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59話

ダントーの村に入るとそこはいたって平和で世の中がこんなに乱れているなんてまるで嘘みたいに思えた。

村の中ですれ違う人たちも皆白く見え悪意を抱く者すらいない。

まるで自分が勇者となる前の村を見ているみたいでとても懐かしく思えた。

村長に挨拶をすると教会の司教が今実質この村の運営を担っているということでそちらにも挨拶へと向かった。

司教は穏和な人で疲れた身体をゆっくり癒してくださいと言い私たちを歓迎した。

村に宿屋はなく村の端にある誰も使っていない家を宿代わりにとあてがわれた。

必要なものは揃っているし食材も村の市場へ行けば不自由なく補給ができた。

ここに滞在する間に次の祠へ向かう為の保存食を作っておこうということになり、干し肉や干し芋など日持ちするものを作った。

夜になると村は静かで明かりすら消えてしまい本当に住民が消えたように感じるが、村人たちは夜は教会に行き祈りを捧げているとのことでとても敬虔な人たちなんだと思った。

数日過ごした時にトランジアが

「この村は何かある。早々に出て行ったほうがいい」

と言い出した。

私は

「こんな平和な村に何があるっていうんですか?」

と返したがやはりいつものように彼は多くを語らなかった。

夜になりトランジアが

「明日の朝1番で村を立つ」

と言い出したので元神官ということもあり最後の夜に村のみんなと教会で祈りを捧げてこようと思い小屋を出た。

教会へ着くと村人たちは熱心に祈りを捧げてたので、私もそこは加わり祈りを捧げた。

この時気づくべきだったと後になって後悔をしたが遅かった。

私はこの時蜘蛛の巣にかかったことにまだ気づいていない。

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