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百折不撓  作者: アナグマ
1/1

一折

初投稿です。お手柔らかに…


何をしよう、急に不安感と焦燥感を覚える。


中学受験を受けて私立に入学したものの、その達成感に取り憑かれてやる気が消失してしまっている気がした。


取り敢えず何か手に取ってみようと思いつつも、だらだらと日を過ごしている。


折角入学した中学での生活を変えてみようと、いつも通りしょうもない話をしているだけの友に、変わり映えの無い日常を変える為の話題を出してみる。


「そういえば、部活何にした?」

「バドミントンやってみることにしたよ」

即時返答が帰ってくる。


「へ〜いいなぁ…」


いいなぁとは言ったもののバドミントンなんてものには興味がなかった。


「お前はどこ入るの?」

「いや〜まだ特に決まってないんだよね…」

「ならバドミントン部来たら?」


その問いに即答できるような心は持ち合わせている訳も無かった。


日常はそんな簡単に変えられるものでもないのかと思いながら帰宅。


明かりの付いた真っ白な天井を眺め続けていると生活の寂しさが心の内から溢れ出してしまいそうになる。


いつの間にか日も落ちかけた頃下の階から母の呼ぶ声が聞こえる。


ーご飯だよ


その声に少し安心しながら階段を降りる。

食事中の話題と言えばやはり学校の事、母はしきりと学校の出来事を聞きたがる。


例え自分から学校の話を聞き出せたとしても出せるものは何も無い。

それに見かねたのか父が口を開く。


「勉強ついていけてるか」

「うん。」

「部活動には入っておいた方がいいぞ。友達も必然的に出来るし、取り敢えずでいいから何処か入っておきな」

「分かった…」


父からも念押しされてしまった。


テレビでは事件や政治の話が延々と垂れ流されている。野球やサッカーの話題も流れているものの自分の目を引く様な面白い話題は何も無かった。


布団の中に入り暗い天井を眺めてると焦りからか汗が吹き出してくる。


……………


朝になると布団は汗でいっぱいになっていた。








次話も良かったら見てください

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