激闘2
動かない天狗、狐、ヘビを横目に沙羅は扇子を広げ顔を隠す。扇子を少しづつ下げると綺麗な顔はどこへやら表情は修羅と化する。
もはや目視出来る位に阿修羅を宿した沙羅は達也に飛びかかる!
凄まじい閃光が辺りを照らすと2人は時空を歪め、狭間に落ちて行く。
、、、静寂が周りを包む。
沙羅の術が消え優太はその場にへたり込む。
落ちている。上がっている。右。左。そんな概念の無い空間で2人の攻防が続く。
修羅と化した沙羅は無数の手に剣を持ち達也に斬りつける。
達也はクサナギの剣でそれらを弾く。
沙羅「ふふふ。どうしたの達也。何故クサナギを抜かない。」
達也のクサナギは鞘に収まったままだ。
達也「、、、」
沙羅「そうよね!封印が解けなかったのよね!
時間が足りなかったわね!貴方の負けよ!
さぁ姉に許してもらいなさい。謝りなさい。
キスをしなさい。」
達也は眼を閉じクサナギの柄と鞘を持ちゆっくりと引き抜く。
達也「ク、サ、ナ、ギ!」
沙羅「!」
一瞬辺りを眩い光が包み込む。
沙羅のまといし修羅は恐怖で消え去り時空の歪みすら崩壊して光が2人を現世に導く。
2人は本堂の前に倒れていた。
沙羅は先に眼を覚まし達也を見つめる。
沙羅「まさか抜いたの草彅を、、、」
いや鞘から少し刀身が見えただけだ
完全に抜いていたらどうなっていたか。
沙羅は満身創痍だった。フラフラな足取りで
達也の方へ歩いていく。
沙羅「、、、なるほどねぇ。この子恋をしたのね。
魅了の力が飛躍的に上がっている。
草彅が反応するわけだ。」
沙羅は達也の前に座り込む
達也の頭を自分の膝に乗せる。
髪、頬を撫でながら恍惚の表情を浮かべる。
達也は消耗が激しく意識を失ったままだ。
優太「今だ!」
ベロン、、、優太のカエルが沙羅を飲み込む。
優太「達也兄ちゃん大丈夫?」
優太は達也を本堂へ引き摺る。
「ぐぇ。」優太のカエルは一瞬膨れ上がり
お腹から沙羅が飛び出す。
沙羅「いちいち気に入らないわね!優太!」
達也は意識を取り戻した。
「ゆ、優太逃げろ。」
優太「駄目だよ!駄目兄ちゃんがめちゃくちゃにされちゃうよ!」
その光景の一部始終を見ている人がいる。
真奈だ。
「な、なんなの一体。」
優太が真奈の前に飛び出す。
「真奈さんいつからいたの?
へへ、ただの兄弟、姉弟喧嘩だよ。
ただの、、、」
真奈、、、いや無理があるよね。




