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あの日の戦場  作者: ヘンテコソースソード
第4章対面する2人
16/18

覚醒

永遠とも思えるなか、俺には聞こえた。

「キサラギさん・・・。」

カゲミヤの声が。



俺は目を見開いた。金色になってしまった目を。


もう、刺されていた剣は消えていた。

俺は拘束具を引きちぎった。レイトの目が見開いた。やつの目もまた、金色だった。

「ウァーーーーーーーー!」

俺は叫ぶと、一瞬でやつの背後に回った。今まででは考えられなかったような速度だ。指を上にあげると、レイトめがけてモノというモノが飛んで行った。

「チッ!」

レイトは軽く舌打ちを打つと、メスで弾きとばした。

「てめぇーーーーー!」

カゲミヤの声とともに、レイトに殴りかかる。片手で止められるが、俺には見えている。カゲミヤが目を覚ましたところも、全部!2人でレイトを殴るが、どちらも避けられる。壁に当たれば、壁が破壊された。

「2人とも適性があった?そんな確率あるわけない!2人とも魔力持ち⁉︎」

レイトは叫んだ。だが、すぐに落ち着きを取り戻したようで不敵に笑う。

「フフフ・・ハハハッ・・・いいね。最初にお前らに入れた薬。あれで覚醒した?面白い。フッ 来いよ。俺の方が・・・強い!」

それに答えるかのように俺たちはそれぞれナイフを、カゲミヤは双剣を近くの鉄から創っていった。

「はあっ!」

俺はナイフを振り下ろした。甲高い音がして受け止められる。横蹴りをしようとするレイトの脚をカゲミヤが切るものの、怪我はすぐに治った。


俺はナイフに熱をこめ、メスを溶かす。俺は吹っ飛ばされたがレイトのメスはもう使い物にならない。新しい武器を作ろうとするが、カゲミヤが創ったマシンガンで邪魔をする。

「なめるな!クズども!」

レイトはマシンガンごとカゲミヤを叩きこわすと俺に向かってきた。右からの斬撃を躱し、突きもかわす。左手での攻撃はかわさずにレイトをナイフで切る。

「痛っ!」

俺も傷はすぐに治った。カゲミヤが後ろからレイトの心臓を突く。そして大量のレイト特製爆弾に火をつけた。


俺たちは創った防護用のかまくらからその様子を見ていた。

「地獄」

一言で表すならその言葉が一番ふさわしかった。赤色の景色からは他の色なんて見えなかった。この中にいても、魔力持ちじゃなければ死んでいただろう。


やがて火が収まりかまくらから出ると、そこには息絶え絶えのレイトがいた。

「ッ!お前!まだ生きて?カゲミヤ!トドメを刺すぞ!」

「ゲホッ、陛下の御心を理解しないカスども…がぁ」

俺は手で、レイトの心臓のあたりを貫いた。

「じゃあな」

そして心臓を・・・握りつぶした。








魔力持ちについて

魔力持ちになるためのステップ

いきなり薬を打つと体が耐えられない可能性があるので、少しの改造で体を強くする。実験所でアイカワがやられたこと。この時点で目は金色になる。適性がないと、異常な体調になる。

薬を打つ。適性があると魔力持ちになれるが、あってもなくても幻覚や痛みなどが伴う。

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