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二章
お前は、いつもいつもいつも!俺の邪魔ばかりする!!
兄妹の中で一際小柄な女神、ウケモチ。
「違います、違うのです、私はただ……ちい兄様に…」
「俺は兄上よりも大きいぞ!!!」
頭に血が上り咄嗟に腰の剣に手をかけた。
“十拳剣”高天原の至宝。創世の神々を束ねる父上から譲り受けた最たる武力の象徴。
抜いた衝撃に少々身体がついて行かない。
衝撃は不可視の掌になりウケモチを突き飛ばした。
「あぁ、ウケモチ……スサノオ、もうお止しなさい。剣を鞘に戻すの!」
姉上もだ、何時もそうだ!
そうやって何時も俺を悪者にしているんだ!
「スサノオ、誰も貴方を責めている訳では無いの。」
嘘だ!うそだ、うそだ、うそだ!!
海や野山が荒れるのも川が枯れるのも俺のせい!
朝になれば全ては目覚め、夜になれば眠る。
全部、ぜんぶ、全部!姉上と兄上の理じゃないか!!
母上が亡くなられたのも俺のせいだと言うのか……
「スサノオいい加減にしないか!」
「兄上まで俺を悪にするのか!!」




