001話 神谷駿が突然イズラムと言う18RのRPGと似た異世界へ転移する。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
俺は陽射しを浴びて目覚めると森中の大木の下に居る事に驚き、夢なのかと思い頬をつねると痛みを感じて夢ではないと感じ、自分の服装を見るとゲームの時の装備と同じ出で立ちであったけど武器が無かった。
なんだここは俺は確か部屋でゲームをしていたはずなのに、どう言う事だと焦り周りを見渡しここに居ても仕方がないと思い、直ぐに立ち上がり空に見える太陽の位置を確認し陽射しが差す方向へ向かって森の中を歩き始める。
森の中を彷徨い歩き一時が過ぎた頃に女性の声が一瞬聞えたので、声が聞えた方向へと走り出していくと、その先で剣を持った赤髪の美少女が一人でゴブリンなのか小柄な人型の魔物20体の集団に囲まれていたの見つける。
「クッウ、不味い囲まれたわ、エッイ」
私は苦々しく、今の周囲を囲むゴブリン達を警戒しながら焦る気持ちを抑えつつ神剣を握り、現状突破する方法を思案する。
まだ番が見つからないのに、この数のゴブリンを相手にするのはキツイけど、ここで負けたらお終いだわ、何んとかこの窮地を脱しなきゃと必死に戦う。
「君、大丈夫か、エッイ」
俺は地面に落ちていた石ころを出来るだけ沢山広い、彼女の援護になればとゴブリン目掛けて投石する。
「貴方、バカなの武器も持たずに、エッイ、隙有り、ヤッ、でも助かるわ」
私は彼の投石で隙が出来たゴブリンを何とか2体倒す事が出来たので、援護してくれた事に礼を言った。
俺は彼女の傍に行くために石ころをさらに拾って投石しながら彼女の傍に寄って、彼女と背中合わせになってゴブリンと対峙しながら投石を続けた。
「大丈夫だ俺も援護するから、何んとこの窮地を脱しよう」
俺は彼女と背中合わせになって彼女を励ます。
「えっ、そうね、協力しましょう」
私は彼が背中合わせになった瞬間に心臓の鼓動が早まり、下腹部が火照りだしたのを感じ、まさか彼が私の番相手なのと感じた。
「ねぇ、このナイフを武器にして、何も無いよりましでしょう」
私は身体の火照りを感じながら彼に解体用のナイフを渡す。
「おっ、助かる。借りるよ」
俺は彼女からナイフを借りてゴブリンと対峙する。
それから二人で背中合わせでゴブリンの集団と戦いながら、1体ずつ確実に倒していくもこちらも体力が消耗して行き、これ以上の長期戦は不味い状況だと二人とも感じていた。
「うっ、こうなったら試すしかないわね」
私は彼と背中合わせになった時から身体の火照りを感じ始め、ひょっとしたら彼となら番契約を結ぶことができるのでは感じ始めた。
私は彼の背と接してから身体が火照りが止まらず自然と彼を番になりたいと言う欲求が高まり、どうにもならなくなり覚悟を決めて剣を一旦右手の甲の紋様に仕舞い彼の正面に立って抱き付き口づけを交わす。
彼と口づけを交わすと全身から魔力と神気が溢れ出し、私と彼の周りが青白い炎を包まれると、さらに私は興奮して彼と舌を彼の口の中に入れて絡め合うととても心地よい気持になる。
俺は行き成り彼女が俺の正面に来て抱きしめられて口づけを交わされた時は驚いたけど、俺の身体にも何か熱い物を感じてもっと彼女とキスをしたいと思ったら、彼女の方から舌が唇に当てて来たので口を開き舌を受入れて濃厚なディープキスを交わす。
ゴブリン達は俺達の周囲を囲む青白い炎に2体ほど突進するも炎に触れた瞬間に焼け死んでしまったのを見て、近寄れずに様子を伺う為にその場に立ちつくしていた。
俺と彼女は1分近くディープキスを交わすと、青白い炎が爆発して周辺に爆風が起こりゴブリンの集団を吹き飛ばすと、彼女の容姿が変わり赤い鎧に身に纏い神剣ファイブスに青白い炎が纏っていた。
「やったわ、これで漸く真の戦乙女に成ったわ」
私は彼と番契約をした事で真の戦乙女に進化する事が出来て歓喜する。
「えっ、さっきとは装いが違うけど、君は今真の戦乙女になったと言ったのか」
俺はまさかゲームのイズリスの中にある戦乙女の番になったのかと思った。
