私のエタらない執筆スタイル
皆さん、こんばんは。
最近、ホットパンツ&黒タイツと、ぴっちりジーンズの良さに気が付きました。
絹ごしホルモンです。
さて、性癖の話はこれぐらいにして、タイトルの話をしましょう。
『エタる』
正式名称は『エターナル未完結』でしたっけ?
なろうには数多くの作品がありますが、残念ながらその中の大部分が、完結を待たずして更新が止まってしまうと聞きます。
私も、この2022年初頭から、読み専をやめて書く側に回った身。筆が進まなくなる気持ちはよくわかります。
ですが、この絹ごしホルモン、短い作家生活ではありますが、今のところ作品をエタらせたことは御座いません。
多くは一桁話数の短編連載ですが、一個だけ30万文字130話超えの長編もあったりしますが、完結に導くことができました。
今回はそんな私から、エタらせないための必殺の執筆スタイルというものを、偉そうに語らせてもらおうと思います。
いいですか?
一言で終わりますよ?
全話書き上げてから、投稿開始するんです。
ブラバする前に、もうちょっと話を聞いていきませんか?
聞いて下さる? ありがとうございます。
では、気を取り直して。
私の執筆スタイルは、手元で完結させてから投稿開始するスタイルです。
これならエタりようがありません。
いや、人知れずエタるんですけどね、読者さんにはバレません。
投稿してないんで、読者いませんからね。
で、もう半年くらいこのスタイルでやってるうちに、メリット、デメリットも見えてきたんで、『こうゆうやり方もありますよ』っていうのを、語っていきたいと思います。
ではメリットから!
・見かけ上はエタらない。
タイトルにもさせてもらいましたね。
投稿したからには絶対に完結する、というのは、もし作者の名前を覚えてもらえたりすれば、大きな武器になります。
好きな作品がエタるのは悲しいですからね。
・設定、展開を変えやすい。
『8話と35話と71話で設定が全部矛盾している!』
真っ青になりませんか?
直近の話なら書き直して、前書き、後書きなりで報告するという手もありますが、あまりに話数が離れすぎていると、修正が多岐に渡ったり、下手をするとストーリーを大きく変える羽目になったり……。
連載中に発覚したら絶望的な事態です。
覚悟を決めて直すか、絶望のままエタるか、矛盾を孕んだまま突き進むか。
しかし投稿前なら修正可能です。時間もあります。
まぁ、直すのが億劫になって、人知れずエタったりするかもしれませんが。
私もこれやって、1ヶ月くらい筆を置いたことがあります。
・最終話まで毎日投稿できる。
毎日投稿の利点は、もう色々な方が語ってくれているので割愛します。
完結後投稿ならではの利点としては、その毎日投稿を執筆に追われることなく、最終話まで続けられることです。
一話投稿したら、すぐに次の話を――なんて苦境に身を置くことはありませんし、じわじと迫るストック切れの恐怖に震える必要もありません。
時間に追われず、納得いくまで考えて書いたストックが、最終話まで揃っています。
・マイナスの評価が執筆に悪影響を出さない
酷い感想を書かれた、☆1ばっかり、ブクマが付かない、PVが伸びないetc...
投稿を始めると、筆を止める要素はいくらでも襲いかかってきます。
気にするな、誰に何を言われようと、1人でも読者がいるなら描きたいものを書けばいい……と言ってみたいところですが、残念ながら私はそこまでメンタルが強くはありません。
筆が止まったり、感想に踊らされ話が迷走したり、色々な影響を受けてしまうことでしょう。
でも、このスタイルなら、そんな世間の風に晒されるのは、物語が完結した後。
物語がブレることはありません。
私は連載中に感想をもらえたことはありませんが。
……それでも最後まで投稿できるのが完結後投稿です!
さて、いいことばかり語りましたが、もちろんそんな甘い話はありません。
というわけでデメリット!
・プラス評価でブーストできない
マイナス評価がないということは、プラスの評価もないということ。
『皆様の応援が執筆意欲に繋がります! 続きを読みたいと思ってくれた方は――』みたいな後書きは多いですが、執筆意欲が上がるのは執筆を終えた後です。
書き上げるまでのモチベーション維持は自前。
結構、孤独な戦いです。
『皆様の応援が執筆意欲に繋がりますが、無反応でも☆5でも、この作品の更新速度、質には全く影響がありません』
・読者の反応がわからない。
反応がもらえないんで、書いてる話が受けるかどうか、全くわかりません。
○話までに受けなかったこの話はやめて新作へ……なんてこともできません。
1話ガチャも無理。
1話だけだして反応見て、よかったら最終話まで書くとかもできますが、書き上げる頃には第1話の存在が忘れられています。
読者の意見を取り入れて話を調整したりもできません。
・話の長さに限りが出る
完結するまで投稿しないので、あまり長すぎる話には向きません。
話が長いほど、手元で作品を温める時間も長くなりますからね。
孤独な執筆に嫌気がさして、サイレント・エタになりかねません。
やってみた感覚だと30万文字くらいはちょうどよかったかと。50万とかは、途中で待たずに投稿開始しちゃうかも。
こんなとこですかね。
総じて、ランキング、書籍化を目指す作家さんには一切お勧めできませんが、趣味で、1人黙々と、評価はあまり気にしない、私と同じようなタイプの方には合うんじゃないかと思います。
興味があれば、15万文字くらいから試してみてはどうでしょうか?