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ミトリ


「大丈夫ですか?」


とんとん、と肩を叩かれて私は目を覚ました。目の前に、ハイカーらしい中年夫婦が目を丸くして立っている。


「あんた、その格好で一人で登ってきたの?」


山?私は山に登ったんだっけ。震える手でお茶を貰ったけれど、実感がわかない。


「あんた、名前は?」


「ええっと………」


あれ?何だったっけ。


「ここに書いてある''丸子瑠花''ってそうじゃないの?」


「ああ、たぶん、そうかもです」


「何も思い出せんの?」


「そんな感じかもしれないです」


「とにかく、そんな格好じゃ大変よ。わたしら、下で民宿やってるんだけど、お金とかはええから、今から来なさいよ。」


「あ、ありがとうございます」


何で山に登ったんだろう。私は何をしていたんだろう。気になることはたくさんあるけれど、とりあえず親切なこの人たちに付いていくことにしようかな。


老婦人に手をとってもらいながら、岩肌の山を少しずつ、降りていく。

記憶にはないけれど、何か悪い夢から覚めたような気持ちでいっぱいだ。

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