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枕の下に 希望の上に(5)

所思アルマナック

僕の手は

頭が動かしている

僕の頭は

何が動かしている

いつか何もかも

忘れ去って

僕すら忘れたら

新しい人間になったと

笑って言うのかもしれない

いや

それすらも分からないから

自分は何なのか

今より考えては

その怖さに

震えているのだろう




並んだ

黄色い帽子の横を

通り抜け

途中の煙草屋で

煙草を買った

いつものお婆ちゃんは

居なかった

不躾ながら

叔母さんに聞くと

大分前から売り上げが

合わなかったらしい

気にかけてくれた事に

笑顔を返されて

その場を後にしたが

だったら

横に座らせて

お喋りだけでもさせてあげたら

良いのにと思った

煩わしいのだろう

母親であれ何であれ

歳に関係なく

それ以外の事は

煩わしいと感じる人は居る

時と場合による事を

全く考えずに




窓枠に見える

白い雪は

ゆっくり濁って

俯いた日々は

今じゃなくても

やってくる

納得するしかない事を

納得できる人間か

我儘を我儘だと

分別できずにいる人

居ない訳ないのだ




好きな事をやると

言っているけれど

いつか

好きな事が出来る能力を

失う時が来る

健康で居る事と

その能力がある事は

同じじゃ無かったりする

満足できない物しかやれず

好きな事が嫌いになったり

どうしても

諦めなければいけなかったり

その時

僕はどうするだろう

その時

あなたはどうするだろう

残りの時間を

どう過ごすのだろう

少ないお金と少ない命で




窓枠に見える

白い雪は

ゆっくり濁って

俯いた日々は

今じゃなくても

やってくる

納得するしかない事を

納得できる人間か

我儘を我儘だと

分からずにいる人

居ない訳ないのだ


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