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サクリファイス学園 ー最底辺クラスの俺たちは“知識チート”で盤面を覆し昇格するー  作者: 神楽坂遊月
サクリファイス学園入学

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初めてのチームバトルのために準備

その日の放課後チームハウス――

チームハウスに全員を集め、ダンジョンに行かず、緊急の会議を開いた

そこで急な会議で不思議そうにしているメンバーに今日の教室での出来事を話始めた。


「……という訳で今週の土曜日にチームバトルがあります」


「セシー。後で……わかっているだろう?」


「リンちゃんごめんなさいですの!本当に顔が怖いですの!」


「誰のせいでこうなっていると?」


話の途中からだんだんとリンドウから黒いオーラが出てきているのは見えていたが、全力で無視したよ

セシーリアはリンドウにビクビクしており、カリーはつまらなそうにしている……なぜだ?

エイルとビーラントは、ここに参加した理由がわからずに、それで?とでも言いだしそうな顔をしている


「で、今日の本題だが……」


「人が足りてないのだろう?」


「正解だ。リンドウ」


リンドウの言う通り、今回は5人ずつでチームバトルを開催することになる。しかも、戦闘が出来る人限定だ

つまり、エイルやビーラントを出場させてもよいが、戦いが出来ないので戦力差ができてしまう

よって多少でも戦闘できる知り合いがいないか、皆にお願いをしに来たのだ


「ホントに申し訳ない。俺も知り合いとかいなくて困ってるんだ」


「うちのぉ、ライバルはこのガッコにいるけどぉ、ライバルに頭下げるのはぁちょっと……」


「すまない。私もそうだ」


他のメンバーも一緒らしく、急な新規メンバーは無理そうだった。

いったん仕方ないのでダンジョンへ全員で向かい、レベル上げと素材の採集・採掘に勤しんだ

しかし翌日には呑気なことも言えなくなってしまった。


「オルクス教官!こっちは人数揃ったんで!明日にでも行けます!というかもう明日にしませんか?」


「黙れ。チームバトルの為の闘技場の都合がいきなり明日!なんて馬鹿を言うな」


緊急事態だ。すでにルインはメンバーを揃え終わっているらしい。

あんなに昨日の授業で言われていたのに協力者がいることに驚いている……

ちょっと想定外かも……


「まあ、俺が凄いってことを、ひいきされただけのイキリ陰キャに教えてやりますよ!なので教官。邪魔しないようにお願いします」


ライン直前から走り幅跳びしたような発言に血管がブチギレそうになるが、まともに相手にしてももったいない

ここは大人の対応をするしかない。落ち着け俺。


「いい加減うるさいですの。土曜日に白黒ハッキリさせてやりますの!」


「か弱い女の子に守られて幸せもんだな。セシーリアちゃん俺が勝つから俺のほうに来ない?」


そう言うと、ルインはセシーリアに近寄ろうとする。俺はオルクス教官の方を見てみるが、どうやら止める気はないらしい

なぜこういう人種は相手を落としたり、相手の物を奪おうとするのか……本当に謎だが、それを黙って見ておくつもりもない

俺は椅子から立ち上がり、セシーリアとルインの間に立つ


「いい加減にしろよ。俺については何を言われても公共の場では我慢してやるよ。けどな、俺の事を信じてついてきてくれている仲間の事を悪く言われんのは我慢ならねぇんだわ」


「チッ…… ダルッ…… なえた」


そういってルインは自分の席へ戻った。いや突っかかってこんのかーい!

なんだよ!?今から熱い所だろうがよ!?


「さて、ここまで乱してくれたんだ。ルイン、キセロ両方とも覚悟は出来てるよな?」


あ、えっ?俺も悪いの?

俺は悪くなくない?巻き込み事故なんですけど?


「お……俺もですか?」


「貴様も便乗して俺の授業を邪魔したことには変わらん。授業後に別々に指導室に来るように」


「はい……わかりました」


その後は、ダンジョン外の高校と同じ内容の授業をして放課後に指導室へ向かった。

教官室へ行く前にセシーリアから呼び止められ、終わったらチームハウスに来るように言われたよ

それよりも今からの説教の方が恐ろしいよ……


「失礼します……」


「入れ」


オルクス教官から説教をされるのかと思えば、怒っている様子はない

先ほど出てきたルインはかなり怒られたのか、めっちゃイライラしていたのに……

中途半端にしまわれている席を引っ張り出し、オルクス教官の正面に座った


「俺が貴様を呼び出したのは、説教のためではない。チームバトルについてだ」


「なるほど。何かありましたでしょうか?」


説教で無いと分かっただけでも、正直ホッとした

説教されるのが好きな人ではないからな。

しかし、チームバトルについて?ルールの確認とかかな?


