顔をしていない。わずかに微笑んでいた。
(アーサー、意外とちょろい! 私の毛皮に弱い!)
実はアーサーは意外と、私の毛皮に弱い。私ったらもう、アルフレッド様の従者まで篭絡してしまうだなんて……。奥に茂みがあったけど、良さそうなぬかるみがあったら、突っ込んでしまいそうだったから、手前の芝生を嗅ぐだけで終わりにする。ふんふんふんふんと、嗅ぐと犬の濃い匂いが漂ってきた。それと、ほのかに義妹の匂いもする。
(ここでヴィーと一緒にお散歩でもしたのかな? 私のテリトリーなのに、ここは……)
でも、まだよたよたとしか歩けない子犬ちゃんみたいだから、許してあげましょう。母犬も授乳で大変みたいだし。気分転換にお散歩は必要よね。私もいずれ、アルフレッド様と結婚して、子ウサギを産んだら、気分転換に二人きりでお散歩して……。そんなことを考えながら、芝生の上をふんふん嗅ぎ回っていると、唐突に鳥がはばたく音が聞こえてきた。はっとして、上を見上げてみれば、私に向かって一直線にカラスが飛んでくる。
「わっ、わっ、わああああああっ!?」
たっ、食べられる! 逃げなきゃ! ううん、食べられないかもしれないけど、つつかれるかもしれない! 急いで走ろうとしたら、ドレスが邪魔で転んでしまった。でも、白い回廊を目指して一目散に走る。羽根の音がすぐ近くで聞こえてきた。ああっ、だめだ、どうしよう!? このまま捕まっちゃうかもしれない……!!
「こら! あっちに行け!」
絶望した瞬間、誰かの声が響いた。すぐ目の前に立った少年が、腕を大きく振ってカラスを追い払ってくれる。すぐに悔しそうにカァカァと鳴いて、どこかへ飛び去っていった。た、助かった。良かった……。はっ、はっ、はっと、息を荒げて呆然としていると、その少年が優雅に膝を突き、手を差し伸べてくる。
「大丈夫ですか? 義姉上。お怪我はありませんか?」
「あ、義姉上……? ひょっとしてあなたは」
「そう。アルフレッド殿下の弟、ノエルです。以後お見知りおきを」
オリヴィアから聞いていた通り、腹黒そうな笑みを浮かべて名乗った。丁寧に撫でつけてはいるものの、くせが強いのか、ところどころはねている黒髪に、アルフレッド様の瞳より青味が濃く、謎めいている美しい両瞳。口元は皮肉げで、ちょっとだけ歪んでいる。そんなノエル王子は白いシャツとズボンといった、シンプルな服装だったけど、どこか人を惹きつけるような雰囲気を醸し出していて、将来は女泣かせの美形になりそう。……というのが私の感想。ヴィーはそっけなく「拗らせ王子」とだけ言ってたけど。
まじまじと見上げてみると、ちょっとだけ困ったように笑った。それから、おもむろに手を伸ばして、私をひょいっと抱き上げる。
「ふぉっ!?」
「ああ、聞いていた通りだ。ふわふわですね? 義姉上」
「あ、あの、まだ婚約しかしていないので……どうぞ、名前で呼んでくださいませ。ノエル殿下」
「結婚したも同然ではないですか。噂に聞いていますよ? なんでも、兄上は義姉上にぞっこんだとか」
「ぞっ、ぞっこん……!!」
そ、そうかな? アルフレッド様、私にぞっこんかしら!? ついつい嬉しくなってしまって、腕へちょんと前足を揃えて置くと、嬉しそうに笑った。
「ヴィーから素晴らしい手触りだと聞いていたので、触ってみたくなったんです。いきなり抱き上げてしまい、申し訳ありません。驚かれたでしょう?」
「はい。でも、私にお世辞を言っても無駄ですよ? ヴィーはあげませんっ」
「……そこを何とか。でも、困ったな。そんなつもりでカラスを追い払った訳じゃないんですが」
怪しい。怪しい匂いがぷんぷんする! ヴィーはちょっとまんざらでもないような様子で「困ったわ、もう本当に~」って言ってたけど、ぜんぜん優しそうじゃないし、側室を何人か作りそうな顔をしているし、お義姉様は反対するしかありません。毛皮を膨らませ、ふんっと鼻を鳴らす。威嚇、威嚇をしておかなくては!
