表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サクリファイス学園 ー最底辺クラスの俺たちは“知識チート”で盤面を覆し昇格するー  作者: 神楽坂遊月
サクリファイス学園入学

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/34

ゴールデンウィークを終えて

「貴様ら。休み明けで怠けるなよ。休暇気分の一掃だ!」


朝一のHRホームルームからオルクス教官の声が響く。

周りを見渡しても、クラスのほとんどは死んだような顔をしている

早速ホームシックになっているみたいだ。


「さて今月の自由週間についての連絡だ。本来ならば今日からだが来週にずれるから気をつけろ。以上だ」


それだけ言うと、朝のHRが終わり、オルクス教官は教室を出て行った。

その瞬間、セシーリアがこちらを向き話しかけてきた。


「キセロ!無事に課題できましたの!」


「OK!放課後、皆で集合しようか」


「楽しみにしてますの!」


元々、集合する予定だったからな。生徒手帳でチームメンバー全員へ連絡する

全員が集合できそうで良かった。来週の自由週間についても話し合いしないといけないしな

俺もちょっとワクワクしてきたよ。そして放課後――


「よし全員揃ったな。ゴールデンウィークで出してた課題と進み具合を確認しよう。」


「私から報告しますの!」


セシーリアからだな。セシーリアに出していた課題は、 命中率の向上と採集の勉強、出来ればレベルアップだな

特に採集の方法は聞いておかないと、採集したくても出来ないなんて笑えないからな……


「パ……父様と母様にたくさん手伝っていただいて、何でも出来そうですの!」


「採集に関しても問題なさそうか?」


「もちろんですの!指示されたものも問題ないですの」


それなら良かった。少し不安なものもあったから特別に指示しておいたんだよな。問題なら大丈夫そうだ

セシーリアはよくやってくれたよ。じゃあ次はリンドウに聞いてみよう

リンドウは対人スキルが高いから、いろいろな武器種に対しての対処、出来れば使える武器を増やすことをお願いした


「リンドウはどうだった?」


「非常に有意義な休暇だったよ。父上は指導しないと言っていたが、武器の扱いとなると真剣でな……。おかげで非常に有意義だった」


「お、おう……」


リンドウは思い出して満足そうな顔をしていたよ。入学してすぐに半分勘当されたと聞いていたから安心したよ

じゃあ、リンドウには新人組の武器の稽古をつけてもらわないとな


「うちにもぉ聞いてよぉ」


「カリーには何も課題は出してなかったよね?正直戦闘に関しては問題ないし……」


「ちょっとぉ構ってくれてもぉいいじゃん……いけずぅ……」


そう言ってカリーが泣きそうになる。ヤバい。ここで女の子を泣かせるのは威厳にも関わる……はず

どうにかせねば……


「それだけ信頼してるってことだよ。最初会った時から実力は凄いの知ってるから……」


「う…… 嘘だよぉ。安心してねぇ。けどぉ構ってくれないとぉホントに泣くよぉ」


「気をつける。気を付けるから……」


ウソ泣きだったんかーい。けど最後の圧は凄いものがあったから気を付けないとな……

カリーにはリンドウと2トップで物理アタッカーを任せたいからな

避けタンクもいいかもな……


「エイル、セシーリアの家はどうだった?」


このゴールデンウィーク中に、エイルには”薬王”の有名人であるセシーリアの母親に様々な薬の作り方を教えてもらっていた

上位の薬などは高品質を出すのにコツがいるようになる。また複数効果があるものだ

何の情報がないままだと困るだろうから、先に経験させることが出来て良かったよ


「ほ……ホントに凄かった。ぼ……僕の憧れだったから」


「それは良かった。ありがとうセシーリア」


「キセロの頼みなら仕方ありませんの。いつでも頼って欲しいですの。エイルもいつでもおいでってママが言ってましたの」


「あ……ありがとう」


エイルとセシーリアが仲良くなっている。元気っ子と引っ込み思案でも一緒にいれば仲良くなれるんだな

セシーリアって意外と面倒見がいいんだよな……


「ビーラントは課題出来たか?」


「できた。大丈夫」


言葉は少ないが問題はなさそうだ。”ふんすっ”聞こえそうなほど態度と表情で表現してくれているからな

ビーラントもエイルと同じように鍛冶の勉強をしてもらっていた

そろそろ俺たちの武器や防具を作ってもらおう


「ヒスイとメイはどうだった?特にメイは決めること出来たか?」


「私は練習場でいろいろな武器を試してみたんだけど、弓道の時に使っていた弓が一番しっくり来たから、武器を新しくしたいかも」


「私はちょっと、決めかねてます。でも資料は調べました。相談にのってください」


「OK!2人はまた後でだな。3人組は武器選べたか?」


ヒスイは命中率に不安があったから、武器をどうするのか決めてくることを課題に出していた

メイに関しては、ちょっと後回しだな。

3人組は武器どうだったんだろう……


