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無能転移~気が付けば世界最強~  作者: 石立 諷太
第一章
1/3

プロローグ

明けましておめでとうございます。

今年から毎日18:00投稿で無能転移~気が付けば世界最強~を投稿していきたいと思います。

この企画は1年以上前からプロット制作をしており自身のある作品だと思いますので是非是非見てください。


弱者だった俺が転生すると強者になっていた。 よりも遥かに前から出来上がっている小説です。

 とても困っていた。 迷宮区に一人で置いて行かれ片桐(かたぎり) 勇気(ゆうき)

絶望と恐怖に歪んだ表情を浮かべながら蹲っていた。


 勇気は今現在、最高難易度と言われている迷宮区の第30層にギルドのメンバーが

作っていた安全圏の部屋に閉じこもり、寒さに凍え死にそうだったが幸い迷宮へ

潜る際に用意していた防寒具があり、それに身を潜めてなるべくそこから動かない

ようにしていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 時は1週間遡る。


 そして日曜日。 それはこの学校では休日のはずだった。 だがしかし

『あぁ! そう言えば皆に伝え忘れていたことが! 3年1組の生徒は日曜日に急遽

登校になったから忘れないで来てね♪』

金曜日の終学活の時に綺奈(あやな) 先生にそう聞かされた。


(((いや、なんで俺(私) たちだけ?!)))

