009話 キリノイの街へ向けて。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
俺はルイズと御者席に座り街を出てから、ルイズに御者が出来るように魔馬の手綱のコツを教わり、途中で代わってもらい手綱を握り馬車を走らせた。
手綱のコツが分かれば何とか俺でも操作が出来たので、暫らくは俺が手綱を握り街道を走らせると、ルイズが俺の手綱の仕方を褒めてくれた。
「なぁ、ルイズ、キリノイの街って何かあるのか」
俺はこの世界の事を全く知らないのでキリノイの街についてルイズに質問する。
「う~ん、キリノイの街は特にはないわよ、ただ宿泊と食料の調達の為によるだけよ、最終的地はダンジョン都市ルスファスかな」
「そうなの、でもダンジョン都市がこの世界に在るのか、それは楽しみだな」
「あれ、シュンはダンジョン都市の事を知っているの」
「あぁ、まぁ、俺の世界にはないけど異世界の物語とかで良く出てくるだよ、ダンジョンがある都市だろう、ダンジョンには階層が在って魔物が中で徘徊しているんだ。よく語られるのは100階層が多かったかな」
「うん、そこのダンジョンも100階層あるのよ、この世界では一番大きなダンジョンね、何だ知ってたのね、てっきり知らないかと思ったわ」
「でも、この世界は割と平和で良かったよ、国同士の戦とか無くて良かったよ」
「そうんな事は無いわよ、この辺は落ち着いているけど、勢力争いをしている所もあるのよ、だから何時戦争に巻き込まれるかなんて分からないわよ」
「えっ、そうなのか、戦争に巻き込まれないように祈るしかないな」
「そうね、でもね、ダンジョン都市ルスファスは割と戦に巻き込まれやすいのよね、ダンジョン都市を狙っている権力者って結構多いのよね」
ルイズは少し怪訝そうにシュンに話す。
ルイズの話では今ダンジョン都市を統治しているのは戦乙女5人が中心となって治めているらしく、戦になったら戦乙女5人を中心として騎士500人程度の兵力で対応しているらしかった。
ただ、その戦乙女も35歳くらいになって年齢的にはピークが過ぎているので心配だとルイズが語っていて、その戦乙女の一人がルイズの母の妹さんだと教えてくれた。
「ルイズはその叔母に会うのが目的なのか」
「う~ん、ダンジョンに挑みたいのが主だけど、叔母の手助けも出来たらなとは思っているわよ、万が一の時わね、その時はシュンの力も借りる事になるかもね」
「そうか、まぁ、ルイズが参戦するなら俺も参戦するしかないだろう、ルイズ一人で参戦なんてさせる気はないよ」
「うふふ、その時は期待しているわよ、私の旦那様だもの、チュッ♡」
私はシュンの言葉を聞いて嬉しくなり頬にキスをする。
俺達は暫らく街道を走りながら馬車が停車させるのに丁度いい場所を探している街道の脇に馬車が止められるスペースがあったので、あまり草が生えてない空き地に馬車を止めた。
馬車を止めると魔馬のダンクに水と野菜を与えて、俺達も少し早めの昼食を摂り、一時ほど魔馬のダンクを休ませる為に休憩を取る。
俺達が休憩を取っている時に黒塗りの豪華な馬車がキリノイ方面へ街道を通り過ぎて行ったので、この世界に貴族が居るかどうか分からないけど、身分のある方の馬車なのかと思った。
休憩が終ると今度はティアとルファが御者席に座り、俺とルイズが馬車の中に入り座ると馬車が動き出して街道に出てキリノイ方面へ向かう。
俺は馬車の中で座っているだけでする事が無く、ルイズと二人きりだと何となくムラムラと来てしまい、思わずルイズのオッパイを揉んてしまった。
「あ~ん、もうシュンのエッチ、まさかしたくなったのかしら」
「うん、ゴメン、暇だしルイズと二人きりだと、何かムラムラして来てね」
「もう、仕方がないわね、あっ、前で馬車が襲われているわね、助けましょう」
「えっ、本当か、魔物に襲われているのか」
