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サクリファイス学園 ー最底辺クラスの俺たちは“知識チート”で盤面を覆し昇格するー  作者: 神楽坂遊月
サクリファイス学園入学

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学園最高の戦い

選手が入ってくると全員が配置に移動する

自分の駒が分かるように選手は色付きのゼッケンを着けている


「今、全員が移動してるだろ? 俺たちから見て左が白【サークルナイツ】防衛側だ。右が黒【レパード】が挑戦側だ」


「これは白と黒で有利とか不利とかあるんですの?」


普通のチェスでは白が有利とは言われてるがチームバトルはそうじゃない


「白と黒で特に有利とか不利とかは無いな ただ配置によって困ることもあるな」


「配置……ですの?」


配置というより相性の問題だ

相性の良し悪しで結果が大きく変わると言っても過言ではない

詳しくはバトル中に説明しよう


「こっちから見て奥から手前にaからh、左から右へ1から8となっていて、交わってる所をa8とかc5なんて言い方をする」


そんなことを話していると、ちょうど選手の配置が終わったようだ

観客の人も静かではあるが熱量が増えていくのが感じられる


「なるほどですの 1の所にいる人達は色々な柄のゼッケンなのに、2の所にいる人は同じゼッケンなのには決まりがありますの?」


「初期の配置は基本的に固定だから今の配置を覚えておいて欲しい 1の奥のからルーク、ナイト、ビショップ、クイーン、キング、ビショップ、ナイト、ルークの順番になってる。この並びは8を奥から言っても同じになる。2と7の所はポーンのみだ。理解できた?」


「わかりませんでしたの また詳しく教えて欲しいですの」


『【サークルナイツ】対【レパード】の試合開始です』


ここで実況と審判が開始を宣言したと同時にフィールドを透明なドーム状の結界が覆う

チェスのルールと同じで白からスタートはあるが1手目のみ動かないことを選択することが出来る

全体バフ(能力向上)をするためだ


【サークルナイツ】と【レパード】は全体バフをかけて一手目が終了する

フィールドの声や音はドーム状の結界に閉ざされ聞こえないので、どんなスキルを使ったのかはわからない

次の白の番で【サークルナイツ】の全身鎧を着た人がC2からC4へ2マス直進した


「2マス進むのはありなんですの?」


「2と7の列にに並んでいるポーンは最初動くときのみ1マスか2マス進むのどちらかを選択することが出来るんだ」


「絶対2マス進んだ方がいいんじゃないんですの?」


「それには罠があるんだよ まあそんな状況が出てきたら説明するね」


周りが急にざわめき出した 【レパード】のD7のポーンが2マス進んできた

動きやすそうな装備をしているスピード重視なのだろうか?

