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世界レイウェアの神殺し  作者: シグマ
新たな出会い
3/19

冒険者ギルドでⅠ

ティリアについて行って約1時間が経って漸く町の門の前にやってきた。

だが、ここである問題が生じた。


「身分証明書を持っていないと?」


「はいそうです」



やっぱり身分証明書って必要だよな。だから俺は早くギルドに登録しておきたかったんだよ。ギルドに登録しているとギルドカードを見せるだけで何の苦労もなく入れるらしいからな。まるで、電車に乗る時、いちいち切符売り場でうずくまっている奴とPiTaPaで全く時間のかからず駅の中に入っているやつとの違いだな。そういえば、PiTaPaっていいよな…


「銅貨3枚だ」


銅貨3枚?あ、しまった。俺金持ってないんだ…どうするべきか…

ああ、空からお金降ってこないかな…


光輝がそう思っていると、光輝の願いが叶ったのか光輝のズボンから銅貨3枚が出てきた。

「銅貨3枚です」

これもあの神様のお陰なのか…ああ、神に感謝しなければ。例え、子供のようで超テキトーな神でも敬う価値はあるね!


「よし、通っていいぞ」


俺は漸く兵士から滞在許可証を貰い、100mぐらい離れたところにいるティリアまでウルフを担ぎながら走って向かった。


「ごめんね。私のせいで…」


謝らなくていいよ。超テキトーな神様が助けてくれたから。


あ、でもこう言っては信用してくれないな。

たまたま入っていた。よし、これにしよう。


「たまたま入っていたんだよ。ところで、ギルドは何処にあるの?」


「ギルドは前方に見えるあの建物です」


ティリアは目の前に聳え立つでかい建物を指差して丁寧に俺に説明してくれた。

流石ギルド。でかいな。


俺はそう感心していると、ギルドからある人物が出てきた。


「あら、ティリアちゃんもう討伐終えたの?」


その人物は俺を無視しているのか単に気づいていないのかティリアに話しかける。


って言うかティリアちゃんってなんだよ。そんなに仲がいいのか?


「討伐を終えたのですが私の力では倒していません…」

ティリアはその人物にそう言ったのち、俺の方を向いて言った。


「このコウキさんが助けてくれたのでなんとか命も助かりました」


「コウキ・マガミといいます。よろしくお願いします」


これくらいの挨拶はしとかないと礼儀がない人だと思われてしまう。

それは何と無く嫌だ。


「コウキ・マガミ?もしかして、極東にある大和皇国出身?」


大和皇国?大和って大和政権の大和でいいんだよな?

一応、倭は日本だし、大和は日本の一部だしテキトーに答えておくか。


「そうですね…大和皇国出身です」


大和国じゃなくて大和皇国なんだ…

天皇がいるからかな…

そういえばこの世界は天皇が主権を握っているのか国民が主権を握っているのかどうなんだろう…

他にも大和皇国は帝国主義なのか民主主義なのか社会主義なのかどうなんだろう…


光輝の頭の上に?マークが行くつも現れる。



「どうして疑問がたくさんあるような顔をしているのかわからないけどやっぱり大和皇国出身だったんだね。後、君ギルドランク何ランクかしら?」


名前を聞いといて君かよ…

そういえばこの人の名前きいていないような…聞き忘れたのかな?名前間違えたら絶対失礼になるな。どうするか…【魔眼】で確認することもできるけどそれをやると俺がどんな目で見られるかが心配だし…