「僕らもちょっと不安なので相談にのって欲しいです」


「OK! 皆有意義な時間に出来たようでよかった。今週終わったら自由週間だからそれが終わるまでにやっておくことを共有したい」


俺の一声で皆の顔が引き締まる。俺まで緊張しそうだぜ


「まず、俺のビジョンを説明する。まず夏休みに入る前には初心者ダンジョンを全員クリアする」


この宣言に全員が驚いた顔をする。それはそうだ。過去2年生に上がれた例はかなり少ない。

そのどれもが別のクラスの人にパワーレベリング……つまりサブパーティとして、ついて行って技術はないけどレベルを上げてゴリ押しするというものだった

それ以外の人は初心者ダンジョンをクリア出来るのは早くて12月。それより遅くなることが普通なのに8月より前にというのだ


「キセロ。それは本当なのか? ちょっと理解できない」


「大丈夫。謎岩だってあるだろ?問題ない。そのために今俺たちがしないといけないことは、個人の技術と連携を磨くことだ」


「本当にそれだけで大丈夫なのか?」


「大丈夫だ。俺たち以外の人の中にも武器を扱ったことがない人もいたはずだ。それなのに最初の自由週間で初心者ダンジョンをクリアした。ということは同じくらいのステータスになれば個人の技術と連携を高めた俺たちなら余裕だと思わないか?」


そういう俺に大半のメンバーは不思議な顔をしている。心情を読むとするなら、理屈はわかるけど!っていう感じなんだろう


「本当にそれで出来るのか?」


「とりあえずやってみようぜ。人の意見だけ聞いて諦めるにはもったいないだろ」


「そ……そうだな。やってみよう」


皆納得してくれたみたいなので、続きを話すとしよう


「じゃあさっき言った通りだが、今俺たちは個々の技術と連携はまだ磨くことが出来る。それを次の自由週間で実施する」


「連携ってことはパーティを固定するんですの?」


「いやパーティは固定しない。役割にあった動きを徹底する。また役割によって武器なんかも変わるからな。じゃあ説明するぞ」


役割は色々あるが、基本は7個だ。

その中でも絶対にパーティで必要なのは、盾役と回復役。

後は、敵に応じて臨機応変にって感じだな


「まずは、俺とたまにカリーの役割である盾役についてだ。」


「えっ。うちぃ?」


「カリーは避けるのも凄いからな。お願いすることもあるかもしれない。じゃあ説明するぞ」


盾役タンク。敵の攻撃から味方を守り切り、戦闘を支配する。相手の動きに惑わされない精神力が大事だ。またヘイトを稼ぎ続ける勇気も必要だ。

一番地味で目立たないが、一番大事なポジションだ。盾役が崩れたら、その戦闘は勝つことが難しくなる。

チームバトルで活躍するのは難しいが、ダンジョンでは必須の役割だ。


「次にリンドウとカリーの役割である物理攻撃役についてだ。セシーリア。両手メイス持ってもダメだからな!?」


「ダメです……の?」


「そんなにウルウルさせてもダメ。じゃあ説明するぞ」


物理攻撃役(物理アタッカー)。物理攻撃役は一番のダメージを出す必要がある。1番目立つが独りよがりではダメだ

盾役と回復役の間は絶対に通ってはいけない。その上で相手の隙をつく必要がある。

思ったより周りへ気を使わなければならない。視野と余裕が必要だな


「次はヒスイの役割についてだな。ほかにも魔法を使うメンバーはいるが、武器を変更するかもだから今のところな。」


「わかったよ!しっかり勉強するね」


魔法攻撃役(魔法アタッカー)。魔法攻撃役は弱点を突き、状態異常のお薬漬けにする役割だ。

このパーティの人数だと、1人で2役をこなす必要がある。その役割を担ってもらうのが魔法攻撃役だ

状況に応じて、適切な魔法を使う状況判断能力と知識が必要になる


「次はセシーリアの役割の回復役だな。」


「よろしくお願いいたしますの!」


回復役ヒーラー。回復役はピンチの時ほど輝く。だが、ピンチにさせないのも仕事だ。

普段は、全員の能力の底上げをする支援がメインだ。また最後尾から全体を見て、指示出来るようになるのがベスト

これが出来なければ、戦況は崩れ全滅が待っているけどな。


「大変そうですの……他にはどんな役割がありますの?」


「よし他の役割に関しては簡単に説明するぞ」


支援役サポーター。バフ・デバフを管理し、時には状態異常にしたりする。こちらが有利になるための支援をする。ダンジョン向き

偵察役スカウター。基本メインパーティに入ることはないが、サブパーティにて、敵や罠の発見をすることが目的だ

採集役コレクター。サブパーティにて、ダンジョン内の資源を取りつくすのが仕事。数多く持ち帰り、パーティ強化出来るのかはここにかかっていると言っても過言ではない


「まあ、こんなところだな。まだ武器を決めかねているメンバーは役割から武器を選んでもいいぞ」


「わかりました。ありがとうございます」


「いい返事だハル。これで今日は解散するが、3人組と、メイとヒスイは残ってくれ」

毎度見ていただいてありがとうございます

もし良ければ感想など教えてください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