しかし、この状況はケンカを売っていると思われても仕方ない


「なんで皆さんはざわついておりますの?」


「ポーンって役職は基本真っすぐにしか進めないけど、相手を攻撃するときは斜めのみ攻撃出来るんだ」


真っすぐを止められちゃうと先には進めないけど、斜めに相手が現れると攻撃して前進することが出来る

現在進んだポーンが斜めに相対してる状況だ


「それだけじゃ分かりませんの」


「チームバトルでは基本的に最初は互いに攻撃と防御を準備するのがセオリーだから、すぐ攻撃出来るような位置にわざとだすのはケンカを売っていると思われても仕方ない」


「挑戦者側がですの?」


「そうだセシー これはかなり挑戦的だ」


『おーっと 【サークルナイツ】が仕掛けた!』


全身鎧の人が腰に持っていた幅の広い剣を構えつつ、軽装の人に向かって歩き始めた

軽装の人は短剣を両手に構えマスの中央で待ち構える

全身鎧の人が短剣の人が待つマスへ入ると


「早い! 追い返せるのか?」


「すごい勢いで襲い掛かりましたの」


このバトルの決着方法は大きく3つある

1つはどちらかのHPが0になる

2つはタイムアップ 10分経てば互いの位置は元通りで防御側の出番に交代となる

3つ目は場外 攻撃可能エリアから攻撃側が出てしまうとその場で攻撃失敗となる

その場合も元の位置に戻り防御側のターンだ


今回【レパード】の選手が選択したのは場外

かなり成功率は低いうえに、接近戦を強いられるのでハイリスクハイリターンだ


『横薙ぎ一閃!ダウンを取りましたが立て直し早い!』


追い返そうとしたが、全ての攻撃をいなされカウンターでダウンを取られたものの転がり上手く距離をあけた

その後もヒットアンドアウェイを試みるもカウンターで返される


『防壁にぶつかった!ここから逃れるか?』


【レパード】の選手は逃げようとするも範囲攻撃を連発され逃げることは出来ず退場してしまった

【サークルナイツ】のHPを削ることはほぼ出来なかったが、MPはほぼ枯渇している状態だろう

そこで【レパード】は攻めてこないだろうと、d7からd5へ進めようとしたが、d6のマスに入った頃


『アンパッサンを仕掛けた! 成功するのか?』


d6に入った【レパード】の選手に先ほど戦った【サークルナイツ】の選手が入っていき攻撃をしかけた


「あれは何やってますの?」


「先ほど話した2マス進んだ時の罠ってやつだな。2マス進むときに1マス目を攻撃出来るポーンがいる場合、1マス目を通っている時に攻撃される場合があるということだ」


「なるほど……ですの?」


これは理解してないな

まあ習うより慣れろって感じでいいだろう


「この勝率は半々そうだな 厳しくても挑戦したのだろう」


「それって意味ありますの?」


「メリットはある。今回奇襲に成功しているから【レパード】の選手は動揺して初動が遅くなった そしてポーンの選手はチームで一番の選手では無いからメンタル的にも優勢に立てる場合もある」


「失敗したらどうなりますの?」


「失敗したらそのまま2マス進まれるし、行動した扱いにもなるから次も相手のターンだ」


「難しいですの……」


リアルでチェスをやるっていうのはわからないことも多いから不明点もあるだろう

でも今回は正直雰囲気を楽しんで欲しい


「ルールはわからなくていいからとりあえず楽しもうぜ」


「戦ってるのはカッコいいですの」


その後も互いのチームは小競り合いをしながら試合を進めた


「魔法使いの人は攻撃するときも、されるときも一方的なんですの」


「魔法を使う人はチームバトルではビショップもしくはポーンになる。 攻撃するときは相手が来られない位置から一方的に攻撃出来るが、守備で近距離戦しないといけない時はCTが足りず一方的にやられてしまうんだ。だから配置と相性が大事なんだよね」


「なるほど。それは私のような騎士で反対のことがおこるのか?」


「そういうことだ。戦闘を始める距離によって有利と不利が入れ替わるってことだ」


そう説明はしたが、地力の差をどうしても覆すことは出来ない

一人が強ければどうにかなるというものではないが、チーム全体の差があるとワンサイドゲームになることもある

今回のバトルでは【サークルナイツ】の地力が強く少しずつ【レパード】は退場する人が多くなってきた


「どんどん退場させられていきますの もうそろそろ終わりますの?」


「そうだな そろそろ終幕だろう」


【レパード】の番で最悪の一手を選択してしまう

それを見た【サークルナイツ】は最後の一手を選択した瞬間、大歓声が会場を包んだ


『チェックメイト! チェックメイトです!』


「なんですの!? なんですの!? 皆動きましたの」


【サークルナイツ】のメンバーが一気に【レパード】のキングに向かって走り出す

チェックメイトをすると10分間すべてのマスの制限が解除されチーム全員の行動も自由になる

その上、攻撃された側のキング以外は拘束され動けなくなる。つまりキングに一斉攻撃出来る状態だ


『決着しました! 【サークルナイツ】防衛』


周囲を囲まれ抵抗をしたものの多数の魔法や技を受け退場してしまった


「凄かったですの……」


「確かに凄かったな 最後は少しかわいそうであったが」


「いずれ俺たちもやることだ いい経験だったろ?」


「それはそうですの!」


「じゃあ俺たちもこのような素晴らしい戦いを出来るようにダンジョンに潜ろう」


「賛成ですの!」

いつも見ていただいてありがとうございます。

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