緊急事態発生!?
「奏……?愛してるよ……」
え、誰!?黒い髪にショートカットで……緑の瞳……もしかしてユウ……!?
でも…ユウはこんな大人な女性じゃなくて……もっと可愛らしい感じだったのに…!?
「僕がドキドキしてるの…触ってみてよ…分かるでしょ…?」
ユウらしき女性は私の手を胸に当てさせる。
えぇ!?こんな大胆な事してくるなんて……しかもめっちゃ柔らかくて……ん?柔らかい……!?
え!?ユ……ユウの胸がおっきい!??女の子だったの!?あれ…?でもユウは男の子……いや……でもおっぱいあるし……でも……でも……!
「ユウは男の子だよ……!!」
突然景色が変わった。それはよく見慣れた景色。私の部屋だった。
なんだ夢か……まあそうだよね。ユウですらあんな巨乳になっちゃったら私生きていけなくなるし。
けど……ユウの女の子の姿……もう一度くらいなら見てみたいなぁ……!
「ユウ、おはよ……う……!?」
自分の部屋を出てユウの姿を見た瞬間、私は一瞬夢の中にいるのか分からなくなった。
だって……ユウの身長は私の肩ぐらいだったのが私の身長を越していて、すぐそばにはたわわがある。
目の前にいるユウの姿はまさに夢で見た時と同じだった。
あれ…?まだ夢…!?いやっでも……そうだ…!こういう時は頬をつねってみれば……!
私は自分の頬をつねってみたが、普通に痛かった。
痛っっ!夢じゃない…!えってことは…!?目の前にいるのって……
「何してるの? 奏。おはよう」
ユウだぁぁ!?!?え、でも何で……!?あれは夢の中だったはずなのに…!
「ユ、ユウ?何その格好……」
「ん?あぁ…新しい服を買ってみたんだけど……似合わなかったかな……?」
違う!そうじゃない…!服は似合ってるんだよ…?でも今まで見たことないけどそんな可愛らしい服!
そもそもユウって服買うような子じゃないし!何で自分の胸が大きい事を気にしてないの!?
「違うよ! 体だよ! 胸!」
「んん〜?あぁ……」
ユウは私の問いかけの意味を理解した様子で、そして微笑む。
「女の子になれるかなって思ったら、なれちゃった…ほら、あいつが言ってたでしょ…? 望めば成長できるって…だから女の子に成長したいって思ってみたの、どう?」
いや!言ってたけど!性別が変わるとは思わないじゃん…!っていうか性別変わったら成長じゃなくてもはや変身じゃん!
「女の子の僕……試してみない…?」
えぇ!?何で口近づけてくるの…!ユウって分かってるけど!そんな……大人な女性とキスなんて……!
「ちょっと待って…!」
いくらなんでも無理!恥ずかしすぎる…!というかユウってこんな積極的にくる子じゃなかったし…!
「キスは嫌…?じゃあ…胸触る…?」
え、それはめっちゃ触りたい。
貧相な胸に育ってしまった私からすればユウのその胸のサイズは憧れでもあるし。
けど流石に堂々と触るのも……でもユウがいいって言ってるんだし、いいよね……?
「ちょ…ちょっとだけ……」
これは欲望に負けたわけじゃない…!ユウが触って欲しそうだったから…!これは調査だから……!
もにゅ!
「ん……奏…そんな掴まなくても……」
柔らか〜………えぇ……こんな物が胸にあっていいのか…!?私の手を暖かく受け入れてくれる、それでいて胸に溺れてしまわぬ様に絶妙な柔らかさで……最高……!
「え!?奏?鼻血出てる…!」
「そんなのどうでもいいから…!もっと揉ませて!」
「ダメだよ!どうでもいいなんてもんじゃないからそれ!」
結局揉ませてはくれなかった……まぁ仕方ないか…ティッシュが赤く染まるほど出てたしね。
鼻血が止まるのも結構時間かかったし……
「そんなに揉みたい物なのかなぁこれ……」
「揉みたいよ!私にとっては憧れなんだから!」
「んーそうかなぁ……」
ユウ!?なんで自分の胸を揉みながら話してるの!?私を煽ってるの!?世の中は絶対におかしい…!ユウにですらあれほどの胸を与えているのに…こんなのあんまりだよ…!
私が神を恨んでいるとユウが立ち上がり私の方に近づいて
「別に奏も小さいとは思わないけどなぁ……」
と言って私の胸を触る。
………!!??!なんでユウは平気で私の胸を触ってるの!?こんないやらしい子に育てた覚えないんですけど!
「な…なんで平気で胸触ってるの…!?」
「え………? あっ!? ご…ごめんなさい!!」
ユウは少し考えた後自分のしてる事を理解したのか謝ってきた。
もしかしたらユウの精神が女の子に染まってきてて、私の胸を触る事に抵抗がなくなってきてるのかもしれない。
「私…少し変だね…奏の胸を触るなんて事に……なんの抵抗もなかった…」
やばい!ユウの一人称が僕から私になってる!もしかしてこのまま放置しちゃったらユウが戻れなくなっちゃうんじゃ……!それはまずい…!とりあえず玲奈に連絡してどうにかしてもらおう…!!
