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00:魔神の誕生☆
気が付いたら独りで森の中に立っていた。
煙るような緑の気配―…
芽吹きの季節であるらしく、まだ若く薄い葉に日の光が差し、空気までが緑に染まっているようだ。
背後には轟々と流れ落ちる滝。
滝壺に流れ落ちる大量の水が飛沫を上げ、辺りにキラキラとした光を撒き散らす。
ここは…どこだ。
私は…誰だ。
私は―… あぁ、そうだ。
私は魔神だ。
前任者は1000年程前に消滅したらしい。
魔神は基本的には不老不死だ。世界の秩序を保つために、ただ存在するモノだ。
長い時に飽きるまで生き続け、やがて生に飽いた時、この箱庭世界の大半を道連れにして自らを消滅させる。
新しき魔神、つまり私が発生したということは、またこの地に生物が増殖したらしい。
それはともかく、あぁ… 腹減った。
なんとなく気分で書き始めてしまいました。
誤字脱字報告は大歓迎、助かります。批判は…お手柔らかにお願いします。