「いいえ、多分盗賊団に襲われているわね、チョッと待ってね」
ルイズは御者席の方へ行き、ティア達に知らせて指示をだす。
「分かったわ、私達も行くわ」
ティアがルイズの指示に従い馬車を停めた。
「シュン、悪いけど御者席に座って、ゆっくりと馬車を進めてくれる。私達は走って救助に向かうわ」
「あぁ、分かった。気を付けるんだよ」
「うん、分かったわ、行って来るわ」
ルイズは馬車の後部から飛び降りて、ティア達の後を追う。
俺は御者席に座り前方を注意しながらゆっくりと馬車を進めると、襲撃現場が見えて来た所で馬車を停めて戦闘の状況を見つめる。
ルイズとティアが戦っているのが見えて馬車の護衛の騎士の姿も見えて、ルファも少し離れた所で後方支援して、盗賊達に魔矢を放ち動きを封じているのが見えた。
暫くしてルイズが俺の方へ手を上げて左右に振ったので、馬車を走らせて進み、ルイズが居る所まで行って馬車を停めて嫁と合流する。
「あっ、シュン、あの辺の地面に30人くらい埋められる穴を掘ってくれない、盗賊の死体を埋めたいだけど」
私はシュンに盗賊団の死体を埋める為に街道脇の地面に大きな穴を掘る様にお願いする。
「あ~、了解した」
俺は直ぐに理解して御者席から降りて、街道脇の地面に直径3m深さ5m程の穴を魔法で堀る。
「うん、これくらいで良いかな、ルイズ掘ったよ」
「ありがとう、それじゃ、早速、死体を投げ入れるわね」
私はシュンにお礼を言って、盗賊達の死体をティア達と共に投げ入れて行く。
盗賊の死体を穴の中に投げ入れるとルイズが炎魔法で死体を焼いてから俺が穴を埋めて平らにして死体処理を終わらせた。
「戦乙女の皆さん、助けて頂いて感謝致します。私はキリノイの街の領主の娘イリスと申します。もしよろしければ護衛の報酬を後程支払いますので、ご一緒して頂けれは嬉しいのですけどいかがですか」
「まぁ、私達のキリノイの街に寄る予定なので良いですよ」
ルイズはイリスからの護衛依頼を引き受ける事にした。
その後はイリスが乗る馬車の後を俺達の馬車が付いていく事になり、日暮れ頃には夜営が出来て馬車が停められる野営場に到着する。
野営場は2mの高さの木の柵で回りを囲っているので、街道沿いの入口の方だけ警戒すれば良いだけなので、そこで一夜を過ごす事になる。
野営場の中に入り馬車を停めるとイリスの馬車の護衛騎士達が野営の準備を始めると、俺は空いているスペースに異空間収納からログハウスを出して置くとイリスと護衛騎士達が驚いた。
「まぁ、何ですのこれはログハウスですか、こんな物も収納できるって凄いですわ、中を見ても良いですか」
イリスは興奮気味にルイズに話す。
「アハハ、そうですか、それならどうぞ」
ルイズは苦笑いしながら、イリスをログハウスの中を案内する。
「えっ、中は随分と広いですのね、凄いです。ダイニングキッチンですか、それに何ですかお風呂もあるのですか、このトイレは何ですか・・・・」
イリスはログハウスの中を興奮しきりで見て回る。
俺はルイズがイリスをログハウスの中を案内している間に魔馬を馬小屋に入れて水と餌を与えてからログハウスの近くでバーベキューセットを用意する。
バーベキュー用のコンロに火を点けて鉄板を温めている間にティアとルファとで野菜と魔物肉を切って串差しにして下拵えをする。
串焼きの下拵えをしながら、もう一つの魔導コンロの上に大鍋を乗せて水を入れて沸かし野菜スープを作る準備も進めて、護衛騎士と侍女5人分も含めてかなりの量の下拵えをする。
護衛騎士と侍女が宿営用のテントを張り終える頃には串焼きを焼き始めて、野菜スープの味付けをティアが行って完成すると、ルイズとイリスを呼んで皆で晩御飯に串焼きと野菜スープを頂いた。
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