「貴様にルールの説明なぞいらないだろ。本題は、ルイン陣営についてだ。5人集めていつでもバトル出来るというのは本当だ」


「そうなんですか?ハッタリだと思ってました。メンバーなどもご存じで?」


「もちろんだ。カイ・ハル・キルシュの仲良し3人組と、メイだな」


仲良し3人組は知っている。ハルだけは隣のクラスだが、カーリーと初めて試合した後に手合わせしてるから技量は知っている

前回の自由週間は3人と誰かという4人パーティでダンジョンに入っているから、”シード組”の中では有望な人材だ

しかし、メイという子は知らないな……


「あの3人ですね……レベル差があるとはいえ、人数差を出せるほど余裕では無さそうですね……」


「そうだな。俺は正直貴様に期待している。他のクラスメイトに、ひいきしていると思われるのは教官としては良くない。意味は分かるな?」


「わかります。今日は怒られたことにしておきます。まあ当日は失望されないようにしますよ」


そう言うとオルクス教官は満足そうに頷いたので俺は指導室を後にした

しかし、正直ルインがメンバーを集めてくるとは思っていなかった。意外と人望あるのかな?

正直出来ないと思っていた。だから最悪ビーラント君に5人目をお願いしようと思っていたのに……


♪♪♪


生徒手帳ほぼスマホから呼ばれたので確認してみると、セシーリアから連絡が来ていた

”すぐハウス” ……?緊急なのか?何か犬扱いされているような感じするな

とりあえず急ぐか……


「遅いですの!」


チームハウスに入るとセシーリアが開口一番そんなことを言ってきた

冷静に考えると今日俺がオルクス教官に呼ばれた理由って半分くらいはセシーリアが暴走したせいだと思ってますが?

そんなことより俺はチームハウスに知らない人がいるのを発見した


「セシーリア、あれは誰?」


「私から説明しよう。彼女はヒスイ。今回私たちにお願いがあって訪ねてきた。要件はキセロがいる時に聞こうと考えたから聞いてない」


応接室(仮)にあるテーブルを囲っていたリンドウは俺の所にきてヒスイを紹介してくれた

恐らく、リンドウたちのクラスの女の子だろうか?


「はじめまして。ヒスイです。今日はわがまま言ってすみません」


「こちらこそ、はじめまして。キセロです。えーっと……今日はどうしたの?」


「実はそちらのクラスの揉め事についてでして……」


「うちのクラスの揉め事というのは、チームバトルのこと?」


そういうと、ヒスイは小さく頷いた。うちのクラスのことに他のクラスまで巻き込んでしまっていたみたいだ

俺は悪くないんだよ?ホントに。巻き込まれただけなんだから


「実は、ルインって人のチームにメイっていう親友がいるんですが、ちょっと酷い扱いをされそうで……」


「されそうってことはまだされてないのか?」


「そうなんですが、口約束でも契約内容が酷くて……」


ルインは契約という方法で参加メンバーを集めたみたいだ。内容は……


・今回のチームバトルに参加すること

・参加してくれたら、初心者ダンジョンを5月中にクリアさせます

・ダンジョンに潜った際の報酬はルインが7割。他3人は1割ずつ(ルインが初心者ダンジョンをクリアさせたから)

・そして、卒業するまで許可なく他のパーティーやチームに加担するようなことはしてはいけない

・雑用などは、ルインは絶対にしない。むしろ身の回りの世話をしろ


ざっくり言うとこんな感じだった。この世界は実力主義だ。本物の実力があるのならこんな横柄な内容でも文句はでないだろう

けど、所詮は学生だ。しかも、どう頑張ってもルインは最弱になるのが確定してる。

しかも、初級ダンジョンをクリアさせる。という条件ならまだわかる。進級出来るからな。けど初心者ダンジョンしか名言されていない上、運命共同体とは笑えない


「これは酷いですの……」


横で聞いていたセシーリア達も驚きのあまり口が開いている。まあこれだけ酷い内容だったらそうだろう

俺にこんな条件を持ってきたらその場でぶっ飛ばしてる。自信あるよ


「確かに酷いのは分かった。俺だったらこんな条件を提示したりしないし、うちのチームは全部チーム予算に一度しているし」


名言してなかったが、うちのチームはダンジョンでゲットしたものは全てチームの資産にしている

個人でお金を使うときは、チーム全員に同じ金額を渡すことで平等にしている

もっと人数が増えたらどうしようかは、まだ考えている。ゲームの時は全部プレイヤーの独り占めだったし……


「それでヒスイは俺たちに何をお願いしに来たのかい?」

毎度見ていただいてありがとうございます

もし良ければ感想など教えてください

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