ファファード&グレイマウザー、電子で復刊しないかなあ・・・・・・という個人のぼやき
ちょっと昔話。最近、昔のTRPGやヒロイックファンタジーが再評価されているけれど、私の知り限り初期の異世界冒険物で一番濃いやつはフリッツ・ライバーのこれですよ。
日本にもグインサーガシリーズとか、古き良き時代を感じさせる名作はあるけれど、RPGの本場アメリカでは戦前からヒロイック・ファンタジーのジャンルがありました。
それらの作品はグインに輪をかけて、古風でクドい文体(いい意味で)なのですが、その中でも特に面白いのが、剣士と魔法戦士のバディ物であるこのファファード&グレイマウザーシリーズなんですね。 昔、グループSNEとかも、やたらRPG紹介書で推してたイメージがあります。
文体の濃さではファンタジー冒険物のオリジンともいえる、英雄コナンシリーズもいいんだけど、ライバーのこのシリーズは適度にユーモアが効いてて、キャラ同士の掛け合いが楽しいんですよ。いや基本は、ちょいホラー風味なんですけど。
それになにより、やたらと魔道士リスペクトな世界観がいい。目なき顔のシールバとか7つ目のニンゴブルとか、妙にキャラ濃くて。
また時代性のあるおどろおどろしい挿絵も、魑魅魍魎が跋扈する異世界にマッチングしてましたね。いかにも当時の創元推理文庫って感じで。
ところがこの作品、いまでは日本語版全5巻が絶版しててAmazonで高値になっちゃってるという状況。名作なんだけどな~。昨今のブーム見てると、絶対次に来る流れだと思うし。
ここはひとつ、電子書籍化で新規の人にも手に取りやすくなってくれ! と思う今日このごろであります。創元文庫、字ちっさいし。
あとフリッツ・ライバーの著作チェックしたら、SF小説が一本だけ電子化してました。数としてはまだまだですね。
このシリーズ、私も好きだぞ! という方が、なろうにもおられたら嬉しいです。