「カラスを追い払ってくれたのは有難いです。感謝します。ですが、それとこれとは話が別です。私はヴィーに、一途に愛してくれるような男性との結婚を、」
「一途に愛する気でいますよ。なんなら誓約書にサインをします」
「はい?」
「もちろん、魔術的に効力があるものにです。そうですね? 浮気をすると、一気に両手両足の指が落ちるものだとか、傷付けるようなことを言ったら、舌がとたんに腐り落ちるものだとか、そういう約束事を盛り込んで作りましょうか」
(言うことが過激で怖い!!)
そうだった、アルフレッド様の弟でしたね……。見た目が素敵な王子様でも、中身はちゃんと拗らせまくりでしたか。そうですか……。げんなりしながらもひくひくと、ヒゲを動かしていると、唐突に私を芝生の上へ置いた。他の男性に抱かれないよう、そう言い含められているからちょうど良かった。向き直ってみると、ノエル王子が真剣な表情でじっと、私のことを見下ろしてくる。
「ですから、義姉上の方からもヴィーになんとか言って貰えませんか!?」
「……一つお聞きしますが、ヴィーの一体どこを好きになったんですか?」
「気が強そうに見えて、繊細で優しいところ。意外とすぐに落ち込むところ。ピアノの演奏がド下手くそで、不協和音を奏でるところ。誰もいない時に子犬をなでながら、可愛いでちゅね~、おなかぽんぽこなりまちたか~って話しかけて、それを俺に聞かれると照れ臭そうにしながらも、あえてつんと澄ました顔をして、あら、殿下。どうなさいましたか? って言ってくるところです」
「ふぁい……」
お腹がいっぱいです、もう……。さらにげんなりした顔をしていると、不愉快そうに眉をひそめた。でも、どちらかと言えば拗ねてるみたい? 手を伸ばしてふわふわと、私の頭を撫でてくる。
「でも、信じて貰えないんです。一向に。好きだってことを」
「まぁ、ヴィーはなかなかに疑り深い性格をしていますからね……」
「どうすればいいんでしょう? そうだ、兄上からはどうやってアプローチされたんですか? 言われて嬉しかった口説き文句は?」
「これからアルフレッド様に会いに行くところなので、直接聞いてください……」
アルフレッド様とは違って優しそうじゃないし、質問責めにされそうだし面倒臭い。丸投げすることにして、そう提案したのにどうしてか嫌そうな顔をする。でも、どこか怯えと躊躇を含んだ表情だった。
「俺は……無理です。会うことなんて出来ない。合わせる顔がない」
「ですが、毒を盛ったのはお母様でしょう? それにアルフレッド様は、」
「一緒です! 違うことはない……母親がそうなら、息子もそうなんです。たとえ、違っていても周囲の目と言いたいことはそうです。母親がああなら、息子もああだろうと」
目を丸くさせていると、はっと気がついて口元を押さえた。それから、地面を睨みつけるようにして呟く。
「……とにかくも、兄上にはお会い出来ません。でも、お元気でしょうか?」
「はい、もちろん! この間は一緒に泥んこ遊びをしましたよ」
「ど、泥んこ遊びを……?」
「アルフレッド様は気にしてなんかいませんよ。私が全身泥まみれにしても怒らない、すごく優しい方ですし……。ですから、どうぞいつでも会いにいらしてください」
そう励ませば、青い瞳を瞠ったのち、苦しそうに笑った。かつてのアルフレッド様の表情と重なる。
「……はい。それではまた、いつかお会いにしに行きますね」
そんな訳で、このやりとりをアルフレッド様の膝の上に座りながら、とうとうと話してみると、突然がたがたと震え出した。地震かなと一瞬だけ思ったけど、アルフレッド様が震えているだけだった。
「むっ、むむむむむ無理だ……!! 無理だよ、絶対に無理だ、ロッティ!」
「えっ!? 会うのがですか!?」
「そうだ、ノエルは私を美化してしまっている……!! 無理だ、申し訳ない! 小さい頃の思い出そのままに私と会おうとしているから、絶対に絶対にこんなのがあのお兄様なのかって思われて、幻滅されてしまう……!! どうしよう!? ロッティ!」
ウサギ姿の私をきゅっと抱き締め、がたがたと震え出す。アルフレッド様にとってノエル王子は可愛い弟だったけど、毒殺未遂の騒ぎがあってから、あの過保護でおバカな陛下がもう会わないよう、厳命したらしい。だから、本当はこんなによわよわで可愛らしい御方だということにも気がついていない。ひとしきり震えたあと、アルフレッド様がおもむろに顔を上げた。
