豹科二頭
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
私の中では結構きわどい方です。
苦手な方、悪いことは言いません。逃げて!!
注意事項3
ガールズラブです。ノーマルラブです。
この言葉に思考が停止された方は、悪いことは言いません。速攻お逃げ下さい。
以上、ご納得の上、お読み下さい。
ご不快に思われても、フォロー、一切出来ません!!
とりあえず、嫌な予感がなさったら、速攻逃げて!!
という所存です。
目覚めた後特有の倦怠感。体がどろりとだるくて、起き上がるのも億劫になるような、あの感覚。それに加えて、重たい何かが交互に私の体に絡まっている。だからその疲労感に身を任せて、沼のように眠る予定だった。……だったのだ。
「んー」
不意に唇に柔らかい感触がした。肌に纏った脂肪の感触ではなく、薄い膜を纏った特有の弾力。それが数秒間押し付けられて、目を見開く。
目の前に居るのは絶世の美女のご尊顔。長い睫毛が心地良さそうに下を向き、今この瞬間を楽しんでいた。
惚けていたのも束の間。硬直する私を嘲るように、唇をぬめった物が割り込んで来た。慌てて突き放す。
「ちょっと……目覚め一発目にすることなの?」
「え、うん。今夜はある筈もない愛を売るんだ。補充させてよ」
座っていると、ベッドに円を描く程の黒の長髪。ツンとした小生意気な双眸と、ぽてっとした赤い唇。その妖艶さを崩さない、しなやかな動き。チーターのような美女。
彼女はさも当然の如き、日常会話でも交わすような口調で返した。野良猫が餌でも求めるように擦り寄ると、延長を求めて項を触る。昨夜あれだけ貪ったのに、まだ足りないらしい。
だがしかし、私が相手して居るのは何も彼女だけじゃない。
「で、こっちは?」
ほら来た。もう一頭の猛獣。彼女、ではなく“彼”の方も人目を惹き付けて止まないような美人だった。陶器のような肌に、縦に割れた猫のような瞳孔。気高い豹を人したような妖艶な人。彼は彼女と異なり、目を瞑って、私からの口付けを待ち侘びる。
おずおずと、その薄い唇にキスをした。合わせること数秒。男は全体重を掛けて押し付ける。背骨じゃ支えきれず、そのままベッドに倒れ込んだ。
「んぅ……はぁ」
苦しげな私の反応を見越してか、綺麗な顔が離れていく。唇に纏った体液を抉るように舌なめずりをすると、上機嫌に髪を撫でてくる。
ここまでされて、私は血の気が引くのを感じた。半身から冷気を感じる。目を合わせたくなくて、必死に彼の方を向いていたのだが、それさえも気に触ったらしい。
細い指を使って顎を掴むと、無理矢理彼女の方を向かせられた。目には怒り。
「ねぇ、此奴はっ倒して良い?」
「何、嫉妬してんの? お子ちゃまだねー?」
「はぁ? 顔だけのクソが何言ってんの?」
軽薄な煽り文句に乗せられて、彼女の方も炎を燃え上がらせる。 サラサラした髪を逆立てて、犬歯を剥き出しにして、威嚇をしている。
「やめてよ。ベッドの上で喧嘩とか……」
というか私はまだ二度寝も出来てないんですけど。貴方方に起こされて、安らかな眠りを妨げられているですけど。
しかし、そんな私の心情を汲むはずもなく、彼女は顔を突き出してくる。同じように口付けろ。という事らしい。
「ん」
男とは違ったぽってりとした感触が伝わってくる。先程入れ損ねた舌を入れて、頬の裏側を抉り、歯茎をなじり、唾液を吸い上げる、苛立ちに身を任せた激しいキスだった。
「やぅ……ん……はぁ」
銀の糸が繋ぐのを、朦朧とした意識の中で見つめる。その表情を女豹は恍惚とした表情で眺めて、擦り寄った。それから上目遣いで此方を見つめたまま、男を指差す。
「あれだけじゃ足んない。半分は此奴に奪われてるし」
「それはこっちも同じ台詞だよ」
右半身を彼女に、左半身を彼に奪われて、身動きが取れない。そしてそのまま互いの犬歯が私の首周りを抉る。所有印でも付けるように、グサリと。
ビクつくのを押さえつけるように、互いの腕を私に絡ませると、耳元で甘ったるく囁いた。
「相手して?」
「相手して?」
あの!! タグ付け大丈夫ですか!?
『タグ付け不快に思われたから、やらない』
となると、何も知らない方が覗いて、更に酷い惨事を招くので、ご勘弁下さい……!!
趣味全開です。
これに付いて来れた貴方様は、多分この先も私の小説読んでいけると思います……。
それくらいヤバいと思ってます。
『ここからは覚悟がある方のみ、宜しくお願いします』
美人二人に大事に大事にされてる小説が見たい!!
甘やかされてるのが見たい!!
てな訳で出来たのがこの小説。
相手するのは大変そうですが、手のかかるやつほどほっとけないと思ってるので……。(個人の意見ですー!!)