013話 前世の戦乙女時代の記憶を持つ電光の戦乙女レティ。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
戦乙女チーム・イズリズが東の森の最深部でスタンピートが起こり魔物の群と激戦をしていた頃、北東側のキリュウスの街からキリノイの街に向って来る行商の荷馬車が街道をゆっくりと進んでいた。
ドンドン、ドカンドカン、ドン、ドカンドン・・・・・。
「あら、何やら森の方から凄い爆音みたいのが聞えてくるわね」
「そうですな、何事でしょうかな、レティさんは分かりますかな」
「う~ん、まさかスタンピートでも起こってるのかしら、そうでなければあ~いう戦い方はしないわね、多分戦っているのは戦乙女達でしょうね」
「おぅ~、レティさんと同じ戦乙女ですか、かなりお強いでしょうな、強力な魔法攻撃を連発している様にも思われますな、あっ、街の防御壁が見えてきましたな」
「うふふ、どんな戦乙女達か興味があるわね、あの戦い方だと第二段階まで進化したみたいね、面白いわね」
レティは前世時代の記憶で第二段階まで進化を遂げているので、進化するにはそれなりの番相手でなければ進化は難しいはずだと思い興味を持つ。
レティを乗せた行商の荷馬車はゆっくりと街道を進み、東の森の最深部付近から爆音が轟く中でキリノイの街の東門へ向かって行き、東の門の前まで到着すると一旦停車して衛兵の検閲を受ける。
「衛兵さん、私は戦乙女のレティですけど、スタンピートでも起きたの」
レティは赤いタグを衛兵に見せて、森の奥から轟く爆音を聞きながら質問する。
「戦乙女のレティ様ですか、はい、スタンピートが起こった様ですので、出来れば協力して頂き門の前で待機して頂くと助かります。彼方の体躯のガッシリした方がハンター協会のマスターなので参加の意思を伝えてください」
衛兵は丁寧な口調でレティに参加して貰える様に伝える。
「えぇ、良いわよ、叔父さん、ありがとうね、ここで降りるわね」
「そうかい、気を付けるじゃよ」
「えぇ、それじゃ、どうも」
レティは御者の叔父さんに一礼をしてから御者席から降りて、ハンター協会マスターのイズルムの所へと向かう。
「ちょっと失礼、私は戦乙女のレティですけど参加したいので、彼方の方達と待機しても良いかしら」
レティはマスターのイズルムの前に立ち、赤いタグを見せて参加の意思を伝える。
「ほぉ、黄色枠かそれは助かるが番相手はいないのか」
「えぇ、私はシングルよ」
「ハッ、シングルって、まさか前世の記憶持ちか」
「うふふ、そうよ、珍しいでしょう」
「それじゃ、既に第一段階に覚醒済みという事か」
「まぁ、そうなるわね、これ以上の事は言いたくないわね」
「そうか、なら聞かんが、それじゃ、参加を頼む」
「えぇ、報酬はいらないから今戦っている戦乙女達と引き合わせてくれるかしら」
「あぁ、それで良いのか、明日ハンター協会に来て待って入れは会う事が出来ると思うがな」
「そうなのね、それじゃ、そうするわ、私の事は彼女達には言わないでくれるかしら」
「あぁ、分かった。偶然居合せた感じにしたいのだな良いだろう」
「うふふ、宜しくね」
レティはマスターのイズルムの承認を得て他の魔物ハンター達の所へ行き戦況を見つめた。
レティが他の魔物ハンター達と待機してから1時が経ち、戦況を見つめていると上空に飛んできたワイバーン3体と飛竜が落下して消滅するのを見てから数分後には爆音も聞かれなくなり森の奥が静寂となった。
森の奥が静寂となり終わったと確信したレティはマスターのイズルムの元へ歩いて向かい、状況から考えてスタンピートが終わったので街へ行き宿を探す事にした。
「マスター、どうやら終わったみたいだから街へ行くわね、どこかいい宿を紹介してくれるかしら」
「それならハンター協会へ行って受付嬢に聞いた方が良いな、俺はその辺りは疎いからな」
「あら、そうなの、分かったわ、それでは失礼するわ」
「あぁ、お疲れさん」
