5話 圧倒
(さて、ガープ…か。ソロモン王により封印されたとされる上位悪魔。)
「悪魔…それが強いっていわれてるのはその権能の力だ。でも、お前の権能は俺の頭に入っている。つまり…だ。俺に触れさせなければいいんだろ?それくらい簡単だ。」
「面白い人間だな。我が貴様に触れることなど…容易い。」
刹那ガープは俺の視界から消える。
「ばーか。」
次の瞬間ガープは縦に真っ二つになる。
俺の手には副隊長霧宮明日香の魔法具である魔剣【空凪】が握られていた。
「がっぁあ。」
「借りるぞ副隊長。」
魔法具は本来そのものに最初から込められている魔力による攻撃を行う。
しかし、魔法具に自らの魔力を通すことにより本来よりもさらに威力を底上げした攻撃を行うことができる。
「さてと。この程度で終わってくれるなよ?」
その言葉とともに俺はその魔剣を横に凪ぐ。
その斬撃は100mほど先まであらゆる建物を切断する。
ガープはその斬撃が身体にかするが転移をすることによりなんとかその斬撃を避ける。
「貴様…本当に人間か?」
そういうガープの肉体には傷一つなかった。
悪魔の肉体は魔力でできている。そのため悪魔は簡単に魔力による傷の修復をすることができる。
「悪魔を確実に殺すためには…。」
悪魔を倒す方法。それは3つだ。
1つ 『悪魔に魔力切れを起こさせる』
2つ 『封印』
3つ 『悪魔が本気を出したときのみに現れる魔紋がでている状態で殺す。』
その3つのどれかでのみ悪魔を倒すことができる。
いちばん簡単なのは封印…。だが、今の俺には封印する手段はない。魔力切れ…もしくは魔紋か…。
「ちっ面倒だ。」
「人間風情が我を殺せるとでも?」
「【召喚】【暗雷】エンチャント。」
その言葉と同時に俺は魔剣空凪を前に持ってきて雷をエンチャントする。
「逆に殺せないとでも思っているのか?」
その言葉と同時に俺は空凪を横に凪ぐ。
瞬間ガープは俺の目の前から消える。
「そう何度もその斬撃が当たると本気で思っているのか?」
「あぁ。当たらないだろうな。だが…上だ。」
ガープの頭上からその炎の弾が大量に降り注ぐ。
「くっ。まず…。」
「言ったろ?お前は俺に触れることすらできないってな。」
そう言いながら空凪を縦に凪ぐ。
ガープは複数の炎弾で体制を崩し、その斬撃を避けることができずに斬撃が直撃した。
「がっ。なん…なんだこれ。」
ガープはその斬撃が直撃した瞬間エンチャントされた暗雷によりまともに動けていない。
「勝ち…だ。」
俺はそのスタンしているガープに空凪による大量の斬撃を浴びせ続ける。
徐々に近づいていき空凪を直接突き刺す。エンチャントされた暗雷はガープに電撃を浴びせ続ける。
「あとは魔力切れを待つだけだな。」
俺はそう言いながらその様子を眺めていると突然雰囲気が変わり始める。
「【世界】」
「っっつ。まずっ。」
次の瞬間その悪魔からは魔紋が浮かび上がる。それと同時に俺の意識は遮断される。
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