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ポーション作りの競技が始まった時に私の杖がすり替えられているのに気付いて呆然としてしまいました

 そして、ついにポーション作りの対決当日を迎えた。

 参加者が全員学生という事で場所は学園に決定された。

 朝から王家の馬車で学園に移動になった。


「エドどうしよう?」

 私はとても不安だった。

 というか、アレハンドラと競い合うなんて基本的に無理だった。

 なんか流れでここまで来たんだけど……そもそも私はアレハンドラと対決するヒロインじゃないし、こんな対決場面なんて小説では無かったはずだ。アニメでも無かったと思うんだけど……ゲームにもなったと思うからゲームにはあったのかもしれない。


 そもそも脳天気なヒロインでもないのに、あの傲慢なアレハンドラとやり合って勝てる気がしなかった。


「まあ、リーナ、対決するなんて考えないで普通にポーションを作るだけだと思えば良いんじゃ無いかな」

 エドはそう気楽に言ってくれた。

「確かにそうだけど、貴族の方々も多く来るんでしょ。そんな方々の前でポーション作るなんて絶対に無理よ」

「何言っているんだよ。そもそも討伐現場で魔物に襲われながら巨大鍋一杯に上級ポーションを作り上げたじゃないか。それ考えたら楽勝だろう」

 エドに言われてしまった。それはそうかもしれないけれど……


「じゃあ、頑張れよ!」

 エドは学園の入り口でいつもの如くあっさりとどこかに行ってくれたんだけど……


 ええええ!

 出来たら一緒にいてくれたら良かったのに!


 会場にはセナイダさん達が案内してくれた。


 会場のグランドには学園生は元より、大勢の貴族の人達がいた。

 そして、一段高くなった観客席の貴賓コーナーには王妃様と聖王様がいた。

 王妃様は私に微笑みかけてくれた。私は慌てて頭を下げた。



 参加者は全部で3人。私は一番端だ。

 隣にエビータがいてその隣がアレハンドラ様だった。


 アレハンドラ様がギロリと私を睨んでくれた。

 私は思わず背筋に悪寒が走った。


 良かった、隣がエビータで!

 まあ、エビータも私を睨み付けてくれたけれど、エビータの方が余程気が楽だ。


 王妃様の隣に遅れてエドガルド様が来られた。

 エドガルド様は私に笑って手を振ってくれた。

 私は思わず手を振り返しそうになり、慌てて頭を下げる。


 アレハンドラ様が今度は怒髪天で私を睨み付けてくれた。

 良かった、手を振り返さないで。

 それにロッテン先生もこちらを睨んでくれてるんだけど……まさか、ポーション作るのも礼儀作法があるとか言い出さないよね。そうなったら悲惨な状況になるのは確実だ。


 まあ、ここは忘れよう。競技に集中だ。


 私の前に大鍋が置かれた。


「おい、なんだあの子?」

「あんなでかい鍋を置いてるぞ!」

「一体どういうつもりなんだ?」

 皆が私の鍋を見てざわめき出した。


 私の鍋がデカイのはいつものことだけど、エビータもアレハンドラ様もとても小さな鍋だ。

 今回の競技は基本は初級ポーションから始めて中級ポーション、上級ポーションを作っていく。

 時間は5時間。

 エドは「お前の力を見せつけてやれ」って言ってくれたから、初級中級上級と全て大鍋で作る予定だ。

 無理言ってもらって王宮には素材をそれだけ用意してもらった。

 競技は最終的に上級ポーションを作れた数で勝負するそうだ。中級は100本で上級ポーション1本分。初級は1000本で上級ポーション1本分とカウントするそうだ。


 そのルール説明があり、アレハンドラ様もエビータも勝ち誇ったようにこちらを見てくれたるんだけど……2人は私が初級ポーションしか作れないと思っているみたいだ。

 確かに今までの私なら、5時間かけて初級ポーション1000本分くらいしか作れなかったと思う。

 でも、私は上級ポーションまで作れるようになったので、私は更に作るスピードが速くなっていた。

 初級中級上級を大鍋で一回ずつ作れば問題ないだろう。



「では、早速始めてください」

 私は水を沸かした。

 素材は全て準備してある。

 今回面倒なのは1人で全てやらないといけないことだ。

 鍋の踏み台の上り下りが大変なんだけど……


 私の助手をしようとエドガルド様やエドが言ってくれたんだけど、助手を使わないアレハンドラ様とエビータらに反対されてしまったのだ。

 本当に面倒だ。こんな大量の素材を1人で入れる身になってほしい!


 私はまず初級ポーションから作り出した。


 アレハンドラ様は上級ポーションをエビータは中級ポーションを作り出した。


「おい、あの子は初級ポーションを作り出しているぞ」

「しかし、あんな巨大な大鍋で作るってどれだけ魔力量があるのだ」

「しかし、最終的に上級ポーションがいくら作れるかだからな。あの大鍋一杯作っても1000本分は作れないんじゃ無いか」

 そうなのだ。200本しか出来ない。もし上級ポーション一本分にするなら5杯作らないといけない。アレハンドラは上級を2本作れば私に勝てると思っているんだろう。それはないんだけど……


 私は初級ポーションの一つ目の素材を入れる。

 そして、杖を出したんだけど、あれっ? 

 何か変だ?


 杖が何か変だ。杖をよく見るといつもはポーションを吸い込んで真っ黒なのに、これはまだ少し白っ

ぽく見える。

 ひょっとして杖が違う?

 私は青くなった。


 キョロキョロ辺りを見渡すがそれらしき物はない。

 いつの間にすり替わったんだろう?


 ここんところエドにポーション作りをさせてもらっていなかったし、最後に作ったのはビビアナに作ってあげた時だ。

 あの時にどこかですり替わったんだろうか?


 なんか横を見るとエビータとアレハンドラが笑っているように見えるんだけど……

 何でだろう?


 横の方でビビアナが私を拝むようにしているのが見えた。

 あのポーションを作った時に間違えて持って帰ってしまったとか。

 どうしよう?

 私は呆然としてしまった。


ここまで読んで頂いてありがとうございます

杖をすり替えられたパウリーナはどうする?

続きをお楽しみに!

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
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公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
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ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

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『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



最新の短編作品はこちら

『婚約破棄されやけ酒飲んでると軽い男が声かけてきたので張り倒したら、何故か執着されました』https://ncode.syosetu.com/n2191kg/

このお話の前の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/

― 新着の感想 ―
杖程度でどうかなるレベルな気がしないので毛ほども不安にならないw
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