そう皆は思っていた。


 そんな事を突然言われ3年1組の皆は動揺しながら

『そういうことを突然言われても困りますよ。』

何人かがそういう風に反論していたが

『そんな事を私に言われても困りますぅ… 校長先生に‘私も’今さっき突然言わ

れたから……文句があるなら校長先生の元へLet's go ですよ?』


 綺奈先生は生徒一人一人に真剣になってくれていて、生徒の悩みがあればすぐに

解決しようと取り組んでくれる、今時珍しく人望が物凄く厚い先生だったので、

それを言われてからは皆反論しなくなっていた。


 そして、金曜日の学校が終わった……


 ☆


 そこから日曜日に至る。 日曜日だというのに皆は元気で学校に登校していた。

教室はいつも通り騒がしく勇気もいつも通りスマホでMMORPGをやっていた。


 毎度のことながら近づいて来るクラスメイトもいる。


「よぉ! オタク。 まぁーたつまんねぇMMORPGでもしてんのか?」


 そういう風に絡んで来るのは決まって相澤(あいざわ) 隆俊(たかとし) のグループ

計五名だ。

相澤はクラスでの中心核で大体の人は相澤の肩を持ち、いつも味方をしている。


 相澤は勇気に‘オタク’と言うレッテルを貼っていて、周りに浸透しつつあるが

勇気は決してオタクではない。 学校の成績はいつもトップで運動神経も抜群、

そして何よりも金持で美青年だ。


 だが彼女居ない歴=年齢だ。

告白はされたことは何度かあるが、勇気はまだ初恋をしていなく

遊び半分で付き合うのは相手に対して失礼だと思っているから、全て断ってき

た。それ故に女の子達の間では『片桐君に告白をしても`絶対`に振られるだけだ

からしないほうがいい。』 と勇気からしては少し理不尽な情報が回っていたのだ。


 その所為で中学生二年の時から現在の高校三年生になるまで告白をされなかった

と言う事は秘密だ。



 話は戻るが勇気はオタクでは無いが、休み時間やら少しの時間でも空いた時に

すぐにスマホを取り出し、毎日MMORPGをやっているから‘オタク’と名付けられた。

その付けられた経緯を聞くと皆は『なるほど』 と言い、周りに浸透しつつあるの

が現状だ。


 勇気は『オタク』 と呼ばれることはあまり気にはしていないものの、今自分が

やっているゲームを愚弄される事は途轍もなく嫌だ。

どうしてかと言われると、今までやってきたことを‘無駄’だと言われているよう

な気がして堪らないからだ。


 けれども、そんな程度の事で感情をいちいち外に出していたら限がないので普段は

無視している。


 すると、綺奈先生が教室に駆け込んできて


「遅れてごめんね。 先生の会議が思ったよりも長引いちゃって……」


 と息を切らしながら言ったが、クラスメイト達は何も怒ったり、綺奈先生の悪口を

言ったりする人は相変わらず居なかった。

 そして勇気は口を開くと綺奈先生に


「今日はどうして集められたかを教えていただいてもいいですか?」


 空気を読まず言った。 そのことは綺奈先生がすぐに話す予定だったらしく

勇気は恥をかいただけで、取り越し苦労だった。


「あーそういえばねぇ、今日学校に3年1組だけが学校に来ることになったのは

どうやら、皆にしてほしいアンケートがあるらしいんだ。

それはメールで送るらしいからそのメールが届いたらアンケートに答える

ようにって校長先生が言ってて、そのメールが届くまで学校で自由にしてても

大丈夫らしいから・・・あっ! でも、外には出ないでね?『はーい』

最近の校長先生の行動は先生たちも困ってるみたいだからどうにか

しないとねぇ……」


そう綺奈先生が言い、メールが届くまで謎の‘休み時間’と言うことになった。

(どうして、学校に来る必要があったのだろう…?)

と皆の心の中で思ったことはお判りだろう……



 平日と同じように皆は過ごしていると…… 一通のメールが3年1組の教室を

鳴り響かせた。


 校長先生からのアンケートメールだと思い

皆はスマホを手に取りメールを確認すると


=====================================

From 校長先生

to  自分



件名―――アンケート


 この度皆さんにアンケートを取りたいのでお呼びしました。

 これをYES or NO で答えるだけのとても簡単なアンケートなので気軽に答えて

下さいね。

 このアンケートを回答するときはQとその質問の番号を書いてその横に→を

付けて、YESかNOを入れて返信してください。

 アンケートは全部で20個です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


=====================================


 確かに送り主は校長先生からではあったがアンケートの内容が、意味が

判らないほどのオタク診断っぽい質問で


「なにこのアンケート?」

「意味が判らない・・・」


と一部の人はアンケートの質問内容を見て頭に大量の「?」を浮かべていた。


 だが、面白半分で自分の思うように回答しているクラスメイトもいた。

勇気もその一人だった。


Q1.異世界に行ってみたいですか?→YES

Q2.ゲーム好きですか?→YES

Q3.異世界では最強だと思いますか?→NO

Q4.異世界に行ったならハーレム(逆ハーレム)を作りたいですか?→NO

Q5.異世界に行くとしたらチート能力が欲しいですか?→NO

Q6.オタクですか?→NO

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


と勇気は迷いなく最後の質問までYES or NOですぐに返していった。


 アンケートに答えた者は全員送信ボタンを押していた。

すると……突如黒板にモニターが現れ、その画面には現在の結果が

映し出されていた。


 3年1組39人中、30人以上が初めの質問にYESと回答していた。

意外にも異世界に行ってみたいという人は多いらしい。


 そして3年1組のアンケート結果が出ると、モニターに映っていた結果が消され

画面は真っ黒になっていった。

皆は何が起きているのか理解が追い付かずにいた。


 新たに画面に映し出されたかと思うと、それは魔法陣? みたいなものだ。

皆の頭には更に「?」が増えていき、もう、何が何だか判らなくなって

来ていた。


 中にはその魔方陣を見て『校長先生ってまさかの厨二病だったの?!』

とか『校長先生って最近厨二病を拗らせたの?!』 とかいろいろ個々で言っ

ていたがその訳の判らない現象の答えはこの後すぐに判るとはだれも思いも

しないだろう……


 魔法陣が完成していくと同時に、3年1組にいた人たちだけに大きな地震が来た

ような錯覚が生じて、立っている生徒は一人もいなかった。

先生でさえも床に倒れていて、気分が悪く顔が真っ青になっているようだった。

周りの人たちも同様気分が悪くなっている人もいたり、なんかこの展開に

テンションがMAXになっている人もいた。


(まさか……異世界召喚……!?)

と勇気は思っていたが『まさかな(笑)』 と自分の言葉を自分で否定し、

揺れが収まるのを待っていた。


 だが揺れが止まると同時に、魔法陣みたいなのが完成していた。

魔法陣からはとても明るい光が漏れ出しており、とてもじゃないが直視

することが事は出来なかった。


段々その光は弱くなっていき、皆は目を開けていくと

そこには目を疑うような光景がそこにはあった……

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