「えぇ、そうよ、ショウ、さぁ行くわよ、トリャー、エッイ、うふふ、力が湧き出てくるわ、ゴブリンなんて最早敵じゃないわ」
私はゴブリンの魔核だけ残して後は焼却するイメージで火力を調整し、残ったゴブリンを次々と瞬殺して行った。
ルイズが綺麗な剣技で残り13体のゴブリンを3分程で倒してしまい、彼女のその戦いぶりを見ていた俺はただ美しく華麗に舞う剣技に見惚れるだけであった。
「ふぅ~、これで全部かな」
私は周辺にゴブリンが居ない事を確認してから神剣を仕舞い、元の姿に戻るとゴブリンの魔核を拾い始める。
「それは魔核なのかい、俺も手伝うよ」
「うん、お願いするわ」
俺は彼女と二人で地面に落ちたゴブリンの魔核を拾い、俺が拾った魔核を6個を彼女に手渡すと彼女が少し頬を赤く染めて自己紹介をしてくれた。
「ありがとう。え~と私はルイズよ、貴方の名を教えてくれる」
私は彼から魔核を受取ると、さっきのディープキスを思い出し少しテレながら番契約をした彼の名前を尋ねた。
「ルイズね、うん俺は神谷駿です。え~と、シュンと呼んでくれたらいいかな、宜しくね」
俺はルイズを見つめて名乗ると、さっきした濃厚なディープキスをした事を思い出して顔が火照り出してしまった。
「シュンね、あの、その、シュンは恋人とか居るのかな」
「ううん、特には居ないけど、俺ね多分だけど違う世界から来たと思うから、今後出来れば一緒に居て貰えると助かるだけど良いかな」
「えっ、違う世界から来たの、まさか迷い人なのかしら、シュンが一緒に居てくれるなら嬉しいわ、だってさっきの口づけは番契約の証だから、一般で言う夫婦契約と同じなの」
「えっ、夫婦と同じなの、ルイズは俺と夫婦になっても良いのかい」
「えぇ、私は戦乙女なの、右手の甲に紋様があるでしょう、シュンは私の運命の番と判断したから口づけを交わし番契約をしたら現に真の戦乙女に成れたでしょう」
「うん、運命の番って、何か判断基準みたいのがあるのかな」
俺は自分の右手の甲に彼女の同じ紋様がある事に気付き、彼女に番の判断基準を参考までに質問した。
「うん、何と言うかときめくと言うか身体が火照り出すのよ、シュンと背中が触れた瞬間にときめいて身体が火照り出したの、だからシュンと番契約する覚悟を決めたの」
「そうか、ところでルイズはまだ森に居るのかい、用がなければ人里に行きたいだけど」
「あっ、そうね、この先を真っ直ぐ行った所に街があるから案内するわね」
それから俺はルイズと二人で森の中を警戒しながら街のある方角へ向けて歩きながら、俺がこの世界に来た時の状況を話す。
森の中を歩いて一時程で森を抜ける事が出来たので、後は広い草原を歩きながら色々とこの世界の事をルイズに聞いていると街の門が見えて来た。
この世界にはハンター協会があり、大きな街に支部を置き魔物ハンターとして登録すると魔物の素材を買取って報酬を受ける事が出来るという事だった。
戦乙女の証がある者とその番は無条件で登録が出来て、それ以外の者達は固有スキルを判別する水晶玉で攻撃に特化したスキル保持者であるかどうかで登録の可否が決められているという事だった。
俺は幸運にも戦乙女であるルイズの番になったので無条件で魔物ハンターに登録できるので、街に着いたらハンター協会へ行き魔物ハンター登録することが出来ると浮かれた。
魔物ハンターに登録すると登録証が身分証となり、特権としてこの世界にある大概の街に行けて、街に入る時に支払う入場税が無料になるという事だった。
俺はルイズと腕を組んでスリランズの街の門へ行き、犯罪行為の有無を確認する魔水晶玉に手を翳して無色であったので犯罪歴なしとなり、ルイズが入場税を25千ルピを立て替えてくれた。
俺は初めてこの世界の街に入れて浮かれて、中世ヨーロッパの様な街の景観を見まわたしながらハンター協会へとルイズと腕組んで歩き、ルイズと共に魔物ハンター登録できる喜びだけでに思い馳せていた。
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