「うむ……それは興味深いなぁ…ところでおっぱいは大きいのかなぁ…?」
「そんな事言ってる場合じゃないんですって…!」
「奏…?誰と電話してるの…?私がいるのに他の人と電話しないで…!」
やばいやばい…!ユウが私の理性を奪おうとしてくる…!色々私好みだけど今はダメ…!
「どうにかできないんですか…!?」
「最初に言っておくけどぉ…キミが思うような心配は起きないよぉ…ただぁ…体の変化に精神が適合していってるだけだからぁ…男の子になればすぐにユウくんに戻るさぁ…!」
とりあえずユウに戻れるみたいでよかった……のかな?結局今は女の子になっていくって事だよね…?
「奏…!私がいるのに電話ばっかり…!私の事なんて後回しでもいいってこと!?」
いや実際後回しにしないと大変だと思ったんだもん!っていうかユウは女の子になると嫉妬深いのかな…?
なかなかこれは………アリだな…!
「玲奈ありがとう! それじゃ切るね」
「お役に立てて良かったよぉ…じゃあねぇ…」
まずは電話を切る。だけどユウの顔は不機嫌な様子だった。
「今の私の気持ち。分かる…?奏…」
私はそう言われ、耳を見る。低く伏せられ、外を向いている………不機嫌だね!うん!
「私がいるのによりによってあいつと電話するなんて…!」
「ごめんね…! ちょっとユウの事が気になったから…!」
「…! 私の事気になった……そっか…! ごめん、言い過ぎたかも…!」
え…?気になったって言ったら機嫌直った…!なんか分からないけどもしかしたらユウって扱いやすいのかも…!
「そ、そう!気になったの!」
「そっか…なら! 私の事全部教えてあげるね…?」
「えっ!?ちょっと!」
ユウはいきなり服を脱ごうとしてくる。
いやいや…!いくらなんでも性格が変わりすぎでしょ!ユウは痴女みたいな事しないもん!とりあえず止めなきゃ……ええっと……!
「ユウ! 待って…!」
「…? 何、奏…?」
「今はまだ朝だしさ…!こういうのは夜の方がいいんじゃない!?」
「そっか…! それもそうだね。じゃあ夜にしよ…約束だよ?」
やばっ!これじゃ夜に後回しにしただけじゃん…!けどこれ以上時間かけてたら脱いじゃってたしなぁ…!
しかもユウすごく嬉しそうにしてるし…!まあ夜になってから考えよ…
「う、うん!覚えておくから…!」
「ねぇ、奏……私の事、好き…?」
「え、うん。好きだよ!」
「えへへ、そっかぁ…」
ユウはさっきからずっとこの調子で、しかも胸を少し強調してくる。
デレデレなとこを見れるのは嬉しいんだけど………せめてユウが貧乳だったらなぁ………!
「ねぇ…奏?」
「ん? どうしたの?」
「私、もう我慢できないんだけど…まだしちゃダメなの…?」
スマホで時刻を確認すると18時だった。
正直全くそういう気がない訳ではないけど……流石に今のユウの状態を見ると口付けで終わる気がしない…!
「えっと、まだ早いんじゃないかなぁ…?」
私がそう返すと、ユウは黙ってしまう。
あれ、もしかして言葉間違えたかな……?なんて思っていた時だった。
ユウはただ黙ってユウの部屋へと行ってしまう。
「ユウ? どうしたの!?」
もしかして拗ねちゃったのかな……とりあえず機嫌取らないと…!
私はそう思ってユウの部屋へと向かい、部屋に入る。
「来てくれたんだね…! やっぱ私としたかったんでしょ…」
「えぇ!?いや、それはちがっ…」
私が否定しようとした時、ユウが私を抱きしめてくる。
やばい、ユウの胸が私を包み込もうとしてくる…!しかもめっちゃいい匂いするし…!
「ねぇ…いいでしょ…? キスだけでもいいから…!」
キスだけ、そんな言葉に信憑性はない。だけれど、私はそんな言葉に乗ってしまった。
「キスだけなら……」
私がその言葉を言うと、ユウは私をベッドへと連れて行く。
その行動は私を逃すつもりがない事はすぐに理解できた。
「奏は優しいね…優しすぎる…」
ユウはそう言って口を塞ぐ。
口を塞がれてからは、時が止まったかのようにずっと繋がったままで、ただ舌だけが動いていた。
ユウが私から離れる時に、見せびらかすように出している舌は唾液で糸を引いている。
そしてユウはそのまま流れで私の服の中に手を入れて、胸を触ろうとしてくる。
「ちょっと…!約束と違う…!」
「けど…そろそろいいと思うんだけどな…?」
ユウは私を見透かしたような瞳でただ見てくる。
「奏が嫌なら…私のを触ってよ…それでもいいから…」
私の理性を無くそうとユウはしてくる。
実際私の理性はなくなりかけていて、ユウの言葉に乗ろうとした時だった。
「ねぇ……かな……で…」
「え?ちょっと…ユウ…?」
ユウが突然倒れてしまう。最初は焦ったけど、すぐにただ眠っているだけと分かった。
危なかった……やっぱユウは騙そうとしてくる…!
「んん……んっ……あっ……」
私はユウのたわわを揉みしだいている。
これはユウへのお仕置きであって、決して自分のためではない。
「…………どうせ男の子になったら消えちゃうんだから、私にくれてもいいのに…」
いつ消されてもおかしくないですね。
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