評価レビュー
▽▽▽▽
「……思ったよりもいい拾い物したらしいな。あたしは」
「あー……」
白が焼き付いた視界に徐々に明度を落とし、色が戻って来る。
聴覚の回復はそれよりも速い。壁の向こうでぽつりと落とされた独り言も辛うじて聞き取れた。
残る違和感に片耳を押さえながら「拾い物って……」と半眼で呟く。ひっそり溜め息を吐き、口角を上げた。
「そうだろ?」
ご機嫌らしい閃鬼に聞こえない大きさで応える。砲口に足をかけ、深々と刺さった刀身を引き抜いた。地面に突き刺し周囲を見回す。
「な、何だ。お前っ、ネルフィリア型3489式電磁大砲をっ!!」
「長ぇ名前だなぁ」
外向けの笑みでニッコリと、朗らかに笑う。
「どうだ?まだなんか奥の手あんのか?あんなら今の内に出しておけ。――無いのか?無いな。なら行くぞ」
大刀を蹴り上げる。手の中で柄を半回転。峰がリーダー殿の下顎をカチ上げた。
脳まで揺らされ、鍛えた体がゆっくりと倒れていき、塞がれていた視界が開ける。顔を恐怖にひきつらせた男達を見回しながら、勢いよく跳ね上がった大刀を肩に担ぐ。ズシリと掛かる重さを確かめる様に息を吐き、ゴキリと首を鳴らした。
「んじゃ、後は片付けだな」