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葬送とは死を見送るだけの意味ですか?〜葬送のフリーレンの心理学

2024年の大ヒットアニメ作品といえば、葬送のフリーレンを外すことはできないでしょう。

僕も大好きな作品で、傑作だと100回言っても足りないくらいだと思っています。


さて、「葬送のフリーレン」はそのタイトルの通り一見死を見送る旅に見えますが、実は命を守る生き物の物語ではないでしょうか。

種の寿命の差は避けられずとも、共通の「時」を分かち合う仲間達。

彼らが教えてくれるのは永遠を欲しがらなくても良いということ。


僕は子供の頃カゲロウが1日しか生きられないと知った時、ひどい虚しさを感じました。その時は可哀想と思っただけでしたが、成長してから実は人間の寿命は宇宙の長さと比べるとちっぽけなものと気づき、虚しさは更に強まりました。


けれどフリーレンが見送る人生は彼女より短くても価値として劣っていません。彼女の仕草の中に生きていて、彼女の弟子にも受け継がれるもの。フリーレンは命の儚さではなく命の永遠の連鎖また価値と時間の無関係さを教えてくれます。

このテーマについてウィリアム・ブレイクの「無垢の予兆」(Auguries of Innocence)という好きな詩があります。


「一つぶの砂に 一つの世界を見

一輪の野の花に 一つの天国を見 

てのひらに無限を乗せ

一時ひとときのうちに永遠を感じる」


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― 新着の感想 ―
[良い点] すごい、面白い観点のエッセイですね! ぜひ長く続けてください♡ [一言] 私もウィリアム・ブレイク のこの詩が大好きです!多感な中学生時代に読んだせいかな? 私が読んだのは荒俣宏さんの訳で…
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