1話 魔術
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魔術。それは人それぞれを形作るものであり、その人によって多種多様な変化を見せる。
例えば炎の魔術を扱うものであれば何も無いところから炎を出し、探求していくことでそれは全てを燃やし尽くす紅蓮のもなるだろう。
これは【原初の本】に言い伝えられている一文である。
この通り魔術は人によりそれぞれ適正の魔術が異なる。炎、水、電気などそれは多種多様だ。
俺、獅子内響はそんな世界で最弱魔術とされている【召喚魔術】が適正魔術だ。
「よお。響。」
そう言いながら話しかけてくる佐々木傑はこの辺では有名な不良だ。
俺は最弱魔術と呼ばれる魔術に適正があったことで虐められる対象になってしまっているのだ。
「なんですか?」
俺は恐怖の表情を浮かべながらそう声をあげる。
「いやー。俺、今月金がなくてさぁ?ちょっと貸してくんね?」
「いや、俺も。」
俺がそう口答えをしようとした瞬間傑の蹴りが俺の懐に直撃する。
「あぁ?なんか言ったか?」
「いや…なんでもないです。」
そう言いながら俺は財布を取り出し佐々木傑に手渡す。
「ったく。最初からだしとけよな。こちとら【魔女会】のトップと繋がってんだぞ。」
「なあ。」
その瞬間俺の手は佐々木傑の首を掴んでいた。
「今、【魔女会】って言ったか?」
俺は少し語気を強くした声でそう問を投げかける。
「がっぁ。おまっこんなことして。」
「【魔女会】のトップと繋がってんなら教えてくれよ。アイツらの目的はなんだ?」
「そんなのしらねえぇ。」
そう佐々木傑が声を荒らげると同時に辺りの温度がほんの少し低くなる。
「あぁ。そうか。はぁ。また収穫なしか。」
俺はそう言い首から手を離す。
「がっはぁはぁはぁ。」
「ま、いいや。俺は帰るよ。じゃあな。」
「帰らせるとでも思ってんのか?」
その声と同時に目の前には物凄く大きな氷山が出来上がる。その高さは建物の二階程だろうか。
佐々木傑。彼の魔術は確か【氷結魔術】。
なるほど。この歳でここまで。これは才能の塊ってやつだな。天狗になるのも頷ける。
だが、
「氷の質量の前に為す術なく死ねよ。」
「【召喚】【獄炎】」
俺はその瞬間炎を召喚する。その炎はただの炎ではない。地獄の炎。その炎は何もかも焼き尽くす。
それは目の前の氷山も例外ではない。
「わかったか?お前と俺の実力差。お前は今まで俺の優しさで生かされてきたってこと忘れるんじゃねえぞ。」
自慢の氷山が燃やし尽くされたことで戦意が消失し立ち尽くしている傑にそう言葉をなげ俺はその場を去るのだった。
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