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政治背景
架空世界の十九世紀後半、アジアはある巨大列強に蝕まれていた。専制君主制によって力をつけた大日本帝国は、その圧倒的軍事力の下にアジア大陸へ侵攻を開始した。世界が英国、日本、ロシアの三国の旗に分けられようとする中、アジアでは強大な軍事国家清帝国と異民族国家大韓帝国が手を結んで、大日本帝国の侵攻を阻み、果てには大日本帝国そのものに逆侵攻しようと考えていた。そしてこの二国は大日本帝国の軍事力に対抗するため、中世より封印されていた東洋魔術の禁書目録を探し出し、大陸四千年の技術をもとに造られたミュータントによって、改造兵機動隊を編成した。まさにこの世界の十九世紀、そのアジアは三国志、いや、惨獄死の時代へと突入しつつあったのだ。
複雑な長編小説で失敗したので、まず幻想譚から。酷く、笑えて、清い作品にしようと思います。