レティはマスターに断りを入れてから門番の衛兵の所へ行き改めて赤いタグを見せて、衛兵にハンター協会の行き方を尋ね聞いてから門を通り街の中へ入った。
衛兵から聞いた通りに街路を通り、直ぐにハンター協会の看板を見つけて建物の中に入り、カウンターで待機している受付嬢の所へ行き良い宿屋を紹介してくれるように尋ねた。
「あのチョッと良いかしら」
「はい、何でしょうか」
「良い宿屋を紹介して欲しいのだけど」
「あの、今はスタンピートが発生しておりますけど宜しいのですか」
「あ~、もう終わったみたいよ、もうじき避難解除の鐘が鳴るんじゃない」
カンカン、カンカン、カンカン・・・。
「ほらね、鳴ったでしょう」
「はい、その様ですね、でしたらこちらの案内パンフをお渡ししますので、こちらを見て宿屋を決めてください」
「チョッと見せて貰うわね、なるほどね、ありがとう、参考にさせて貰うわね」
レティは宿屋の案内パンフを持って待合場の長椅子に座り、パンフを見てハンター協会に近くて予算に合う宿屋を決めてからハンター協会から出た。
レティは目的の宿屋に向いながらゆっくりと街並みを散策していると、避難していた民達を見かけるようになり、目的の宿屋に着くと女将がオープンの下げ札を玄関ドアに下げていた。
「あの、こちらの宿屋の方ですか」
「はい、この宿の女将ですけど、お泊りですか」
「えぇ、一泊お願いしたいですけど」
「はい、歓迎いたします。どうぞ中へお入りください」
女将は満面な笑顔でレティを宿の中へ招き入れた。
レティは宿屋の中に入り、女将に一泊2食付きで75百ルピを前金で支払って部屋の鍵を貰い、階段を上がって2階へ行き205号室のドアの鍵を解錠して部屋に入る。
「まぁ、それなりにいい部屋ね」
レティは鍵をベッドの脇に在るチェストの上に鍵を置いて、異空間収納から普段着を出してに着替えベッドり上で横になる。
レティは宿屋で一泊して朝を迎えると直ぐに装備服に着替えて朝食を摂り、直ぐにハンター協会へ向かうと荷馬車が列をなして魔物の肉などの素材を積んで次々と運んで行くのが見えた。
「うふふ、大盛況ね」
レティはその様子を見て呟く。
レティはそのままハンター協会の中へ入り待合場の長椅子に座り、昨日森の奥でスタンピートの中で魔物達と戦闘していた戦乙女達が来るのを待つ事にした。
待つ事半時程して戦乙女と思われる3人と男が一人、カウンター脇の廊下を通り奥へ行くのが見えたので、あの方達だと察して出てくるのを待つ。
「はぁ、オークキング4体とミノタウロス10体とトロール1体だけか、これじゃ、1週間で出し切れるかしら」
ティアが憂鬱そうにルイズに話す。
「そうね、小物も80体か、まぁ、頑張っているとは思うけどね」
私も流石にこのペースでは1週刊では捌けないなと頭を抱える。
俺達は待合場ので空いている一番前の長椅子に4人で座り、昨日の分の査定が終っているという事なので報酬が出るまで暫らく座って待つことにした。
「あの、貴方達は昨日のスタンピートで戦闘していた戦乙女達ですか、私は電光の戦乙女レティと申します。リーダーはどなたかしら」
レティは当たりを付けて相手に赤いタグを見せて戦乙女のチームに話しかけた。
「私が、リーダーのルイズよ、何かしら」
ルイズは赤い黄色枠のタグを見て感心をよせる。
「貴方がリーダーのルイズさんね、彼方で話合いませんか相談があります」
レティはリーダのルイズの傍へ行くとドキンと心臓鼓動が早まるのを感じて、隣に座る男性をチラ見した。
「相談ですか、分かりました。行きましょう」
ルイズは前衛が勤まる戦乙女がもう1人欲しいと考えていたので、相手の誘いに乗る事にした。
私はレティと共に隣を歩いていると、覇気が凄く感じてかなりの強者だと感じ取り一番後方の長椅子に二人で座り、レティが何を相談したいか話を聞いてから対応を考えようと決めた。
お読み頂きありがとうございます。
もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。




