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俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~  作者: なぁ~やん♡
一章 主人公の、始まり始まり……
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一日目(第六回) 初回ログインボーナスの正体

「起きろー!」

「ん……?」


ぐっすり眠ったと思った俺は5時にいきなりサテラにたたき起こされた。

元ヤン引きこもり体質がそんな早くに起きていられるわけがない。たたき起こされてから約十分後に俺は目をさすりながら起きた。


「いったいなんだよ?」

「は?わからないのですか?」


呆れた顔で聞き返すサテラ。一方の俺は本当にわからない。サテラはいったい何をするつもりなのか。


「リーゼルト君が期待していたボーナスと、昨日の『ファイアー!』を返してもらいに来ました。」

「……うぉっしゃー!」


三秒固まって俺は飛び上がった。シアノンが起きるかもしれないので声は最小限に抑える。


『ボックス!』


俺は右手を上げて収納ボックスを取り出す。こういうの、やってみたかったんだよな~。

嬉しすぎて少しむず痒い。


「よし、いいですね。『ログインボーナスオープン!』」


サテラが両手を上げると、ボックスから箱が出てきて、ふたが開いた。

それと同時に、部屋の中は光に包まれた。あまりのまぶしさに俺はうずくまってしまったが、サテラは微動だにしない。

出てきたのは美しいライトブルーの杖だった。杖の先についた水晶がきらきらしている。おそらく武器だろう。


「おぉ……」

「……まさか」


感激する俺とは反面、サテラは焦っているようだった。

その直後、武器の上に文字が浮かび上がった。


『これを、明日のログインボーナスと合成させ、あなたの「攻撃力」を高めます』


その字は三秒くらい維持した後、塵のように消えてしまった。そしてその杖は自動的に元あったボックスの位置に戻った。俺は何もしていないのに、ボックスも消えた。


「これで、ボーナスの受取は完了です。ボックスの中には、明日用のログインボーナスの箱が入っていますよ。」


と、言い終わると、サテラはそそくさと行ってしまった。パタンとドアの音が響く。

いったいなんだというのか。まぁ俺は気にしないことにした。

また布団に潜り込み、すやすやと眠り始めた。

その後またサテラが戻ってきて『ファイアー!』を返した。というのは余談だがな。


――――――――――――――――――――――――――☆


「起きてリーゼルト君!!」


耳元で鮮亮な声がした。シアノンか……。

うっすらと目を開けると金色の髪が目の前にあった。


「わかったよ……。」


素朴なデザインのベッドから起き上がった俺は、学習机?の上にあった時計を見た。

7時半……いつもなら午後六時あたりまでべッドに潜ってスマホをやったりして、ずいぶんとやらかしていた。でも今日は違う。少し目をこすったらすぐに起きれた。環境のせいなのか?


「リーゼルトさん、ご飯作り方教えてもらったんです。食べてください!。」


サテラもドアの間から覗いてきた。シアノンが俺を起こす。そしてドアの前まで連れてくるとサテラも隣に来る。

美少女に囲まれるのは、悪いことでもない。

昨日は少し急いでいて服も着替えていないため、着替える必要はなかった。俺はそのまま一階に向かうと、ちゃんとした料理がそこに鎮座していた。


「リオン……これまさかリオンがやったのか?」

「当たり前です。見くびらないでください!」


「ふふ、リオン様はね、6時にあたしをたたき起こして一緒に練習してって頼んできたの。きっとリーゼルト君に見せたかったからよ」


と笑うリオン。階段を下りながら振り返って後ろにいる俺をにらんできたサテラ。

ちょっとまて、サテラ。あんたがそんなことすると……、


「きゃあ!」


言わんこっちゃないー!

サテラが階段から落ちた。そして足を負傷。

で、包帯を巻いたり、シアノンが薬草を取りに森へ行ったりと、ずいぶんな労働があった。

時間がかかってしまったため、シアノンが料理の量を増やして、朝食から昼食、までの分を一気に食した。美味しい料理を一度に食べた気分は悪くない。サテラの腕もずいぶん上がっただろう。

たくさん努力したのはわかったから俺的にもあまり怒りすぎることはやめたが、あとでデコピンをしておいた。


「あー疲れたね。」

「痛いんですけど(´;ω;`)」

「ドジめ」


ご飯を食べ終わって三人で二階へ上がり、別れるのもなんだかさみしいため三人で俺の部屋に溜まってる。

シアノンは椅子に座り少し顔が見えるように伏せている。

サテラは地面に横たわって寝ている。

俺はベッドの上でごろごろしているが寝ているわけではない安心しろ。

俺たちは暇話をしながら時を流れさせた。そのとき、ふとシアノンは言った。


「あたし、魔力量は結構あるんだ」


魔力量はステータスではないけれど、魔法の量の事である。魔法を使っているとだんだんとわかってくることらしいが、国は最近魔力量を測る機械を研究しているらしいとサテラは言っていた。


「へぇ」

「器はあるってことですね」


「けど、魔法は使えないの」


その一言に俺は少し驚いた。俺は異世界に来てから、人の魔力量がオーラで見えるようになった。サテラの話では魔力はなくてもそれくらいはできて当然だが魔力オーラは仕舞うことができるため実用性がない。

俺的にシアノンの魔力量は結構ある。


「じゃあ、明日から私と修行をしません??見た感じ器はあるようですので。」

「…え……?本当ですか!?絶対やるわ!」


普段静かなシアノンが声を高くした。それでも音質は損なわれない。神か?

その日は食べ過ぎたため、夜ご飯はなしとした。

そして俺たちは席を立って分かれて行動をした。シアノンだけは明日の修行が楽しみでスキップして部屋を出ていった。


「元気なやつらめ」


俺はそういってドアを閉めた。

このあと、まさか、あんな恐怖が魔法の使えない俺を襲ってくるとは、思わなかった。

階段から落ちるサテラちゃん。さぞかし痛かっただろうか。昨日私は手の爪折ったんだがなw

準人くんひそかになにか大変なことを思ってはいないか!?

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