「だから、お互いのためにもこのまま会わないのが一番だと思う。ノエルは記憶の中にある私を追いかけ、良い兄だったなと思い、美しい過去の思い出に浸りながら生きてゆく……。私も私でそうする。それが一番お互いにとって良いし、傷付かない方法なんだ……」
「ですが、会いたがっていましたよ? 嫌われてるって、そう勘違いしちゃってますよ?」
「うっ!」
優しいから、これできっと考え直してくれるはず! わくわくしながらお膝の上で伏せして待っていると、物憂げな溜め息を吐き、額を押さえた。
「よし、分かった。じゃあ、ちょっと待っててくれ。どういう設定でいくか、何日にも渡って考える必要があるから……」
「設定? アルフレッド様!? 一体どういうことですか!?」
「数年ぶりに会った兄がどういう性格をしていると嬉しい? ロッティはどう思う? どんな兄なら喜んで貰えると思う?」
「なんか血を感じますね……」
どこからきてるんだろう? このよわよわ遺伝子は。仕方が無いので一旦落ち着かせるため、膝の上でころりんとお腹を向ける。とたんに「きゃわいーっ!」と叫んで、ふわふわもふもふし出した。両手の指が毛皮の奥まで届いて、地肌を優しく掻いてゆく。背筋が甘く震えるような気持ち良さだった。好きな人になでなでして貰うの、本当に最高!
「はふん! アルフレッド様はそのままでいいんですよ? 幻滅なんかされません」
「吸ったことないけど、タバコでも吸いながら会ってみようかな……?」
「い、一体どうして、吸ったことがないタバコを吸いながら会うんですか?」
「少しでも大人に見えるかなって、そう思って……」
(アルフレッド様の考える大人がすごく幼稚!!)
だ、だめだ。私の言いたいことがちっとも伝わっていない……。しぶしぶお腹を向けるのをやめて、ちょこんとお座りする。すると、嬉しそうな笑顔を浮かべ、「可愛い~!」と言って私の頭を撫でてきた。
「おそれながら、アルフレッド様。それじゃだめだと思います……」
「だ、だよね……。じゃあ、随分前の話だし気にしていないよと言って優しく励ましつつ、大人の余裕と王族としての品格を出して、尊敬に値する兄だということを印象付けていきたいんだけど、一体どうすればいいと思う? ロッティ」
「わ、分かりません……」
「出来れば、数年ぶりに会った兄が思っていた通りの、いや、思っていた以上の優しくて素晴らしい人に成長していて、本当にこんな兄がいてくれて良かった、この人の弟に生まれてきて良かったと感動して、震えながら帰って欲しいんだが」
「それは欲張りすぎなのでは……?」
「欲張りすぎ……。そうだよね? 本当は池のカエル、いや、夏にわくボウフラ以下の存在なのにおこがましいことを考えてしまった。だめだ、幻滅された。会わなきゃ良かったかもしれない……」
「まだ会ってませんから! 大丈夫ですよ!?」
も~、アルフレッド様ったら! もう少しだけこの姿でいちゃいちゃしたかったけど、らちがあかないので人の姿になる。私がぽふんと音を立てて、変身すると、はっとこちらを振り向いた。手を伸ばして、冷えた手を握り締める。
「ロッティ……。申し訳ない。こんな風にぐずぐず言ってしまって」
「でも、私に名案があります。ですから、元気を出してくださいな。アルフレッド様」
「名案? それは……」
元気づけるために、そのくちびるへ軽くキスをしてみた。驚いたように目を瞠ってから、嬉しそうに笑う。ウサギ姿でこれをすると、「わーっ!」と叫んで変になるけど、人の姿でこれをしても落ち着いてる。不思議~。むちむちふわふわの毛皮には、何らかの魔力が宿っているのかもしれない。
「ロッティ、ありがとう。それで、その名案って何かな?」
「簡単な話です! ようするに、お互いリラックスして会ったらいいんです!」
本当に本当に耐え難いことだけど、許可するしかない……。屈辱のあまり、ウサギ耳を震わせていると、アルフレッド様が困惑して首を傾げた。それから、私の頬に優しく手を添える。
「ロッティ? あの、リラックスして会うって? どこからどう考えても無理だし、絶対絶対、幻滅されると思うんだが……」
