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私の椅子に座っているヒロインを王太子は撃退してくれましたが、そこから悪魔の特訓が始まりました

 私はそのままエドガルド様に教室に連れて行かれた。


 でも、今度は私の机の前で固まってしまった。

 私の机にヒロインが座っていたのだ。


 それを見てエドガルド様の眉が上がった。


「隣国の聖女よ。何故君がそこに座っている?」

 エドガルド様はセシリアに問いただしていた。


「まあ、エドガルド様。何故ってここが私の席だからですわ」

 セシリアは平然と言い切ってくれた。怒っているエドガルド様の前で平然と反論できるセシリアはさすがヒロインだ。

「何を言っている。君は隣のクラスだろうが!」

「何をおっしゃっていらっしゃいますの? 物語のヒロインとその王子様の席は隣同士と決まっておりますわ」

「いや、君の物語はそうかもしれないが、現実問題君は隣のクラスだろうが!」

「それはエドガルド様の後にいるパウリーナさんに填められたのです」

 えっ、私?

 私はいきなり振られて私は目が点になった。


「おとなしくてお子様然としていますが、パウリーナさんは入学式の時から何らかの細工をして、本来、私がヒロインなのに、その位置を奪い取ったのですわ」

 セシリアが何か話してくれるが、私はヒロインの出会いの場面は知っていたが、私が決して自分から奪いにいったわけではないと言いたかった。


 私の方が何故ヒロインの代わりにエドガルド様に助けられたか判らないのだ。

 でも、やっぱりヒロインの代わりにエドガルド様に助けられたからそこから歯車が狂いだしたんだろうか?


「ふんっ、何を言っているか判らないが、元々パウリーナ嬢が私の隣の席なのは入学式の前から決まっていたことだ」

 エドガルド様は平然と言ってくれるんだけど……

「えっ、たまたまじゃ無いんですか?」

 私が思わず聞くと、


「そんなわけ無いだろう。学園の始まる前に母が差し向けた家庭教師からパウリーナ嬢が逃げ出したと母が聞いて、私にはっきりと隣の席でパウリーナ嬢をしっかり勉強させるようにと命じたんだ。この机を使って逃げられないようにしなさいと母からはその時から言われていたんだよ」

 私はエドガルド様の話が信じられなかった。何故下っ端聖女の私をそこまで構ってくれるのよ!


「嘘よ! 入学式の門の所でエドガルド様は私を迎えに来て頂いていたでしょう?」

 そうか、エドガルド様はセシリアさんを迎えに来ていたのか? 

 だからあそこにいたんだ。小説の中で門が倒れてききて、すぐにエドガルド様が助けたのはセシリアさんを迎えるためだったんだ。

 小説の中にその理由が書かれていなかったから、私はあまりにもできすぎだと思っていた。そういう理由なら判る。


「確かに隣国から能力の高い聖女様が来るとは聞いていたけれど、俺の目的はパウリーナさんがちゃんと学園に来るかどうかを確認するためだったんだよ。この子は迎えの馬車をやったのに、無視して荷馬車で来たから本当に驚いたけれど……」

 笑ってエドガルド様が私を見てくれるんだけど……


 えっ? 私に迎えの馬車を出してくれていたの?

 それにエドガルド様が私を迎えるために校門の所に居たの?

 そんなそぶり全く見せなかったけれど……


「嘘よ、そんなの! 私がこの話のヒロインなのよ! こんなチビの下っ端聖女がヒロインな訳ないわ」

 きっとしてセシリアは私を睨み付けてくれたけれど


「パウリーナ嬢がヒロインかどうかは知らないけれど、少なくとも俺は彼女の成績を上げる義務があるんだ。母からははっきりと命じられているからね」

 エドガルド様が腹黒い笑みを浮かべてくれるんだけど……

 ええええ! 私、強制的に勉強させられるの?

 適当に濁して赤点取らなければいいやと思っていた私は青くなった。


「ということで退いてもらえるかなセシリア嬢」

「そ、そんな、覚えておきなさいよチビ聖女!」

 眉をつり上げて私を睨み付けるとセシリアは出て行った。


「ということでパウリーナさん。そろそろ頑張って勉強しようか?」

 私は黒いオーラ満開のエドガルド様の前にさまよえる子羊になってしまった。

 どうか神様。魔神エドガルド様からお守り下さい。


 私の神への祈りは、しかし、神には届きそうにはなかった。


 その時から紳士エドガルド様は鬼のエドガルド様に変わってしまったのだ。


 授業が終わったらいつの間に作ったのか小テストを出されるし、授業中に少しでも居眠りしようものならペンでつつかれるし、授業前の小テストから復習テスト、お昼の時間も延々と問題を出し続けられるんだけど……果ては宿題まで出されてしまって私は学校から帰ってもおちおち休める暇も無くなった。


 女達には彼のエドガルド様といつも話しているいけ好かない女としてレッテル貼られたけれど、鬼のエドガルド様がどれだけ厳しいか、あなたたちも受けてみなさいよ! 私は叫びそうになった。


 そんな時だ。私は廊下でサラに捕まったのだ。

 また嫌みを言われるのか? 私が構えた時だ。

「あなた、エドガルド様と仲良くしすぎよ」

「どこがよ。勉強詰め込まれてもう死にそうなんだから」

思わず泣き言が出てしまった。

「それなら泣きなさい。注意されて泣いているとなれば少しはあなたに対して皆の気持ちも和らぐから」

私はサラをまじまじと見た。サラが私に忠告してくれるとは思ってもいなかったのだ。

「なによ。その顔は」

「忠告してくれてありがとう」

私が素直に礼を言うと

「ふんっ、あなたのためじゃないわよ。色々させられる私達下っ端の為よ」

ぶっきらぼうにサラは言ってくれたが、その顔は少し赤かった。

「それよりもあなた気をつけなさいよ。アレハンドラ様とセシリア様がまた色々画策しているわよ」

サラが忠告してくれた。

「そうなんだ。教えてくれてありがとう」

私はお礼を言ってサラと別れた。


でも、私に対する企てがその日の放課後に計画されているなんて思ってもいなかった……




ヒロインと悪役令嬢の罠は何?

続きをお楽しみに!

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

新作

『母に叩かれ家出して魔術学園に入学したら何故か王子様と親しくなりました 平民少女のシンデレラストーリー』https://ncode.syosetu.com/n8270ll/

前作

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

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2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



最新の短編作品はこちら

『婚約破棄されやけ酒飲んでると軽い男が声かけてきたので張り倒したら、何故か執着されました』https://ncode.syosetu.com/n2191kg/

このお話の前の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/

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