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第4話 再開

最終話です。

暗闇の中、俺は走馬灯のように彼女のことを思い出していた。


俺は、常夏(とこな)が死のうと思うって言った後、常夏を神社に連れて言った。

そこで鐘を鳴らしながら俺は常夏に言ったんだっけな。


「何があろうと俺はお前を守る。昔から言ってるだろ、夏守は常夏を守るの夏守だって」

「ははははは、ありがと」

「だから、死のうと思うなんて言うなよ」

彼女は笑いながら涙を流していた。


ちくしょう。常夏を守るって約束したのに......鐘は願い事を叶えてくれなかったんだよ。

嫌、俺が何にも行動できなかっただけだ。

もう一度だけでも会いてぇなぁ。





「大丈夫!?起きてよ、起きて」

聞き覚えのある声で目が覚める。


「あっ、目を覚ました。大丈夫?」

常夏が目の前にいた。驚きのあまり身体を勢い良く起こした。


常夏は心配そうな顔で俺に言った。

「うわ、急に起きないでよびっくりした。いきなり倒れてどうしたの」

現実か夢かは分からない。けど、目の前にいる常夏がいることがとても嬉しかった。思わず泣いてしまうほどに。


常夏が俺の顔を覗き込みながら言った。

「ちょ、ちょっとー。何泣いてるの?倒れた拍子にどこか打った?」

常夏と目が会う。


衝動的に常夏にハグをした。


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと。急になにー!」


常夏は顔を赤らめながらも湊を受け入れた。

その時、常夏が何か呟いた気がしたが自分の泣き声で聞こえなかった。


ハグをしながら常夏は喋った。

「ここの鐘はな、強く願いを思いながら叩くとその願いが叶うんだって」


俺は10年前言えなかったセリフを言った。

「常夏、俺と付き合ってくれ」


「こちらこそお願いします」

俺は彼女をさらに強く抱きしめた。

「絶対、絶対お前を守るからな」

「君は変わらないね」

彼女も泣いていた。それこそ、俺が昨夜泣いたように。




俺はこの時、彼女が泣いた本当の意味を知らなかった。

これから長い長い夏休みになることとも知らず、ただただ常夏と会えた喜びを噛みしめていた。

真夏の願いは。をみてくださりありがとうございました。

 実は、頭の中に書きたい設定のものが色々あり、今回短編という形で書きました。

 もし、この作品を見て続きが見たい!とか面白い!などと思っていただけたらいいねと★評価をお願い致します。

 また、読者の皆様の反応が多かったら長編として書きたいと思っていますので、応援してくださると嬉しいです!


 改めて、見て頂きありがとうございました。

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