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白蛇は如何な夢を視るものか
ーーー『執念』と『怨念』。
『愛情』と『憎悪』。
行き過ぎた・・・望んだ見返りの獲られぬ独り善がりな『愛情』は、何時しか『憎悪』と『怨念』へと変わり、嘗て愛した、最愛で在った筈の者を追い詰め、その身、心、存在ーーーその全てを『執念』の炎で焼き尽くさんと欲す。
例え、それが以前どんなに心を砕き、目を掛け、何よりも誰よりも大切に・・・心から愛した者で在ったとしても。
いや、己の全てを懸け、全身全霊でーーー身命を賭して愛した者であったからこそ、一段と強く。
一段と激しく。
妄執と恩讐の紅蓮の炎は燃え上がるのだ。