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なつぞら と すずらん

作者: ろいろい





わたしの朝の活力剤、

『 なつぞら 』 が 無事に完走しましたね。

賛否のあるドラマでしたが、

わたしにとって 全話視聴した 初めての作品となりました。

出演者、製作者の方々、本当にありがとうございました。


放送中は、

娘と連れ立って自転車で

NHK帯広にパネル展・出演者のサインを見に行きましたし、

帯広駅内観光センターやデパートでのパネル展、バターを作る機械を

幕別町ふるさと館まで見に行ったり・・・。

本編以外の思い出も加わり、写真もたくさん撮ったので

とても思い出深いモノに・・・きっと、なるでしょう。

本当に ありがとうございました。


本編を見ていると いろいろと想起させる

過去の有名なアニメ作品が取り上げられていますが、

( 批判ではないのですが ) 再度見たいと思わせる作品は ありませんでした。

しかし、アニメーションや舞台背景である昭和のことを考えることが増え

なんだか忙しい 心模様でした。


この歳になって 頭の白髪の本数を確認する必要もなく

年齢を考えるきっかけになりましたね、


歳は取らない 若い気持ちではいましたが

現実を内面から気づかされる きっかけになり

すこし・・・キツい日々を送っております。 



連続テレビ小説、通称 『 朝ドラ 』 。


わたしにとって、 『 なつぞら 』 が

初めて全話鑑賞した朝ドラ作品なのですが、それとは別に

じつは・・・

わたしは、過去に 一度だけ大ハマりして

ほんの一部だけですが、熱狂的に視聴した朝ドラ作品があります。


それは、NHK連続テレビ小説60作目

1999年放送作品 『 すずらん 』 です。 

大正時代末期 北海道の片田舎、

ある駅の待合室に捨てられた少女の辿る数奇な運命を描いた作品で、

少女期:柊瑠美さん、青年期:遠野なぎこさん、老年期:倍賞千恵子さん が

演じました。


作品との出会いは、衝撃的でした。


その日、わたしは

たまたま お昼休みに郵便物を出す用事があり

ある小さな郵便局に出向きました。


情景としては

平成なのに昭和を引きずった感じの 場末の小さな特定郵便局。

腰掛椅子も二人掛けのヤツが一つあるだけ、

狭い局内なのに サービスの一端なのか

誰も見ていない小型テレビが ラジオ代わりにNHKを垂れ流し続けている。

客は立っているわたしと、二人掛け椅子に 目を閉じて座っている御婆さんが独り、

といった感じを 想像していただければ満点です。


『 これだと、ゆうメールの方が安いけど・・・ 』

『 そうなんですか? 』 と、わたし。

『 中身、なにさ? 』 

『 レコードなんですけど・・・ 』

『 レコードって針で聴くヤツ? CDじゃなく、て? 』 

『 ええ、針で聞くレコードです。 』 

『 レコードかぁ、それって電磁的記録媒体に入るんだったかなぁ? 』 

『 電磁? 』 

『 CDとかDVDとかは、電磁的記録媒体っていう

ゆうメールの取り扱い対象の・・・ 』 


初対面なのに

まるで知り合いの様に垣根無く会話を続けていく

わたしと中年女性局員。


そんな会話をしている最中でした。


『 もえ~~~~~~~~~~!!!!!!! 』 

『 ・・・・ っ 』 

『 もえ!!!!! 』 

『 ・・・おとうさん、ごめんなさい。 かえってきちゃった。 』 


唐突に始まった 感動の親子の対面。


わたしは、あっけにとられながらも 声の主である

局内にある小型テレビを注視しました。


『 今朝も見たけど、いいね。 もえちゃん、会えてよかった。 』

椅子に座っていた御婆さんが わたしに声を掛けた。


『 はぁ・・・。 』  わたしは返事に言い淀んでしまった。

『 ん? お兄さんは、毎朝見てないのかい? 』 

『 (なんで?) いゃ、ははは。 朝は忙しいので・・・。 』 

『 〇〇さん、朝ドラなんて、若い人は見ないよ。 』 と、女性局員。

『 そうか? 見ないんか? 北海道の話なのに? 』 

『 関係ないよ、〇〇さん。 ねぇ、お兄さん? 』 


『 そうですね・・。 でも、今のすごかったですね? 橋爪功さんですか? 』 

『 そう、駅長さん。 まぁ、座んなさいよ。 』 

『 〇〇さん、お兄さんは座んないよ。 いま、

わたしと配達方法の話しているんだから。 』 

『 そう? 』 

『 すみません。 でも、気になりますね。

なんだか、ドラマチックですね、雪の中での抱擁は・・・。

親子の抱擁? かな? 』 

『 これは、駅長さんと捨て子のもえちゃんが・・・。 』 

『 あっ お兄さん。 これ、ゆうメールで送れるわ。 』 


という、あるテレビドラマをきっかけに

前後に せわしなく話しかけられるわたし。


午後の始業開始にはギリギリ、間に合いました。

しかし、

なんとも 印象的な出来事でした。


内容は、その時は よくわからなかったんですが

後でよく調べてみると、

ある事情で孤児院に入れられた少女・もえが

親友の死をきっかけに 孤児院から抜け出し

線路沿いを延々と歩き続けて 育ての親である駅長さんに会いに戻る

とても感動的なシーンだったようで、

あの御婆さんが わたしに熱心に説明しようとしていた気持ちは

のちに よ~~くわかりました。


その出来事の後、比較的すぐに

少女編の再放送が北海道のみ?再放送され

(午後からの道内情報番組内での1コーナーとしての再放送だったはず・・)

前後のストーリーを最初から確認することができました。

TV放映後、わたしは

少女編のその後を描いた 『 映画版 』 も

劇場へ足へ運ぶほど とてもハマりました。

そのころには、

あの御婆さんとは タメで話し込めるぐらいの知識と愛情はありましたね(笑



『 朝ドラ 』。


わたしには たった2作品しか

思入れや体験がないのですが、


なんとなく書き起こしておきたいなぁ


そんな気持ちの夜でしたので

この度、記させていただきました。



『 すずらん 』 と 『 なつぞら 』


2つとも 北海道を描いた傑作作品です。


『 すずらん 』 は 未DVD化ですが、

近いうちに 全話見れるような環境になれば、嬉しく思います。

あと、

『 なつぞら 』 での 橋本由香利さんの音楽、とても素晴らしかったです。

3枚組CD、少し高いけど買わせていただきます。

彼女の音楽は、

アニメ 『 とらドラ! 』、アニメ 『 ゴールデンタイム 』、

『 ストライクウィッチーズ 』 の劇中歌を担当されていて

サントラCDを購入するほどのファンだったので、

今回の音楽担当の抜擢には 正直驚きました。

これを機に たくさんの良い音楽を発表していただければ幸いです。

今後も 応援しております。


そして、

もちろん こちらも

『 スカーレット 』 、がんばれ!! と、

『 エール 』 を送って 締めたいと思います。

下手な大喜利?で、すみません。



この度は最後まで読んでいただき

どうもありがとうございました。


また、会いましょうね。 おやすみなさい。


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