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初依頼 シビレ草採集のため、イケジリン村へⅡ

たまに、前書きに前回の最後部分を乗せることがあります。


*主に光輝視点

*一部ティリア視点


短いです

馬車に乗り込み、イケジリン村へ向かった俺たちは今、途中町のポフトであることを関所の兵士のおっさんに聞いてしまった。


「北東、イケジリン村の方で凡そ100のオーク及びゴブリンの軍勢か…そうですか、ありがとうございました」


俺はお礼を言い、この場を離れてティリアのところへ行く。


どうやら、ティリアも同じことを聞いているみたいで、俺と同様、困惑顔をしている。


「どうする?」



「俺たちの強さじゃ、無理だよなぁ…この情報はギルドに届いているだろうけど、依頼失敗の違約金取られたらやだしね…」


俺一人だったら特に隠すこともないから隕石落下でも派手にかましてなんとか退けることできるけどティリアからしたら鷹がウルフを殴り殺しただけの俺がそんな力を持っているとか信じられないだろうしな…


俺は考えていると、ティリアは意を決したのか俺に話しかけてきた。


「行こう」


「行くのは止めないがもしからしたら、魔獣に殺されるかもしれんぞ?それでもいいのなら俺は止めない」


「殺されてしまうかもしれないというのはわかってる。だけど、村の人達が心配だから…コウキも手伝ってくれる?」


ティリアはそこだけなぜか上目遣いで俺を見てくる。


うっ…そんな目で見られたら嫌でも"うん"っ頷かないといけないじゃないか…


「わかった。行こう。でも、こんな俺が言うのもアレだけど、自分の身が危ないと思ったらすぐ逃げろ。もし、無理だったらこれを使え。これを使えば、もしもの時にティリアを助けてくれるだろう」


俺は【結界】の能力を付与した魔導具を3つほど渡した。


ティリアはそれを受け取り、俺にお礼だけ言って一人で先にイケジリン村へ向かった。

「さて、俺はこれをしまうか…」


俺は、取り残された馬車を特別な魔法がかかった袋に入れてまた、兵士のおっさんがいるところに行った。



「兵士のおっさん、いつ、騎士団は来るのですか?」


「そうだな〜…後2日ぐらいかもしれんな。今、グロクトレン伯爵家の領主軍が討伐に向かっているけど、ついさっきもらった情報によると、ゴブリン、オークはもちろんのこと、リザードマン、ゴーレム、オーガ一一匹いるらしいから今頃、撤退の準備でもしているかもしれん…っておい、そこに行くのは危険だ!!」


「兵士のおっさん…止めてくれるのはありがたいが、俺には仲間がいる。

それを助けるためには、どうしても必要なことだ。死?そう簡単にしんで溜まるか…

俺は例え死んだとしても諦めねぇ!!」


俺はそう言って急いでティリアの後を追った。





「嬢ちゃん、ここから先は危険だ!!」


私が丁度イケジリン村の近くの街道を走っていたら、不意に声をかけられた。


「危険なのはわかっています。ですが、私にはどうしてもあの村に用があるんです」


誰かと思えば、グロクトレン伯爵家の領主軍の将軍だった。


グロクトレン伯爵家の領主軍も戦っているのはわかっている。


だけど、私はあの村の人達を助けたい。


「だが……死ぬかもしれないんだぞ。他人の俺のようなものが言ってもわかってくれるかわからないが、彼処は戦場だ。戦場はそんな誰かが助けてくれたりしない、甘ったるいところじゃねぇ。そこのところを理解しろ」


「それはわかっています。ですが、私はあの村の人たちを救いたいんです。特に知り合いもいませんが、人に恩を売ればそのうちいいことがある。そう信じて私は助けたい。だからどいてください!!」


私は将軍を手で退けて走った。


無我夢中に走った。


しばらくして、後ろを振り返っても誰もいなかった。


私はそれを確認して、村の中に入って行った。




「くそっティリアを一人で生かせなければよかった…」


俺は走りながら一人でそうつぶやく。


すると、前方に困った顔をしているおっさんがいた。

だが、見る限り強そうなので将軍としておこう。

「どうしたんですか?」


「いやな、ある一人の嬢ちゃんが村へ向かってしまったのだ」


「ある一人の嬢ちゃん…ティリアか!?もうそんなところまで走ってるのか!?」


「知り合いか?」

将軍は俺にそう聞いてくる。俺はその問いに、"はい"と答えた。


「そうか…お前もまさかあの村に入るとは言わんだろうな?」


「いえ、俺はティリアを連れ戻すため、行ってきます。ティリアは俺の仲間なので」


俺はそう言って将軍のおっさんを後にして村に向かって走る。



ティリアが無事だということを祈ってーー

次回、魔獣との戦闘シーンです

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