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最終話
今回で最終話です。
たまにしか更新してないのに、読んでくれた方、ありがとうございました。
「キルヒアイス殿は居られるか?」
身なりの良い老人が、来店した。
「店長は休みです〜休みの店長はどこにいるのか分かりません〜」
従業員の声に、老人は「また来る」と言って帰る。
そんな事が何度もあった。
そして。
「キルヒアイス殿は、今日は居られるか?」
いつもの声に、今日の反応は違った。
「店長は、お店辞めて引っ越しました。」
「なっ、なんと!?誠か??」
「はい。なんか別の事がしたくなったと言って、店の権利を、私達に格安で譲ってくれました。」
老人は明らかに気落ちした態度で、去っていった。
それから半年後、帝国の混乱もようやく落ち着いた頃、帝国の片田舎に、とある店がオープンする。
【つけ麺活力屋】
濃厚豚骨スープと魚介出汁の太麺のつけ麺屋であったと言う。
貴族になって成り上がりの話が多いので、貴族にならない終わりにしたかったのです。
また新作でお会いしましょう^ - ^




