ブラザーコンプレックス
武城「ただいま。」
姉「、、、達也おかえり。遅かったんじゃない?」
居間の方から声が聞こえる。
武城「あ、うん。ちょっと、友達と。」
姉「ともだち?、、、女?」
少し語気が強まる。
武城「違うよ。竹本だよ。」
玄関に上がると姉は顔だけ廊下に出して
僕を見つめる。
姉「、、、あの竹本明君?」
声のト―ンが少し下がる。
武城「そうだよ。小学校からの友達。」
姉「、、、髪、、乱れてない?」
また声のト―ンが少し下がる。
武城「、、、走ったから。」
姉「、、、何故?」
武城「早く帰って草刈りしようと思って。」
僕は姉のいる居間を小走りに走り抜ける
ガバッ、、、
武城「うわぁ!」
突然姉が後ろから抱きつく
クンクン、、、姉は僕の首元の匂いを嗅ぐ
姉「、、、臭いわ。なんか臭う。」
武城「あ、走ったからだよね。汗臭かった?」
姉は僕の真正面に移動して両手で僕の頬を撫でながら
「達也が臭いわけないじゃない。
メス豚の匂いがしたって言ったの。」
武城「め、メス豚?」
姉「そう、、、まるまる太った豚と小柄な子豚、
そして、、、」
ババッ! 達也は素早く姉から距離をとる。
今のは千里眼か、、、いやハッタリだ。
しかし、今の行動はマズイ、致命的であった。
姉のトラップにハマった。
姉は舌なめずりをするとクルリと向きを変え
歩き出す。
「まぁ、いいわ。早くお風呂へはいりなさい。
そして、しっかり洗うのよ。」
姉は去って行く。
姉の名前は武城沙羅。
歳は20歳、大学生で身長170、50キロ、モデルの様な顔立ちで髪は腰まであり超美人だ。
彼氏はいないがアプローチは数しれず。
しかし病的なブラザーコンプレックス
と神秘的な能力をいくつか持つ。
さっき話した千里眼も能力の1つだ。
優太「お兄ちゃんおかえり!なんか危ない雰囲気だったね。」
このかわいい子は僕の弟で優太。小学校3年生。
この子もまた能力を持っていて姉からの猛攻を受けている際には助けてくれる。
幸い姉のロックオンからは外れている。
姉の執拗な呪縛は僕にだけ向けられているが
僕はそれで良い。
優太には自由に生きてほしい。あの呪縛は
僕で終わりにして欲しい。
土曜日は姉はいない。
大丈夫、上手くいくさ。