他にもギルドランク何ランクかしら?と言われても入っていないんだから言えるわけがないじゃないか。


「クラムさん、コウキさんはギルドにまだ登録してません。彼、コウキさんは今から登録しに行くそうなので」


あの人クラムさんって言うんだ…

後、ティリアナイスタイミング。


「そうかい。コウキ君だったか登録したら頑張りなよ」

クラムさん人の名前簡単に忘れないで欲しい。

「コウキさん大丈夫だった?あの人自分のペースに人を巻き込むから」


よく言っている意味がわからないな。

あの人別にうっとおしいだけで特になんもなかったような気がするんだけどな。

それに、あの人は見た目お喋りだし、いい人か悪い人かを確認するまでもなかったからな。

「少し時間が経っちゃったけど行こっか」

ティリアはそう言って光輝と共にギルドの建物に入った。

ギルドの建物の中は最初正面に受付があって、その横にカフェっぽいところと居酒屋っぽいところで吹き抜けから見える二階はきっと依頼などが貼られている掲示板だろう。

3階はここからは確認できないが、行き来している人の持っているものを見ればだいたい図書館だろうというところが想像つく。

ティリアは建物内を見渡している俺を置いて行って受付嬢に話し掛けた。

「ギルドランク紫のティリア、只今ウルフ討伐依頼を終えました。コウキさん、例のものをお願いします」

俺はそう言われてウルフを受付のテーブルの上に乗っけた。

「鑑定士」

受付嬢が鑑定士を呼ぶと鑑定士は鑑定し始めた。

「そうですね…4000ウェルぐらいでしょうかね」

「そうですか…ありがとうございます」

ティリアはウルフを差し出し、お金、4000ウェルを受け取った。

ティリアは手続きを済ますと、光輝の目の前に来て幾らかお金を渡した。

「お礼です。使ってください」

「ありがとうございます」

ティリアから受け取った額は2000ウェルだった。

俺はそのお金を握りしめ、受付嬢のいる受付のところに行った。

「すいません、登録したいのですが…」

「登録ですね。わかりました。この紙に書けるだけのことを書いてください」

俺に渡された紙には、名前、年齢、性別、出身地の書く欄があった。

俺はそこに コウキ 17歳 男とまず最初に記名し、最後に出身地大和皇国と記名した。

「書き終わりました」

「コウキ 17歳 男 大和皇国出身ですね…では、この水晶に手をかざして魔力を流して見てください」

俺は言われるがままに魔力を流そうとする。

頭の中のイメージはかざして血のように身体中を回っている魔力を手の方に集中させ、それを水晶に流すという感じだ。

俺は魔力と思われるものを感覚的にどのくらい消費していることかも推定しながら、まだ魔力を流している。


そんな時、水晶にあることが起きた。

ピシッ…ピキピキピキ…パリンっ…

水晶は光輝の魔力が多すぎたためか、割れ、粉々なって受付嬢の目の前に散らばった。


「粉砕してしまいましたね…」

「少し待ってて下さい。ギルドマスターー!!」


受付嬢は割れた水晶を手に持ちながらギルドマスター略してギルマスのところへ走って向かった。

それを見届けた光輝は自分のステータスを弄くっていた。


コウキ・マガミ 17歳 男

Level5

次のレベルまで後128

HP96+(25000)

MP250+(30000)

ATK60+(15000)

DEF60+(15000)

SPE70+(14500)

Point500+(3000)

ユニークスキル

創造レベル6

破壊レベル6

聖獣使いレベル5

神獣使いレベル5

魔眼レベル4

スキル

闘気レベル4

気戦術レベル3

魔法レベル8

生活魔法レベル5

剣術レベル7


と変更した。我ながらチートだと思うがいちいちそんなものには気にしない。

光輝がステータスを弄くっているうちに、偉そうな人と受付嬢が光輝に話し掛けた。

「君がこの水晶を割ったのかね?」

「はい。すみません…魔力を込めているうちにパリんっと言ってしまいました…」

光輝は一生懸命謝っている。

それを見たギルマスは光輝にこう言った。

「謝ることはない。君の魔力が高いだけだ。気にすることはない。この水晶はもう使えなくなったがもっと測れるものがある。だから、明日また来てくれないか?」


「わかりました。また明日来ます」


俺はそうギルマスに約束してティリアのところに行った。


「登録終わったの?」


「明日来いって言われた。ティリアさん、この近くにいい宿屋ないかな?」

あったらいいんだけどな。


「それなら私と行きませんか?オススメのところがあります」


ティリアは俺に自慢してきて、かつ頼んではいないが、連れていってくれた。


俺はその好意に甘え、ティリアに着いて行った。



4000ウェル=銀貨4枚=4000円

30ウェル=銅貨3枚=30円


変更点

MP450+(30000)をMP250+(30000)に変更しました。


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