表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐を決意した俺は、無音銃で犯罪組織と戦う  作者: 一条イチ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/30

急変

 風呂からあがり自分の部屋に戻ると、グループラインが来ている。せわしなく携帯が鳴る。みんな今日は日焼けでひりひりして風呂が辛かったようだ。

 白沢は口数は少ないが、ちゃんと既読は3つついている。


 白沢と外村が風呂に入っているところを想像してしまった。

 ……今晩のおかずは決まった。昼間の光景もばっちり目に焼き付けているさ。


 だがその前に勉強だ。久しぶりに青チャートを開き基本例題を解く。勉強をがんばると言ったからには、ちゃんとやらないとな。

 しかしⅠAとⅡB、これからⅢもある。この分厚い青チャートを例題だけでも全部解くなんて、あと一年半で可能なのか? 早くも心が折れそうになってきた。

 携帯はサイレントにし、たまにラインを開いて返信した。


 午前0時過ぎ。ベッドに入り、いよいよお楽しみだと思っていると、佐藤さんから電話がかかってきた。

 今から一緒に来てほしい場所があるから迎えに行くとのこと。

 俺は急いでTシャツとジーンズに着替えた。


 外に出ると、昼間はあんなに快晴だったのに豪雨となっていた。

 迎えに来たのは島本さんの黒いランエボ。しかし運転席に座っていたのは佐藤さんだった。後部座席には桜井が乗っている。

 なんで島本さんの車を佐藤さんが運転しているんだ。


 車内では誰も一言も発しなかった。隣に座る桜井も異様な空気を感じ取っているようだった。

 佐藤さんの運転でたどり着いたのは警察署。


「これから何を見ても、気を確かに持っていてくれ」


 警察署という場所、そして佐藤さんの言葉から、これから目にするものはどう考えてもいいものではない。

 ……まさか島本さんが逮捕されたのか?

 覚悟は決めた。佐藤さんの言うとおり、俺は何を見ても動じない。


 佐藤さんについていき、部屋に入った。

 そこには白い布を顔にかけられた人間が台の上に横になっていた。体にはシーツがかけられている。


 佐藤さんが布を手に取ると、あらわになったのは目を閉じた島本さんの顔だった。佐藤さんは俺に顔を向け、悲しそうな表情をした。

 桜井に目を向けると、驚愕と困惑が入り交じった表情だった。


「嘘だろ。目を覚ましてくださいよ、島本さん」


 俺は島本さんの体を揺さぶった。寝てるだけでしょう、早く起きてくださいよ。

 だが何かがおかしい。やけに軽い。島本さんの体重は100kgはあるはずだ。


 俺は島本さんの体にかけられたシーツをはぎ取った。


「やめるんだ黒木君!!」


 佐藤さんの制止は間に合わなかった。島本さんの胴体と下半身の断面は透明なビニールで包まれ、赤黒かった。

 なんで断面。


「おえええっ!!」


 喉元を強烈な吐き気が襲い、俺はその場に嘔吐した。桜井は何も言えず立ち尽くしていた。


 今ようやく理解した。


 俺のクラスの担任教師――これまで一緒に戦ってきた恩師、島本正文は死んだ。

ここで第一章は完結で、次話から第二章となります。

第二章ではさらなる絶望が纏たちを襲います。

続きが気になる方はブクマ、評価、感想をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
投稿を続けるモチベーションになるので、「面白かった」「続きを読みたい」と思ったらブクマ、評価、感想をお願いします!
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