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5話

と、思ったけど僕は今武器を所持していなかったな。


虚像作成というスキルはアバターを作成しても初期装備の服しか装備されない。


別の服を無限収納に入れておけば能力に通じて着せることが出来る。


ならばアバターの服を剥ぎ取って売ればいいじゃ無いかと、思うじゃん?


本来なら出来るはずなんだけど何故か出来ないんだよね。


多分上位の存在がモンスターを倒せって言ってるんだよね。


素手で生物を殺すのなんて虫しかやったことないけど多分出来るはずなんだよね。


根拠は無いけど一回挑戦してみよう。


と思ったけど都合が良い事に先の尖った木の棒がある。


国民的RPGの初期武器で有名な百日紅の棒みたいなものだ。


僕はそれを拾って目の前の草をもっしゃもっしゃ食べているキャタピラーに目を向ける。


...ダメだ。なんかかわいくて殺せない。


よし、多分別の人に殺されるだろうけど僕には殺せないからゴブリンを探そう。


探すと言っても辺りを見回すだけでいいのだけどね。


少し離れたところに丸腰のゴブリンがいた。


ミ ツ ケ タ


「うおおぉぉぉぉぉ!!」


僕は馬鹿正直にゴブリンに向かって突撃したそしてそのまま無防備なお腹に尖った棒を突き刺した。


「グギャアァァァ!!」


ゴブリンは唐突な一撃に驚き、お腹からくる激痛に悲鳴をあげた。


僕はそれを確認して間髪入れずに棒を引き抜いてバックステップで距離を取る。


ゴブリンのお腹からは様々な内臓と赤い体液が飛び出す。


体液が流れていく勢いに目を奪われていたがゴブリンはこちらに攻撃を仕掛けることなく崩れ落ちて、激しい呼吸もだんだんと弱くなり、ビクン!と一回震えると動かなくなった。


そしてそれを呆然と見ているとゴブリンが風に吹かれる砂のようにサァァァッと霧散した。


そこに残っているのは赤い血溜まりと紫色の鈍い輝きを放つ魔石が残った。


僕は人生で初めて人型の生物を殺害した。

先が鋭く尖った棒でお腹を刺すって冷静になって考えると恐ろしいですよね。


ちなみに本文では百日紅の棒ってなっていましたが、参考にしたのは『ひ○きのぼう』です。


規約に引っかかるんじゃ無いかとビビって別の素材の棒にしておきました。


わかりにくくてすまぬのう。

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