第3話【自宅にて】
それから放課後。
美穂ちゃんからの報告を今か今かと待ちわび自宅に帰る。学校からわたしの家まで自転車で約二十分。
服を着替えてメイクを落とし、パックしながら待つも何もない。
夕飯まで川内クンのSNSをチェックしつつ、友達のイイねまわりするも連絡がくる気配は無し。
夕飯を食べてバラエティーを見るも、スマホとテレビを交互に見ていて内容が全く入ってこないから部屋に戻る。
催促したい葛藤を抑えつつ、少女マンガを読み漁ってみるも集中できない。
通知されるのは誰かが更新した案内だったり、他の友達からの連絡やグループメッセージ。
待ちわびている美穂ちゃんからのは全然こない。
──ストレスマックス。
マクラで顔を押さえて『うなぁぁぁぁっ!』って叫んでる時、ついにメッセージアプリからのコール音が!
「────美穂ちゃんっ!」
「──早っ! ごめん連絡遅くなって?」
「ううん、大丈夫。それでどんな風になったの? 川内クン何か言ってた? あーまだ郡司に話したばかりだから、これからか……。えっ、もしかしてあんまり良くない感じ? 断られたりとかだったり……それともわたし、川内クンに嫌われちゃったとか⁉」
「おーちーつーけー! 順番に話すから聞け」
「あぁ……ゴメン。ヒッヒッフゥゥゥ……ヒッヒッフゥゥゥ……よし、大丈夫! 聞かせてください」
「…………出産かよ!」
スピーカーから漏れる美穂ちゃんの笑い声。大爆笑中だ! 何故??
「ああ、可笑し……。えっとね、今週末って体育祭あんじゃん? 前日のホームルームにさリレーのバトン練習しようって、ガンちゃんが言ってたの覚えてる?」
「うん、覚えてるよ」
「それ終わったらアタシと陽菜、それと郡司と川内で、駅前のカラオケにってなったから──」
美穂ちゃんが言い終わるのも待てずに、わたしはガッツポーズで奇声を上げていた。
「ヒナっ! 何時だと思ってんの、ご近所に迷惑でしょっ!」
「──ごめんなさぁーい!」
リビングからお母さんのお叱りを受けてしまった。
「……っちま……………………て……」
「あっゴメン。聞いてなかった!」
「だから、こっちまでアンタの叫び声が、部屋に響いてるから!」
「だって……テンション上がっちゃうよぉ。本当にありがとう……美穂ちゃん……うぅぅぅ」
「分かった分かった! んじゃ細かい事は明日話すから、当日頑張んなね?」
何度も何度も感謝を伝え、通話を終えたあとも美穂ちゃんのプロフィール画面を見て拝む。
ああぁ、今日寝れるかなぁ……。




