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パンプキンとカカオ  作者: Han Lu
エピローグ
126/127

エピローグ その5

「あなたたち、まず、お風呂に入りなさい」

 家の中に入って開口一番ジェシカがいった。ここを出てから数えるほどしか体を洗っていない。僕たちはお風呂に入って、ジェシカのパイを食べながら、今日までのことを話し始めた。

 彼らにすべてを説明することはできなかったけど、ふたりともなんとなく事情は分かっているみたいだった。たぶん父さんとラオスーがある程度話していたんだろう。

 ラオスーの話をすると、ふたりともとても懐かしがった。

「チェイス・リー。あんなに面白い人はいなかったわね」

「ああ。変わり者だが、あんなに立派な男はなかなかいない」

 ジェシカがふたつのペンダントを持ってきて、TBに手渡した。

「TB、改めてお礼をいうわ。レンを無事に連れて戻ってくれてありがとう」

 TBは慌てて首を振った。

「どちらがあなたのものかわからなくなっちゃったの。でも、ひとつはレンが持っていなさい」

 僕はTBから空薬莢のペンダントを受け取って、首に掛けた。TBはじっと手のひらの中のペンダントを見つめている。

「TB、どうしたの」

 なんでもない、というようにTBは軽く首を振った。

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