繰り返す歴史。
武城「、、、真奈さん。に、逃げて。」
沙羅、、、
「達也、この子かしら貴方を惑わす元凶は、、」
沙羅はペロリと舌なめずりするとゆっくり真奈に
近づく。
真奈は後ずさりする。
沙羅「、、、たさない。渡さない。わたさない!」
沙羅は雄叫びを上げると辺りは暗転してこの世と
あの世の狭間を作り出す。この空間だけが切り抜かれ外界から切り離された。
沙羅は阿修羅が憑依した阿沙羅と化した。
もはや理性を持ち合わさぬ魔物と化した。
阿沙羅は真奈を睨みつけると6本の手に持つ剣を
振り降ろす。
優太が真奈の前にはだかる。
一閃。
見えない攻撃に優太はその場に倒れ込む。
優太「うあぁ、、、。」
真奈「優太ちゃん!」
阿沙羅は笑いながら真奈の首に手を掛ける
真奈は動けない。
優太「真奈さん。貴方には女神の加護が付いているからイメージするんだ!内なる加護を!」
真奈「、、、わかんないよ。そんなのわかんない。」
真奈の意識は徐々に薄れていく。
達也は体を引き摺りながら草彅の剣を手にゆっくりと立ち上がる。
草彅の剣はスッと鞘から刀身を表す。
刀身は一瞬眩い光を放ち。光が落ち着くと
金色の刀と化する。
草彅の剣に顔を歪め真奈を離すと達也へ襲いかかる。
達也は阿沙羅の6本の手に捕まる。
このまま引き裂いてやる。
阿沙羅はニヤリとする。
優太「兄ちゃん!」
達也「大丈夫だ。」
草彅の剣が達也に呼応する。
辺りは金色に染まり金色の野原に達也は立ち
草彅の剣を両手に持ち頭の上から振り降ろす。
呆気なく阿沙羅は倒れ込む。
達也は真奈に駆け寄ると抱きよせる。
「大丈夫?」
真奈はコクリと頷く。
優太「お、変だぞ。異空間が消えない。」
阿沙羅はゆっくり立ち上がると6本の剣を
断末魔の叫びと共に達也と真奈へ向かって
一投。
優太「駄目だ。兄ちゃん!」
優太「初めてみたよ。西洋のアテナの加護。
アテナは争いを好まない。阿沙羅の放った剣はアテナの盾により跳ね返り皮肉にも阿沙羅自身に突き刺さる。」
辺りは静寂を取り戻し。何事もなかった様に現世に戻っていた。
あれから達也兄ちゃんから金木犀の香りは無くなり。沙羅ネエチャンは長い夢を見ていた様だと本人は言う。
達也兄ちゃんに干渉する事も無くなり昔の優しいオネェちゃんに戻っていた。
僕が思うには、これは昔から繰り返されていた
歴史なのではないだろか?
時、姿、形を変えて聖、魔の争い。
今回の戦いは達也兄ちゃんの魔を呼び寄せる能力と魔の母体となる沙羅ネエチャンが犠牲になったがある意味この2人で良かったのかもしれない。
真奈「達也君、おはよう。」
手を出す真奈。
達也は恥ずかしそうに手を握り返す。
2人はあれから付き合う様になり
達也兄ちゃんからは霊的な力は全く感じない。
ただ真奈さんから覚醒したアテナの加護がまだ消えていない。




