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160_英雄顕現_カナメ


『もしもし? うちやけど、こっちは片付いたで』

「お、エマか、タイミングが良すぎて怖いな」

『そら盗聴してるさかい』

「冗談だよな」

『ふふふふ……』

「まぁいいや、とりあえずお疲れさん。これでアメリカの視線がヨーロッパに移ったわけだな」

『あとはシルバーベルが上手くやってさえいれば計画通りやな』

「だな。ナガト達も上手いことやってる」

『せやなぁ、でもまさかあんさん自身ではなく、ナガトに任せるなんて驚いたわぁ』

「アイツは信用できる。この2年でナガトは成長したぜ。知ってるだろ?」

『せやなぁ、大手企業の多重スパイに、要人暗殺、それに再生治療の専門医、はたまた弁護士。なんでも出来る子や』

「師が師なら弟子も弟子だな」

『せやなぁ、流石はフソウの弟やぁ』

「アイツってそんな頭良かったか?」

『そっか、そやな、知らんはずやわぁ。あの子は持てる知性を全て暴力に捧げた子やで、クラマが言ってたわ、もしあの女と戦う事になったら最初の一撃で一刀両断できなかったら後は挽肉やって』

「……クラマにそこまで言わせるのか」



 カナメはにやりと笑う。


「あの明朗快活な声を聞いていないな、すっかり忘れていたよ」

『ふふ、もうすぐ会えるさかい』

「楽しみにしておくよ。それじゃあな」

『はい、またね』


 通話を終えるとカナメは静かに笑う。


「さて、あとは任せたぞ――」


 カナメは大一番の賽子を委ねる。

 

 

「採択者」

 

 英雄顕現 完。


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