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第5話陰キャオタクの俺がなぜか幼馴染みとカフェしてるんだが!?

今日はいつもより何倍も疲れた。これは二次元に癒しを求めるしかないな。

今日は何のアニメを見ようか。


そんなことを考えていると既に放課後だった。バッグを持ち教室から出ようとするとここ最近聞かなかった声の主に呼び止められた。


「ねぇー、綾人一緒に帰らない?」


「うわっびっくりしたって、、なんだ茜か」


そう、この人こそ俺の幼馴染みの石原茜いしはらあかねだ。


「私を見て早々びっくりするってなんかひどくない?」


「お、おう。すまん。あぁ別に帰る人いないし良いぞ」


2人とも教室を出て階段を下りる。


「とか言いつつもいるくせに。学校一の美少女さんがね」


なんか悪意を感じるんだが。


「別に真奈とはそんな関係じゃねぇーよ」


「ふぅーん、そうなんだ....良かった」


あかねが最後にボソッと呟く。


「え?何が?」


「え、あぁ、綾人が真奈ちゃんとかなんて釣り合わないから」


少し茜が慌てた気がしなくもなかった。


「いや自分が一番分かってるけどなんかひどくね?」


「ふふっ、まぁそうかもね、ごめん。そうだ、お詫びといってもあれだけどカフェ行かない?奢るからさ」


茜笑う。性格はちょっとアレだけど可愛いんだよな。普通に。


「別にいいけど、いいのか?対して傷ついてなんかないけど」


「いいっていいって、その代わり真奈ちゃんとのこと詳しく聞かしてもらうから」


「えぇー、まぁ分かったよ」


「じゃ、行こっか」


靴を履き、歩き出した茜の後を追う。意外にも俺が女子と話すときって言っても話すときなんか無いのは置いといて、陰キャモードを発動しないのは茜のおかげだったりする。


歩くこと10分程度でかの有名な緑色の丸の中に女性が描かれているマークの、若者で知らない人はほぼいないだろうオシャレなカフェについた。


もちろん陰キャオタクの俺は2.3回ぐらいしか行ったことはない。


「入るよ」


その短い言葉と共に茜はカフェに入っていった。


俺もちょっと気が乗らないが店内に入っていく。


茜は既にキャラメルマキアートというのを注文していた、後チーズケーキ。


俺は何を頼んだらいいのか分からなかったので店員お勧めのカプチーノを頼んでみた。


注文したものを受け取り2人席に座る。


「なんかこうして2人で過ごすの久しぶりだよね」


「んまぁー、確かにそうだな。小学生ぶりだっけ」


「俺から近寄らなくなったよな」


「あの時はなんか悲しかったんだよ?」


「お、おう、でもこんな俺と一緒にいるなんて嫌だろうなって思ったから」


「まぁ私は気にしてなかったけど綾人みんなに見られて居心地悪そうだったね」


茜がマキアートをおいしそうに飲みながらそう言う。



「気づいてたのかよ」


「だってこれでも幼い頃からの関係だったし、そう言えば綾人昨日も昔みたいに居心地悪そうな雰囲気してたよね」


確かに、茜とは幼い頃から一緒で幼稚園から今の高校までずっと一緒だった。プラスに同じクラス。


「普通に考えて学校一の美少女に声かけられるなんてどんなギャルゲだよって」


「で真奈ちゃんの弁当どうだった?」


「意外にもホットサンドだった、まぁ美味しかったけど」


「そう、綾人パン好きだもんね」


「それで?」


茜が何かを期待するような顔をする。


「何が?」


「もちろん今後の予定」


「土曜日に出かけることになったぐらい。ってなんで分かんだよ」


「遂に綾人もデートデビューか!」


「で、デートじゃねーしつーか綾人''も''ってなんだよ」


「もちろん私なんてとっくにデートなんてしてる」


「マジか」


茜はもうデートしてるのか、いやもしかしたらそれ以上のことも!?

いかんいかん、変なこと考えてしまった。


「綾人どうかした?」


「いやなにも」


「一応私、''処女''だからね」


「は??」




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