「子犬ちゃん」
「子犬ちゃん?」
「そうです。子犬ちゃんに会いたいって言ってたでしょう? ヴィーがお世話してる子犬ちゃんに……」
本当は会わせたくないんだけど、我慢しなくちゃ。おしっことミルクにまみれているような子犬ちゃんの毛皮が、私より素晴らしい訳ないもの。
「それとも、アルフレッド様はロリコンでしょうか……?」
「ろっ、ろりこん!? なんで!? 一体何の話かな!?」
「たまにいるんです。大人になった立派なウサギよりも、ふわふわで乳臭い子ウサギが好きな変態が……!!」
「えっ? それは、ロッティ達的には変態の扱いになるんだ……!?」
「はい。こういう人はですね? 大人になった動物には見向きもしないんです。か弱い子供を捕まえて、毛皮を吸って、はがはがしたいだけの変態なんです」
「い、いや、私は大人の動物にも興味があるから大丈夫! そりゃ、その、くったりとした毛皮の子ウサギちゃんや子犬ちゃんも好きだが、そういうことじゃない! 大丈夫だ、安心してくれ」
「本当にですか……?」
私を捨てて、子犬に走ったらどうしよう……。落ち込んでうつむいていると、アルフレッド様が微笑んで、また頬に手を添えてきた。見てみると、いつもの色めいた微笑みを浮かべている。
「大丈夫。子犬なんかよりも、ロッティが好きだし一番大事だよ。それに、成長した女性にしか興味が無いから大丈夫」
「アルフレッド様……そうだ!」
「んっ?」
ひとまずアルフレッド様の手を払い、首へと両手を回し、ぎゅっと抱きつく。嬉しそうに笑って抱き締め返してくれた。
「可愛い。そうだと言うから、何かと思ったら……」
すぐに離れ、その青い瞳をじっと見つめてみる。こくりとアルフレッド様が息を呑み込んだ。見開かれた青い瞳が愛おしくて、可愛くて、ついつい笑ってしまう。それから手を伸ばし、アルフレッド様の頬に添え、誘惑するかのように見上げてみる。
「ねぇ、アルフレッド様?」
「えっ? だっ、えっ?」
「アルフレッド様は人の姿でのいちゃいちゃの方が好きだと、そうおっしゃっていましたよね? じゃあ、私にこう迫られるのもお好きですか?」
「ロッティ、あの……」
珍しく真っ赤になってうろたえている。もっともっとそんな表情が見たくなってしまって、深くキスをした。逃げようとするアルフレッド様の頭を固定して、逃がさないようにする。ぬるりと、生温かい舌が入り込んできた。ほんのり紅茶の匂いがした。最初は抵抗してたけど、徐々に諦め、私の背中に手を回す。息を吸うため、離れてみると、至近距離で熱っぽく見つめてきた。
「好きだよ、ロッティ。こう迫られるのも、君のことも」
「なら……。子犬ちゃんと少しぐらい、たわむれても許してあげます。私と一緒に、ヴィーとノエル殿下に会いに行きましょう? アルフレッド様、ヴィーと楽しくお喋り出来たみたいだし! ほら、よく見知ったヴィーと私がいるんだし、そう考えると緊張もほぐれてきたでしょう?」
「あ、ああ。だね……。でも、今はそんなことより、他のことを考えていたいかな」
そう呟いたあと、私のくちびるを塞いできた。尻尾が震える。でも、戻らない! 戻らないようにする。それから私をソファーへ押し倒し、背を屈めて何度も何度も、首筋に優しくキスをしてきた。くすぐったくて笑っていると、ゆっくり離れていって、私の両手を固く握り締める。青い瞳が熱をたたえて光っていた。濃いブラウンの髪が、さらりと流れ落ちる。
「不安にならなくても大丈夫だよ。子犬にはこんなこと、したいとは絶対に思わないから……」
「でも、ウサギ姿の私にはしてますよね?」
「えっ?」
「これはお腹はがはがと同じ体勢なのでは?」
「いや、違うと思うけど。これが……一緒!? じゃあ、恥ずかしいことなんじゃ」
「そうです! 人前であんなことするだなんて、すっごく大胆です!」
「ああ、なるほど。そうか、この体勢が……。なるほど?」
不思議に思ったみたいで、唐突に研究者の顔つきになった。あの、いちゃいちゃは? 悲しくなったので、ウサギ姿に戻ってジャンピングキッス(命名)してみると、すごく喜んでくれた。やっぱり、ウサギ姿でいちゃいちゃする方が喜んで変になってくれるし、いつもこれでいいと思います!




